魂の文学的良心

感想とかレポとか日記 

イケメン俳優育成ゲーム“A3! ”の春組第1幕をやった日記その① ~怒涛の爽やか展開~

 

 

 育成シミュレーション系のゲームがあまり長続きしないワタクシですが、先日 友人(廃課金ユ ーザー)の猛烈アピールを受けて、イケメン俳優育成ゲームこと「A3!」をインストールした。来年初頭にアニメ放送が始まるっぽくて、偶然にも波に乗った形になってしまったミーハーオタク。


 ゲームの仕様は、育成+ノベルゲーみたいな感じで、簡単に言ってしまえば『ひたすら稽古(育成モード)でレベル上げ→ストーリー開放』の繰り返し。よっぽどストーリーに引き込まれないと続きそうにないな〜などと考えていましたが、ストーリーが予想以上に面白くて、ものの見事に引き込まれましたね。早く続きが読みたい。もっと…監督!俺、もっと稽古がしたいです!!!

“稽古”と言う名目の育成モードは、オート機能付きでワンタッチで勝手に進んでくれるし、レベルも結構サクサク上がるし、それに伴いストーリーやおまけ機能もガンガン解放される。ガチャで引いたカードを使って稽古すれば、メインストーリーの他にそのキャラのバックステージストーリーも解放されて、キャラ達の日常編が見れる。正直最初はバクステまで揃える気はなかったけど、メインストーリーを読んだ後ぜったい読みたくなるからな?しかもカードの種類の数だけバクステストーリーあるんだよな~。(10連ガチャに指をかけながら)

普段結構 舞台のDVDとか鑑賞するけど、やっぱバクステありきじゃんね?キャスト同士の素のふれあいと、ステージ上の顔とのギャップがたまらんじゃん。もう、ハマるべくしてハマった感じ。

 

ただひとつ言いたいのが、ロード中に私の顔を映すのやめろ(笑)

 

  

A3!
A3!
開発元:Liberent
posted withアプリーチ
 
以下、あらすじとプレイした感想。ネタバレ有り!!

 

 

  

 


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MANKAIカンパニーとの出会い 

 

 

 「いつかの未来」っていう題目で、いきなりクライマックスシーンっぽいところから始まる。こういう、“最終到達地点の直前をいきなり見せてくれる演出”大好きなので、早速高まる。咲也(さくや)なる少年の語り口で、もう間もなく開演するっぽい舞台の袖で、5人の男達が高揚感に胸躍らせてる。

男達「咲きてえ…」「咲かせて…」「咲かせてくれるんでしょ?」「咲きたいです…カントク!」

みんなすごい咲きたがるじゃん。

 

 さて物語は現在にさかのぼってきまして。立花いづみさんっておっしゃる女性の自宅に、父親の立花幸夫(たちばな ゆきお)宛に手紙が届く。その中には、『MANKAIカンパニー』なる劇団の公演チケットが入っていた。実は幸夫は、招待状の差出人MANKAIカンパニーの元総監督だったらしく、さらには8年前から行方知れずになっていた(えぇ…)。父の行方をずっと気にしていたいづみは、ここを訪れれば父の手がかりがあるんじゃないかと劇団を訪れることにする。プレイヤーはこの立花いづみさんの視点に立って物語を進めていく感じ。

 

父親の捜索願出せ。お母さんも「あの人とは縁切ったわ」とか呆れてたけど、事件の可能性をちょっとでも感じろ。なにか裏はあるんだろうけどさ。

 

 招待状の劇場がある天鵞絨(びろうど)駅に降り立つ。そこは演劇の街ということで、ストリートアクトっていう路上パフォーマンスがやってたりして、いづみ自身も演技の経験があるらしく思わず足を止める(演技が下手過ぎて役者の道をあきらめた過去があるらしいよ)。栄えてるところだと実際にやってたりするのかな。

