推理・脱出ゲームが好き。
いろんなゲームアプリあるけど、取ってくるのはもっぱら推理・脱出ゲーばかり。だって明確なゴールが見えてるからね!たまにマルチエンディングのタイプあるけど。暇さえあればアプリストアで新作やらまだ見ぬ脱出ゲー見つけては、人気不人気関係なくインストールしてきてやりまくっております。
良ゲーからクソゲーまで結構幅広く遊んできたので、せっかくなのでプレイしてきたゲームで面白かったやつを紹介していく。核心的なネタバレには触れないけど、ざっくりとしたストーリーとか見どころは書くから注意。
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まずはACT KEY(あそびごころ。)さんのリリースしてる脱出ゲーをまとめて紹介。
脱出ゲーとひとえに言えどピンからキリまでありますが。あそびごころさんの脱出ゲーのおすすめポイントは、とにかくストーリー性の良さ。グラフィックも手描きのイラスト風でかわいいし、BGMも世界観に合ってて良い。
「この部屋から脱出したらクリア」みたいな一般的な脱出ゲーとは違ってて、あそびごころ制のゲームは大体どれも8章くらいに分かれてるステージ形式。章ごとにクリア条件が違ってて、条件を満たすとステージクリア。で、物語が進んだり、中には完全オムニバスのやつもあったり。脱出ってよりアドベンチャーって言ったほうが早いかも。だから飽きないし、サクサク進めて達成感もある。長期目標より短期目標!
ここからはプレイしてきたゲームを一挙ご紹介です~。
・縁日からの脱出
縁日の神社に遊びにきていた女の子。気づいたら『こっちの世界』なる異世界に迷い込んでしまっていて、鳥居から外に出られなくなってしまっていた。お面を被った男の子が現れて、元の世界帰る手助けをしてくれることに。この異世界から脱出する鍵が、『自分の本当の顔を思い出す』こと。
↑顔を忘れてるので、2人とも動物のお面かぶってる。
神社内にバラバラに散らばった自分のお面のカケラを見つ出して、境内から脱出しよう!という内容。マルチエンディングあり。
この男の子、てっきり女の子の右腕キャラなのかと思いきや、まさかのプレイヤーキャラクター。章ごとに女の子目線と男の子目線を行ったり来たりしながらプレイできる!!
女の子目線と
男の子目線。
それがめちゃくちゃグッとくる。前章での女の子の行動が、次の章ではちゃんと男の子に繋がってきたりする。女の子が見つけてくれたハンカチを、次の章では男の子が使う!逆もまた然り!みたいなね。この協力してる感がすこぶる良い。
もうまず、この脱出の手助けしてくれる男の子が最高に良い。彼もどうやらこの世界から出られないっぽくて。でも帰りたいという意思も感じられない。どのくらい長くいるのかもわからない。
縁日にいるモブはみんな足元透けてるのに、男の子は透けてないから、多分完全にこの異世界に染まってないんじゃないかな?て思うんですが。
↑モブ達。この異世界を楽しんでいるご様子。
そんな帰りたい意思の見えない彼なのに、女の子には「こんなところにいちゃダメ!早く帰るんだ!」みたいなこと言うの。「この世界の食べ物を口にしたら帰れなくなるよ」って警告してくれるんだけど、自分自身は脱出の手助けのために食べ物口にしようとするんですよ。女の子が注意しても、「僕は今更何も変わらないよ…」って常に退廃的。自分はどうなってもいいと思ってる。
私、こいつを助けたい!!!
ぜってーこいつ助けたい!!って思わせてくれる。
ちなみに自分のお面探しながら、男の子のお面も見つけることができる。
それによってトゥルーエンドかノーマルエンドかが変わるんだけど。トゥルーエンド目頭超熱くなるから、絶対男の子のお面も見つけて彼の顔も思い出させてあげてほしい。
男の子の話は一旦置いといて…。
このゲーム、舞台が縁日だから縁日にちなんだギミックも盛りだくさんで最高だね!神社の昭和ノスタルジーな懐かしい感じも最高にツボ。
綿菓子作れたり、たこ焼き焼けたり。他にも色々できるよ!も〜楽しい!
