魂の文学的良心

感想とかレポとか日記 

“A3! ”の春組第1幕をやった日記その② ~青春っていいな~

 

 

  ア・ハッピ~~ニュ~~~ヒェア~~~~~^^^^!!!

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(歳がバレる)

ま、もう2月だけどね☆

グータラしてる間にA3のアニメ始まってた!毎週U-NEXTで観てます。結構作画崩壊してるけど。そういえばカントクのお姿初めて拝見したんだけど、かわいいし男前だし最高ですね!俺もこんな美人さんと一つ屋根の下で共同生活送ってみてぇ~。

ちなみにこうしてる間にも、アプリは3周年に突入!おめっス!

綴はじめ学生諸君がバースデーメッセージで「おめ!」とか言うけど、あれって単に尺の問題なのか、それとも若者言葉を模索した結果の「おめ!」なのかな?

アプリが3周年ってことで、普段は条件満たさないと解放されないイベントストーリーが、期間限定で特別に開放されてたりするみたいですね。期間は5月の頭までだからみんな急げ!

 

 

A3!
A3!
開発元:Liberent
posted withアプリーチ

 

というわけで、以下あらすじとプレイした感想。

ちなみに前回の記事がこちら。

ciiiars.hatenablog.com

 

 

 

↓↓↓↓↓↓↓↓

 

 

 

 

  

プロの演技指導者にぎったぎたにやられるの巻

 

 前回、劇団員同士でひと悶着あった後、「もっと演技うまくなりてえ!」ってことで、朝練を始めることになった新生春組。「行けたら行くわ」みたいな感じでちょっと心配だったイタルさんだけど、翌朝ちゃんと出席してくれました!この後仕事控えてるってのに本当にありがとうございます(マジで)。

ところでイタルさん、団員に素顔がバレてから、爽やかスマイルな立ち絵が少なくなったのが面白い。いいよ、好きに振る舞え。

 連日の朝練の成果が出たのか、台本読みがだんだんまとまって良くなってきている。そのまま立ち稽古に突入!でも、まとまり始めた段階でみんな変に気が緩んでしまっている様子。これはこの先不安よな。カントク、動きます。

てなわけでここから超スポ根展開に突入します。

 

  ある日、いつものように稽古場にやってくる面々。すると見知らぬ強面のおっさんがいるぞ?

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この方、鹿島 雄三(かしま ゆうぞう)さんとおっしゃる、かつての満開カンパニーの劇団員。しかも元春組!えっ、春組って爽やか王道ファンタジー系だったんじゃないの?この悪役顔で?

現在は別の劇団の演技指導をしているそう。プロに芝居のアドバイスをいただいて、意識を高めてもらおうという目論見。めちゃくちゃ厳しそうだけど大丈夫かな。

というわけで、雄三さんの前でロミジュリの立ち稽古を披露。そして案の定、鬼のように厳しい指導が入ります。

 

シトロン→外国人が日本語のセリフ頑張って言ってると思ったら客が醒める。

→(綴が脚本って聞いて)独りよがり。その先に客がいることを考えて伝わるようにしないと、ただの自己満足。

イタルさん→やる気ないなら舞台から降りろ。

真澄→カントクの目を気にしすぎ。すかしたつまらない演技。

咲也→主役のくせに舞台の事が分かってない。

カントク→こいつらがこうなったのはあんたの責任。

総括「芝居ナメんじゃねえ!!」

 容赦ねぇ〜〜!!けど的確〜〜〜!!

 

あまりの酷評に、ぐうの音も出ない新生春組メンバー。演技の“え”の字も知らないような若者たちが自力でここまでやってきたけど、ついにプロに現実を突きつけられる姿…。こういう展開すげー好きなので、待ってました!って感じですね。

なんか、休日に我が子の部活動見にきたら、顧問に厳しく指導されてる光景を見たような気分(?)。いいぞ…成長しろ…。打たれて打たれて強くなれ…!

 

 ちょっと波に乗ってきたと思ってたのに、甘くない現実を突きつけられすっかり傷心してしまった新生春組。全員もれなくナイーヴでかわいいな。その日の晩、すんなり眠れるわけもなく、外をぶらつく綴。すると布団抱えて部屋の外に出てくる咲也に遭遇。まさか夜逃げ!?

 

咲也「俺、少しでも舞台のことわかるように、今日は舞台の上で寝てみようかと思います。バカだってわかってるんだけど、ちょっとでも何か分かるかもって…」

シトロン「私もつきあうヨ」

「しょうがねーな俺も!こうなったらイタルさんと真澄も巻き込むぞ」

 

ピュアッピュア兄弟。

 

咲也はじめ春組の面々、心まっさら過ぎる。爽やかさ有頂天。

みんなで布団を持ち寄って、実際に舞台の上で頭突き合わせて寝ることに。修学旅行みたいで楽しいね!わざわざ舞台の上である必要はないかもだけど、「全員で一緒に寝る」みたいな親密な時間を共有することは今の状況では大事かもね。

今日雄三さんに言われて感じたことを全員で話し合って、自分たちの意識不足を再確認。「雄三さんを見返してえ!頑張ってやろうぜ!」って自らを鼓舞する。意気消沈してたみんなだけど、自分たちの力でまた結束が固くなり、モチベーション復活!この人たちそもそもの前向きさが桁違い。

がしかし、たったひとりイタルさんの顔色が怪しいぞ…。

 

 そして次の日、メンバーそれぞれの演技力や表現力向上のため、カントク自ら用意した課題が配られる。

咲也→ストリートアクトで演技力を磨く。

真澄→好きな芝居を見つけるため、観劇する。

→視野を広げるため他の人の書いた脚本を読む。

シトロン→発音とイントネーションの練習。

イタルさん→基礎練。

と、それぞれの苦手を見抜き改善方法を考案するカントク。その目利きはどこで培ってきたの?