で、目的の劇場にやってくると、ちょうど劇場の前で、ここの支配人らしき人ヤクザ風の男が揉めてるところだった(めちゃくちゃ修羅場)。

絶対関わらない方がいいって!しかしいづみはやけに勇敢なので、この修羅場に立ち向かっていくことに。しかもこのヤクザ風の男のことを「ヤクザさん」って呼んじゃうし。絶対事務所連れてかれるっしょこんなの。

 

ヤクザさん曰く、どうもこの劇団、専属ステージや寮など携えてたりするせいで維持費がかさむらしく、膨れ上がった借金は1000万円(やべぇ…)。かつてのように春夏秋冬4ユニットを揃えてコンスタントに公演を行わなきゃいけないのに、なんと今の劇団員は1人しかおらず まともな公演が行えない始末。で、しびれを切らしたヤクザさんに劇場を取り壊されようとしているところだったってわけ。そこに丁度やってきてしまういづみのタイミングの悪さ。

 

ヤクザ風の男もとい、ヤクザ(マジモン)の古市左京(ふるいち さきょう)さん。

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黒ずくめに金髪に青縁メガネに泣きボクロ(縦2連)…?しかもタートルネック…?推します。

インテリヤクザ風な古市さんだけど、部下の迫田は安っぽいチンピラみたいなナリしてて笑った。

 

古市「迫田、重機を持ってこい」

迫田「あいあいさー!」

古市「迫田、行け」

迫田「あいあいさー!」

古市「迫田、やめろ」

迫田「あいあいさー!」

 
こいつあいあいさーしか言わねえな…!自動でリプ飛ばしてくるツイッターのなりきりアカウントか。

 

立花家に手紙をよこした張本人、支配人こと 松川伊助(まつかわ いすけ)。テンパ・丸メガネ・あご髭・継ぎはぎスーツっていう、こちらは胡散臭さを全身で表したようなビジュアル。ここまでの登場人物濃度濃くない?劇団の借金がかさみすぎた挙句、かつての総監督の幸夫に助けを求めようと実家に手紙を送ってみたらしい。しかし頼みの幸夫は行方不明だったってわけ。

私だったら、8年も不在の父親のせいで自分に火の粉が降りかかってることに怒り狂うところですが…、しかしいづみは「父の残した舞台…私が救いたい!」と思ったようで。父と演劇になにやら深い思い入れがあるみたい。

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  唯一の劇団員、佐久間 咲也(さくま さくや)とオウムの亀吉2人(2人?)の、お遊戯会以下みたいな演劇を鑑賞。咲也のとにかく演技を楽しむ一生懸命な姿に胸打たれるいづみ。同じようにひたむきに演技に取り組んでいた、かつての自分の姿と重なる。

いづみ「あの!実は私、もしものことがあった時、この劇団の事頼まれてたんです!父に!あと2人役者を揃えてきます!私がなんとかします!」

などと古市さんにはったりをかましてしまうのだった。

 

 一瞬 このヤクザの古市さんが幸夫失踪に関わりあるんじゃないかって思ったけど、逆にどうやら古市さんも幸夫に思い入れあるっぽくて、いづみのさっきの下手くそなはったり演技を見て「ふっ…下手くそだな…幸夫さんとは似ても似つかないな…(嬉しそう)」って感慨に浸っている。支配人も幸夫に思い入れ深いみたいだし、みんな幸夫に恋してる…///

まあ、古市さんがゆくゆくはうちのカンパニーの一員になるの、私知ってるので(黒笑)。チュートリアルで引かされた劇団員10連ガチャで、しっかり古市さん引いてますので。あなたがうちに堕ちる時を楽しみにしながら日々稽古に勤しむとしますかね!

ちなみに初回のSSRは七尾くんって子だった。どんなキャラなのか楽しみ。そんでもっていきなり『秋組推し』の称号をもらいました。推すどころか誰が秋組かすらまだ把握してないのに、なんかすいません。

 

古市さん、とりあえず日没まで待っててくれるとのことなので(優しいな)、いづみ支配人咲也の3人で、街で役者志望をスカウトしに行くことに。

咲也くんは、ど素人だけど演技大好き!とにかく明るくてひたむきでまっすぐな好青年!って感じで好感度高し。高3らしいけど、高校生らしからぬ真っさらピュアネスっぷり。絶対いい子だわ。

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ゲームアイコンにもなってるし、A3を象徴するキャラなのかな?