主人公の女の子が物語中盤あたりで、「帰りたいはずなのにどこか寂しい…。こんな楽しい縁日がずっと続けばいいのに…。」みたいに思っちゃうんだけど、分かる〜〜〜!!
この異世界にいる足元の透けてる人達って、この女の子の「ずっと続けばいいのに…」って感情の成れの果てなのかなって思った。
・あやかし夜市
妖怪の夜市に迷い込んでしまった幼い姉弟。この夜市から脱出するために必要なのが、『欲しいものを手に入れること』。心臓の弱い弟のため、万能薬を手に入れて夜市から脱出しよう!っていう内容。
個人的に、あそびごころさん制の脱出ゲーで一番好きなゲーム。まず物語の舞台がめちゃくちゃいいよね!千と千尋の世界みたいな、台湾とか中国の夜市のような華やかで賑やかな世界!登場するキャラもみんな妖怪だから、ビジュアルがめちゃくちゃハマる!出てくるお店の外観とか妖怪のファッションがドンピシャすぎて、ゲーム内ウロウロするだけでも楽しかった。そしてストーリーが最初から最後まできっちり繋がってる。あの時のキャラが実はああだった、みたいな。終始グッとくる。
序盤から登場して、最終章までずっと姉弟に付いてくれるこいつ。
助言してくれたり、ちょっとしたお助けキャラではあるけど、いまいち何考えてるか読めない不気味なやつ。まあキャラデザが抜群にいいよね!そして喋り方が、江戸っ子口調って言うんですか?「お前さん」とか言ってきたりする。う~ん良いキャラだ。
↑弟の面倒を見てくれている。無駄に生足がきれい。
他にも魅力的なキャラがたくさん登場。薬売りのつれないおっちゃんに、サーバルちゃんみたいな見た目のフルーツ屋の姉さん、鬼灯みたいな妖怪、居眠りキャラ多過ぎ問題、などなど。
物語中盤、串屋さんでアルバイトするくだりがあるんだけど、ここ普通に楽しい(笑)。
このミニゲームがおまけモードでも楽しめるよ!おまけモードのタイトル画面のスチルが全部で4パターン。ゲーム中は絡みのなかったあのキャラ達の共演も!
結末が、トゥルーエンド、ノーマルエンド、バッドエンドの3種類ある。その分岐点がもうすっごい心臓ばくばくした。是非プレイしてほしい。なっかなかトゥルーエンド行けなくてかなり苦戦したね。トゥルーエンドに行けるヒントは登場人物のセリフにあるから、最後まで諦めないで(真矢)。ホラー要素はないけど、緊迫感はあるかも!
・忘れ雪
雪に覆われた山の麓の里が舞台。旅でこの里に訪れていた男性に、老人が里にまつわる昔話を語り出すところから始まる。
絵のタッチが良いよね。
昔々の出来事…。
異常気象の大雪に見舞われたその年の冬。山に住む狐の男の子は、母親を飢餓で亡くし、埋葬もできず途方に暮れていた。そんな姿を見かねて、母狐を埋葬してくれたひとりの優しい青年。
子狐はその青年に恩返しがしたくて、人間に化けて里に降りてくるんだけど、青年は何故か家に閉じこもって全く出てこようとしない。青年が部屋から出てきてくれるよう、雪山からアイテムを見つけてこよう!みたいな内容。引きこもり引っ張り出しゲーみたいな。
もう〜心温まるんですわ。
理由はわからないけど、扉すら開けてくれない青年に対し、子狐が「雪兎を作ってやろう!これで元気が出て、戸を開けてくれるはず!」みたいな感じなのね。ピュアネス!!他にも「腹が減ってるから出てこれないんだ、食い物とってこよう!」とか。安直!かわいい!子狐のまっすぐで賢明な姿に、現世で薄汚く汚れた私の心は浄化されていくのでした…。
青年が閉じこもってる理由なんかも、物語が進むと徐々にわかってきたりする。なんで青年はこんな大雪の中1人で家に閉じこもっているのか…。その理由が寂しい。
ストーリーももちろん抜群に良いんだけど、物語の舞台である 一面雪に覆われた銀世界が綺麗。画面越しなのにキーンと冷えた空気が伝わってきそう。SEもええぞ。ザクッて雪を踏みしめる音とか、小川のちょろちょろ流れる音とかがとても心地良い。耳テロ。
そいで結末がね。口角が上がって眉尻が下がってくるよ。優しい笑顔になれること間違いなし。
・ウセモノターミナル
失くしものの終着駅 こと『ウセモノターミナル』。ここの駅員さんになって、駅に着いた失くしものが持ち主の元に帰れるように手助けしてあげるお話。失くしもの達が『自分の正体』と『元いた場所』を思い出せば、無事に返してあげることができるよ!