 

3人でストリートアクトに挑戦し、MANKAIカンパニーの良さを盛り込んだ脚本でアピール!しかし3人とも演技はズブズブの大根なので、周囲から冷やかしの声が。支配人の声優さん、大根の演技めちゃくちゃ面白いな(笑)。ググったら小西さんだった。いや支配人めちゃくちゃ熟練声優さん与えられてるやん。

 

 必死に演技に勤しんでいると、えらいこっちをガン見している少年が。興味があるのかな?といづみが声をかけるとちょっとキョドってて(ふぅんなかなか可愛いじゃん…?)、色々やり取りした結果、無事劇団員2人目 碓井 真澄(うすい ますみ)くんゲット。口数が少なく、ちょっと影のあるアンニュイなイメージ。偶然にも咲也の高校の後輩らしいけど、なぜかいづみ以外には一切興味のないご様子。

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真澄「あんた(いづみ)がいるなら入る」

とのことで。あ、ハイ…じゃあお願いします…。えっ初対面だよね?なにこのいきなりトップギアな見上げた忠誠心。ちょっと心配になる子ではあるけど、顔が良いので帳消し。 口元のホクロがSexyです。

 

さらに、ちょうど宿を探していた大学生、皆木 綴(みなぎ つづる)くんに遭遇。住み込みの団員寮のことをアピールして、無事ゲット!!彼は演技もそうだけど、脚本などのモノ書きにも興味があるみたい。

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ちょっと話しただけで良識者感がビンビン伝わる。あ、まともな感覚の人だ、良かった…って思った。いや一個前が異常だっただけにね。19歳らしいけど、27歳くらいの落ち着きと社交性。住み込み寮の話に食い付いてたけど、苦学生なのかな?

 

新しい2人はこのカンパニーの事情なんてさっぱりなので、いざ古市さんの前に連れてくるとキョトーンです。だよね!詐欺もいいところだよね(笑)。何も言わず連れてきてごめん!

 

と言うわけで、首の皮一枚で繋がったMANKAIカンパニー。劇団を維持していくにあたり、古市さんから3つの条件が出される。

①来月中に新制春組の旗揚げ公演を行い、千秋楽を満員にすること。

②かつてのように春・夏・秋・冬と4つの劇団ユニットを作り、1年間で全ユニットのステージを行い成功させること。

③1年以内に借金を完済すること。

どれか一つでも達成できなければ、この劇場はバーレスクに作り替えますとのことです。せっかく胸躍らせて劇団に入った2人がかわいそうだよ(笑)。

で、さらに追加の条件。古市さんの指示で、『主宰 兼 総監督』として劇団をまとめることになったいづみ。一回は断ったものの、古市さんに「逃げるのか?父親と同じだな」って言われ、「撤回してください!」みたいな流れで監督に就任。みんなが「カントク」って呼ぶので、私も以後はいづみのことカントクって呼びます

ていうか舞台監督って素人でも務まるものなの?って思ったけど、舞台監督って私のイメージしてた『映画監督』とは全く役割が違うみたいで、舞台監督の主な仕事は「演出家の意向に沿って、技術スタッフに指示や調整をする」「劇場や役者の安全確保」みたいな感じらしい。演出や演技指導とかはちゃんとプロに任せるってことですね。じゃないと条件達成できないよ。

 

とりあえずここまでがゲーム内でのプロローグ。

育成ゲームと言えどほぼ乙女ゲームみたいなもんだと思ってたので、主人公のいづみに結構しっかりしたキャラがあって最初ビックリした。私は基本主人公に自己投影しないタイプなので 個性があると非常に助かるのですが、ここらへんはプレイヤーによって好み分かれそうですね。

ちなみにいづみのビジュアルはこんな感じらしい。

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劇団員の誰かによって描かれたカントクの似顔絵を模写。こんな感じで劇団員がノートの端に思い思いに落書きしてるのが見られるんだけど、誰が描いたのかまでは分からなくて、でもなんとなーくあの人かな?って気づけたりすると楽しいんですよ。

ちなみに、

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この落書きは絶対ヤツだろ。これだけは誰が書いたかすぐ分かった。

こういうちょっとした遊び要素も楽しい。

 

 

春組メンバー集め 

 

 さっそく咲也、真澄、綴の「新生春組」3人を引き連れ、寮の案内。基本2人一部屋。

高校生組は親の了承が必要ってことで、真澄にご両親の連絡先を聞くと、

真澄「まだ付き合い始めたばかりなのに、両親に挨拶なんて…///」

とか返ってきた。

真澄こいつ…!!なんかこの人、事あるごとにカントクにアプローチかけてくるんです!?みんなのいる前で熱烈アプローチ受けるこっちの身にもなれ!10代の性欲恐ろしや!ま、カントクは色恋沙汰にふわふわするタイプではないので、真澄の右ストレートも媚びずにサラっと流しておられますが。てかなんで真澄はこんなに異様にカントクに執着するの?一目惚れ?それにしてもビックリするくらいべったりです。
真澄、カントクに意見求められても、「あんたが良いなら俺も」「あんたがそう言うなら俺も」って、身をゆだね過ぎ。意思を持て。

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ヤバイやつではあるけど、見た目に華があるし、芝居の面では才能マンだし、今後春組のエースは多分真澄になってくるんだろうな〜って思う。

 

 その日の夜 寮にて、カントクのオリジナルカレー食っ(省略)、初代春組の舞台ビデオを鑑賞。初代春組は恋愛悲劇「ロミオとジュリエット」をモチーフに、明るく正統派な内容に脚本をアレンジして演じていた。映像の中でスタンディングオベーションを受けてるのを観ながら、「俺たちもきっとこういう風になれますよね…!」とみんなの士気が高まる。絶対なってやろうぜ!

 

 さて翌日、最低5人は劇団員が必要ってことで、現メンバー3人とストリートアクトで宣伝をすることに!周囲から大根と冷やかされながらも演技に勤しんでいると、そこに謎の外国人登場。3人の演技に興味を持っている様子。

外国人「オーウ、これがジャパニーズ大根ね!」

カントク「あの…邪魔しないでね?(なんかこの人私の脚見て言ってね…?)」

なにこの展開。

日本語ブレブレ言い間違いオンパレードの外国人乱入。でもマスクの下は相当整ってるぞ…?これは舞台映えするのでは…?ということで、藁にもすがる思いのカントク、なんとこの胡散臭い外国人をスカウト。いいんか!?

外国人「ワタシ、漫才カンパニー入るヨ!」

カントク「満開ね」

この外国人はシトロンさんっておっしゃるらしいです。服装からしてアラブ系かな?マスクをとったら褐色肌に白髪の美青年登場(ちょっと目怖いけど)。RPGのパーティーにいたら回復系の能力持った魔導師とかだね。

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明るく賑やかでフレンドリー!留学生ってこと以外の経歴は一切不明な胡散臭さですが、高貴な雰囲気ぷんぷん漂ってくるから絶対どっかの国のお偉いさんだろ。

しかしこのシトロンさんの台詞がちょこちょこ入ってくるだけで、場の雰囲気がガラッと変わったような気がするんだよね。和やかになるし、ツッコミを通してみんなのコミュニケーションが増えた。こいつぁいいや!

 

 さらにその日の夕方、物件情報の掲示板見てた、スーツ姿の超イケメンサラリーマンに声をかける。本日、大変入れ食い状態でございます。ビジュアル面で優良な人材が次々やってくる。

こちらは、茅ヶ崎 至(ちがさき いたる)さんとおっしゃる方。

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爽やかイケメン。23歳一流商社マンらしい。バリバリじゃないっすか!