物語に登場する駅が、地方の閑散とした駅から、超レトロな駅、都会の殺伐とした駅などさまざま。外が夕暮れなのも相まって味があるね〜。本来賑わってるはずの駅が、自分と失くしもの以外誰もいない寂しさにどこか切なくなる。
昔の駅の良さと今の駅の良さ、いろんな良さが詰まっておる。脱出のギミックも、都会の駅はバーコードをピッとするけど、昔の駅では右書き横文字の切符が出て来たりするのよ。ちょっとした博物館巡ってるような感じ。
味があるわ〜。(2度目)
歴史博物館とか1/1模型大好きなのですっげーそわそわする。(余談:江戸東京博物館の360°パノラマビュー最高だよ。)
で、自分の正体を思い出した失くしものが、思いがけないところで手助けをしてくれたりする。脱出のための道具になってくれたりして、急に心強くなったりするから楽しい。
たまに失くしもの自身がヒント喋ってくれたりするんだけど、人間じゃなくてモノ同士の会話だから、チンプンカンプンなこと言うのがこの世界観ならでは。一見すると はて何のことやらだけど、正体が分かってからだとアァ~~~そういうこと!ってなるよ。
・雨宿りからの脱出
雨具を忘れたり壊れちゃったり、いろんな理由で雨宿り中の人々。雨よけアイテムを見つけて帰してあげよう!みたいなお話。オムニバス形式で、毎章登場人物が変わる。でも脱出の舞台は続いてたりするので、前章の登場人物の忘れ物を、次の章で使ったりできるよ!ニクい演出してくれるねぇ〜。
雨降ってるから若干どんよりしてるものの、最初から最後まで閉鎖感とかヒヤヒヤ全く無しの、超ほのぼのあたたかストーリー。タップ音なんかが所々雨のピチョン☆って効果音が使われてて、聞いてて気持ちいい。脱出成功時のBGMが好き。もう終始ほっこり。ほっこりしたいあなたにオススメ。
・あの夏の日からの脱出
近所の子供たちの間で噂になっている『おばけトンネル』なる場所を探して、主人公の男の子が探検するアドベンチャー。おばけって言ってるけどホラー要素は無いから安心してよし!
物語の舞台が、近くに山がある田舎の村みたいなところ。主人公の家も縁側がある木造の古民家って感じで、帰省した〜〜い!って思わせられる。なんかもう、理想の実家!