人の良さそうな声色や笑顔。車も持ってて、「なにかあったら車出すから♪」とのことで、なにかと頼れる兄貴分になってくれそう。学生が多い分、こういう社会人の人材は重宝しなくては。イタルさんは他の面々とは違い、演劇よりも家賃食費タダっていう条件に強い興味示して入団した感じ。住み込みの団員寮の話出した時の食い付きっぷりが面白かった。

 

そういやカントクって、シトロン(22歳)以下にはタメ語なんだけど、イタルさん(23歳)には敬語なんだよね。22.3歳くらいと思って進めたらいいかな。

 

 

新脚本完成


 稽古初日なんだけど、どの演目をやるのかって話が挙がる。旗揚げ公演まで時間もないし、先代春組のロミオとジュリエットの台本を使うのがいいのでは、との案も出るが、ここで脚本家志望の「自分が脚本を書きたい!」と申し出る。時間もないし最初は断ったカントクだけど、綴の熱意に胸打たれ、イチかバチか一週間という期限付きで脚本を書いてもらうことにした。てなわけで、綴は稽古を休んで脚本作りに専念してもらうことに。

こういう展開熱いわ~。みんなで0から作り上げていく春組。ちょっと春組に対しての思い入れが深くなりすぎないか心配。


さて始まった4人での練習初日。パントマイムや発声練習など、地道な基礎練が続く。咲也は相変わらず不器用でぎこちない様子。逆に真澄は、入団前の時点で演技の勘が良いことをカントクに見込まれてたし、割となんでもそつなくこなす。イタルさんは初心者としては及第点。シトロンも同じくだけど、それ以前に日本語の発音が大きな課題。初日の練習はわりと和気あいあいと進んでく、レクリエーションみたいな感じ。そんな和やかな雰囲気に反して、カントクの不安はどんどん大きくなっていく模様。春組としての明確な目標はあるものの、まだ劇団員全員がそこに向けての意思が固まってない感じなのかな。全体的にまだゆるいモードです。

シナリオ読み進めるために育成モードひたすらプレイしてるんだけど、解放されたシナリオがちょうど稽古中だと、育成モードとリンクして楽しい。ロミジョリ衣装とか稽古着のカードで春組揃えて育成したくなる(効率より過程を大事にするヲタク)。

 

 各々学校や仕事など私生活があるので、稽古は夜9時までと決められてる。積極的な咲也やシトロンや真澄(カントクがいるなら)は居残り練習することに。そんな中、イタルさんの熱量の低さが浮き彫りに。もともと演劇目的で入団したわけじゃないんだけど、なにかと稽古を早引けしたり(仕事があるからしゃーないけど)、みんなが執筆中の綴の様子を見に行く中で「俺は体調悪いし部屋で休むよ」ってあっさり帰ってっちゃう。どこか冷めた印象があり、カントクも気がかりに。

居残り練習にやる気を見せる団員に、カントクが「30分だけならね」ってバッサリ言うくだり、好きですね~。絶妙に淡泊な言い方するんだよなカントク。

 

 そしてついに綴の脚本が完成!!

『ロミオとジュリアス』という題目で、既存のロミジュリをモチーフにした脚本に!ジュリエットを綴の巧みなアレンジで男性に変更し、最後の引き裂かれる悲劇が、2人で旅に出る友情物に変更されている。春組らしく明るいラストにカントクも団員も全員感心。今日からこの脚本で練習することに。綴、才能開花! 

ここの綴の活躍の偉大さはもっと評価されていい。


で、体調不良とのことで部屋にこもってるイタルさんに、出来立ての台本を渡しに行くことにしたカントク。部屋に入ると、普段の穏やかで清潔感のある姿とは全く違う、だる着でゲームに熱中する完全オフモードのイタルさんが。おっ、普段のイタルさんとのギャップ…?と思いきや、なにやらゲームがうまくいかなくて相当イラついてる様子。さらにはいきなり入ったせいで怒鳴られるカントク。

イタル「入るな!!あークソ今ので3キル(?)逃したふざけんな殺すぞ雑魚が…」

怖っ…!

急に言葉遣いも態度も豹変したイタルさん。で、様子のおかしいイタルさんに壁際に追い込まれるカントク。しかしカントクは妙に危機感が薄く、

カントク「!!!(えっ…これって壁ドン?)」

ってなってる。いやそこ!?一歩間違えたら暴力の域やでこれ。翌日聞いたら「寝ぼけてて覚えてないけど、なにもしてないかな?^^」とのことでした。まあ裏表は誰だってありますが、それにしてもオンオフの差激しすぎ。

それよりも、体調不良って嘘ついてたやろお前ーーーーーーーー!!!!めっちゃ元気にゲームしてたのバレてるからな…?いや別にオフは自由に過ごしてくれていいんですが、流石に台本の完成は見届けてあげてほしかった。

言い方悪いけど、イタルさんってほぼ人数合わせみたいな感じで入ったじゃん、やっぱ他メンバーとの演技に対する意識の違いは間違いなく出るって。でも早引けはするものの稽古にはちゃんと出てるし、全員初心者で劇団もこの状態で練習期間も短いっていう不安要素多い中、バリバリ働いてる合間を縫って出てくるだけでも相当偉いと思う。

 

 

稽古本格始動 

 

新生春組verロミジュリは綴によって当て書きがされてて、

主演ロミオ→咲也

準主演ジュリアス→真澄

ロミオの友人マキューシオ→

ジュリアスの兄貴分ティボルト→イタルさん

ロレンス神父→シトロン

っていう配役。

主役兼座長を務めることとなり、さらにカントクやみんなの推薦で、春組リーダーも任される事になった咲也。不安と高揚感で胸を高鳴らせる。最初の亀吉と二人で舞台出てた時のこと考えると、目頭熱くなるよね。

 

さあ最初はセリフの読み合わせ!台本を読みながら空気感を掴もうよ!てな感じで始まるんですけど、やはりそううまくはいかない。ここからはお約束の衝突のお時間です!!

セリフがつっかかってなかなかスムーズに読めない不器用な咲也。それに苛立って厳しい指摘をする台本丸暗記の男・真澄。その真澄に苛立って言い合いになる。まだ本調子じゃないからって途中で帰るイタルさん。

 

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なにこれ!?

いくら出会って日が浅いとはいえ、こんなに仲間意識ないもんなんですか?上手い下手はあれど全員共通して初心者なんだから、足りない所を補いつつちょっとずつ進んでいかないと。まあこの状況だとみんな自分のことだけで必死になってもしょうがないのか。

 

全員同じ基礎からのスタートっていうのが、余計こういう亀裂ができやすい気がする。元々実力差のある相手となら不備も許せるんだろうけど、全員同じ地点から始めてここからどう伸びるかって、それぞれが持ってる才能も大きいけど、いかに向き合って努力したかも目に見えるじゃないですか。もちろん全員しっかり台本読んで事前準備してきたと思うんです。

でも客から金貰って披露する以上は結果が全てになってくるので、結果が伴ってこないとどれだけ努力しても意味ないし、他のメンバーの現状見て真澄が苛立つのは分かる。自分がばっちり読み込んできたんなら尚更だよね。

でも真澄のスラスラ読めてしまったり演技の勘が良いのは、持って生まれた身体能力みたいなもんじゃん?やればすんなり出来る人に稽古初日からあーだこーだ言われたら、自分の出来る限りで努めてきた綴側からしたらそりゃイラつくよな~。

相手の不得意を受け止めて、お互い補ってやれるような関係性ではまだないってことですね。頑張れ新生春組!