風鈴の音、ラムネ瓶、アイスの棒、土曜のお昼に家族みんなで食べたそうめん、駄菓子屋のおばあちゃん、日曜大工のお父さん、近所のガキ大将、秘密基地…、などが物語に出てきて、ほんとあの夏に帰りたくなる。
切なすぎる。
私自身はこの物語みたいな夏休みを過ごした幼少期ではなかったんだけど、でもなんだろうこの切なさは。日本人なら誰しもある心の故郷って感じで終始ノスタルジー。
最期のオチがね、そうきたかーー!うわーーーーーっ!!!!!切ねえーーーーー!!ってとんでもない虚無感に襲われるから注意。もうあの頃には帰れない…。
ちなみに私が一番好きな遊び要素が、タップで麦茶注いだり、ご飯食べたりするシーン。楽しい〜〜。
遊び心満載ですな。ああ~~ぼくのなつやすみプレイしたいんじゃあ~~。
・雪の降る街
異常気象で大雪に見舞われた街。主人公の男・女性・男の子の3人が謎の施設内で食料などを探し探索していくストーリー。全体的に謎が多くてドキドキできるよ。登場人物たちに謎が多いし、この施設も何なのかよく分からないし。BGMが常に吹雪のピューピュー音でプレイしてても寒い気がしてくるし、施設内も薄暗くてなーんか息苦しく感じるし。アソビゴコロさんのゲームの中では屈指の閉鎖感じゃない?あ~嫌だ早くここ出たい!って思いながらプレイした。
プロローグが主人公のひとり語りからはじまるんだけど、「俺はこの異常気象の中を当てもなくさまよっている…、死に場所を探しているのだろうか…」みたいなこと言ってんの。いや、暗い暗い。「孤児院で出会った子供たちが俺の生きる希望になった」みたいなこと言ってたけど、その子供たちっていうのが一緒にいる2人なのかな?なんかもうよくわからない。一緒にいる2人を信用していいのかすら分からない。
ホラー要素は無いんだけど、私個人的に廃墟って結構怖くて、うわ〜人の過ごした形跡〜、怖え〜!ってシーンはあった。ロッカーに名札とかついてんの。人がいた形跡って怖いよね。ここだけ完全に時が止まってしまったかのようなね。
薄暗ーい!こわーい!
あと、登場人物の女性に度々ゾッとさせられる。薄暗い中そんな微妙な位置に立たないでください!しかも、この女性を立ち位置からどかす事によって手に入るアイテムとかもある。こいつ…邪魔なとこに立ってんな…!
ネタバレではないんだけど、最期謎の洋画のCMが入ってきて一瞬バグったのかと思いました(笑)。この物語の続編みたいな内容だったから、なにやら大々的に映画の宣伝された気分(笑)。その映画を見れば主人公の生い立ちとか謎が解けるってことなのかな。
・やすらぎの湯からの脱出
温泉旅館の中を一部屋一部屋脱出していく。客室、温泉、ロビーなどをまわりながら、各部屋ごとに仕掛けられたミッション(鍵を開けるなど)をクリアしつつ、最終的に正面玄関から出る!というやつ。
ストーリーはないけど、温泉旅館っていう舞台と、脱出のギミックがあそびごころさんらしくて良き!老舗っぽいちょっと古めかしい錆びれた雰囲気がある旅館をぶらぶら見て回るのがなんとも言えずよい。ヒノキの露天風呂最高。すっごい温泉行きたくなる。個人的に好きなのが、脱衣所で扇風機のヴ~~ンて音がするところ。
廊下に出ると音が小さくなるけどちゃんと扇風機の音聞こえてくる。リアルを追究してますね~!あと松竹錠ね!温泉と言ったらこれ!
・新館やすらぎの湯からの脱出
新館建てちゃったよ!しかもグレードアップして宴会場まである!前作より内装も綺麗になってるし。金かけましたね~!
お琴の旋律がBGMに使われてて、心安らぐ!
個人的に、新館の方が温泉旅館を満喫できる要素が目白押しで好き。風呂上がりの楽しみと言ったらコレな瓶の牛乳が登場したり、マッサージ機や温泉のお湯を使った謎解きがあったり。宴会・宿泊・食事・チェックアウトっていう、本当に泊まりに来たみたいな要素がつまってる。楽しすぎて何回もチャプターでプレイした。
脱衣所から温泉に続く扉の解錠に成功して、扉開いた瞬間の「わあああ〜〜〜!」感。温泉旅館シリーズほんと大好きなので、続編希望!
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右側の温泉に続く戸、早く開きたくてうずうずする。あぁ〜温泉最高!