春組の面々で、もしぶつかるなら真澄と誰かだろうなとは思ってたけど、まさかの綴だったか~。脚本を立候補したくだりでもそうだったけど、自分の意見しっかり言うし、困ってる人放っておけなさそうな兄貴気質なところもあって、咲也のことをかばってヒートアップした感じもあったかな。こうやってちょとずつ胸の内さらけ出していこうよ。

ていうかイタルさん、この空気感の中よく帰れたな(笑)。あえて空気を読まないという選択すごい。

 

とりあえずカントクとシトロン(セリフ5つしかない)のフォローでその場は収まるけど、すごくイヤ~な感じで始まった稽古。旗揚げ公演まであと1ヶ月くらいしかないぞ!

 

 

ぶつかり合いを経て絆を深め合え

 

 その後の稽古でも、やっぱりピリピリと雰囲気の悪い真澄と綴。

その日の夜寮にて。綴が咲也達の部屋へやってくる。「俺あいつと一緒にいられない!」って避難してきた。ちなみに部屋割りは、咲也&シトロンで同室、真澄&綴で同室、イタルさんが一人部屋らしいよ。咲也&シトロンの部屋絶対楽しいだろ。

綴が部屋で一人で本読みの練習してても、真澄が横から突っかかってくるらしいです。それはしんどいわ(笑)。3人で真澄のことについてちょっとおしゃべり。

 

咲也「真澄くんって家でも学校でも一人で、誰にも心を開いていない印象だった。多分人と関わるのに慣れてないんだと思う。だからこんなに俺たちに心の内を見せてくれて内心驚いてる。彼の演技の指摘は正しいよ(ニュアンス)」

 確かに、それまでカントク以外の面々に興味のない様子の真澄だったけど、稽古が始まって急に絡んでくるようになったね。彼のうちに秘めたるなにか熱いものを感じ取った様子の彼ら。

 

咲也「俺たちもっと演技上手くならなくちゃ!」

「そうだな…明日から朝練始めるか!このこと真澄にも伝えなきゃいけないから、俺やっぱ自分の部屋戻るわ!」

めっちゃ爽やか展開でびっくりした。

さすが王道春組。

いずれ演技を通して綴と真澄は和解するんだろうな~と思ったけど、まさかこんなに早いとは。いや綴が良いやつでホントよかった。私だったら真澄のこと考え直す前に、「いやでもよく考えたらクッソ腹立つ…」ってなるだろうに。真澄もけっこ―腹立つ言い方してたんすよ。「自分で書いたくせに入ってないじゃん」とか、綴の「輪を乱すなよ」に対して「あんたらと同じように下手になれってこと?」とか。この人の問題はモノの言い方ですね。言い分は共感できるんだけど。

綴は兄弟も多いとのことで、親が海外出張中&一人っ子な真澄にちょっと寂しそうな感じだった。いや良いやつ!!

 

てなわけで、咲也シトロン綴の3人で朝練の事をイタルさんに伝えに行くことになった。もうこの時点で笑ってしまう私。そして、カントクだけでなくメンバーにもバレるイタルさんのもう一つの顔。前回カントクに見られた時とは違い、今回は凶暴化してなさそう。にしても普段のにこやか~な感じは一切なく、「なんか用?朝練?何時?6時かー、考えとく」「おつー」とか取り繕う様子もなく超だるそうに言ってた。多分これが素の姿ですね。そんなイタルさんの普段とは想像もつかない姿に、呆気にとられてる学生たち(笑)。

あのね…大人になるってこういうことだよ…。

ていうか「おつー」とかネットスラング使うんだイタルさん(笑)。ネトゲ廃人だからそりゃ精通してるか。

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取り繕ってないイタルさんの方が私は好きですけどね。

 

 

さて、明日から朝練が始まります!イタルさん出てくるの?

 

無事旗揚げ公演を行うため、少しずつ結託を深めていこうと努力する春組メンバーたち。まだグダグダな演技がここからどう成長していくのか。メンバーの仲間意識や、イタルさんのやる気問題。衣装、セット、宣伝活動などどうなっていくのか。こういう地道で泥臭い展開…、大好き♡

 

てなわけでいつになるかわからないけど次回に続く。