 

イタルさんのすたれた心を穿て

 

 みんなが自主練メニューにやる気見せる中、一人不穏な表情を浮かべるイタルさん。そんなイタルさんに呼び出されたカントク。もしや…と思いましたが、「俺辞めるね」と告げられる。

もともと演劇に興味はなく、浮いた家賃食費をゲームにあてようと思って入団し、脇役程度ならなんとかなるかと思ったけど結構セリフがあり、みんなとの熱量にも差があるし…。「今ならまだ代役さがす時間あるだろうから」と、薄ら笑みを浮かべるイタルさん。

なんじゃその理由…って感じですが、カントクはそんなイタルさんの隠れた本音を察します。

「今でも演劇に興味ないんですか?朝練も課題もちゃんとこなしてくれているし、みんなと演技するの嫌いじゃないですよね?」

するとイタルさんに迷いの表情が…。

「本当は俺もみんなにあてられて、その気になりかけてた」と本音を引き出す。でも、「俺はみんなみたいに、全身全霊で舞台に打ち込むことはできない」と。でもみんなや舞台が嫌いになったわけではない様子。

その気になりかけてたならそのまま身を任せちゃえよー!って思ったけど、過去に熱中しかけたけどやっぱダメだったていう経験があったんじゃないかなイタルさん。みんなへの迷惑を考えて、イタルさんなりに悩んだ末の決断だったのかもな。

 

 翌日イタルさんが団員にこのことを告げると、みんな驚愕。ティボルトはイタルさんの当て書きで書いたから、代役とかそういうわけにはいかないんです!説得しようとする咲也たちだが「そういう咲也との熱量の差があるから」と言われて返す言葉がない。

「舞台にかける熱量は人それぞれだから、比べてもしょうがない。それよりも、イタルさんがみんなと舞台をやっていきたいのかどうか、大事なのはそれだけですっていうカントクの超締まる一言にイタルさんも黙って迷いの表情を浮かべる。カントク絶妙なタイミングで相手の心揺さぶってくるからな。メンタリストか?

 

 そして翌日。出勤前に(お仕事お疲様です)深いため息をつくイタルさん。

すると急に真澄が出てきて、

真澄『待ってよお父さん!お母さんと離婚するなんてウソだろ!?』

イタル「…は?」

『親父!お母さん泣いてたぜ!』

別居寸前の親父をイタルさんに当てて、即興芝居スタート!!(笑)

咲也『ほらお母さん、何とか言って!お父さん行っちゃうよ!』

って引き連れてきた母親役が、カントクかと思いきや、

 

シトロン『うっ…ぐすん、ぐすん(:_;)』

 

お前かい。

 

真澄『お願いだから、出て行くなんて言わないでよ』

『考え直せよ親父!ギャンブル癖も酒癖の悪さもみんなわかってるから!』

シトロン『(:_;)(大泣き)』

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イタルさんとんでもないろくでなし親父設定にされてる(笑)。しかしみんなの真っ直ぐな演技に、「お前らバカすぎwww」と大笑い。こんなに笑ってるイタルさん初めて見ました。昨日の夜、どうしたらイタルさんを止められるかみんなで考えたみたい。

 

イタル「ゲーム以外で本気で熱中したものはない。きっとこれからも」

って昨日言ってたイタルさん。そんな退廃的なイタルさんに、

咲也「じゃあ俺たちが演技でイタルさんを本気にさせてみせます!」

そんな咲也に、「すっかり座長っぽいな…」と父のような顔を見せるイタルさん。咲也とイタルさんの関係性イイネ。大人の廃れた心(失礼)を若者の真っすぐな熱意が穿つ瞬間は熱いですね。

イタルさん、とりあえずみんなを信じて、ロミジュリまではやってみると続行を決意してくれました。このことがあって、以降のイタルさんの演技は劇的に良いものに!舞台に対する意識の変化がみられます。

 

 

縁の下の力持ち

 

 さ〜てメンバーの心も少しずつひとつになり、毎日朝練や自主練に励み演技もだんだんといいものになっていく新生春組!そして、役者だけじゃ舞台は成り立たないので、支配人や団員の手配で続々と縁の下の力持ち要因が集まってくる。

 

☆セット部門☆

舞台の大道具を担当してくれるのは、大工の鉄郎(てつろう)さん。先代の頃からお世話になっていた方らしい。セットなしには世界観が出ないですからね。そして鉄郎さんはすげー無口な人で、何話しても「……」で返ってくる。ノーコミュニケーション男。唯一支配人のみ鉄郎さんの声聞き取れるらしい。無口な職人気質のガタイのいい兄ちゃんです。

 

☆衣装部門☆

瑠璃川 幸(るりかわ ゆき)君とおっしゃる中学3年生が、衣装係に応募してくれました。作った衣装はネットで販売したりしたりするので、腕には問題ないよう。そしてすごいハッキリ物申してくる。春組メンバーに即興であだ名付けたんだけど、

咲也→元気100%濃縮還元

→村人C

イタルさん→インチキエリート

シトロン→インチキ外国人

真澄サイコストーカーf:id:ciiiars:20180904001514j:plain

真澄のあだ名は正解としか言いようがない。脱帽&スタンディングオベーション。製作者側ちょっと自虐が過ぎないか?(笑)

 

☆フライヤー部門☆

デザイン系の大学生で、綴の高校時代の先輩、三好 一成(みよし かずなり)登場。

うわぁ~~!ハットかぶって襟足伸ばしてる~~!!そして見た目通りの絵に描いたようなハイテンションなウェイ系陽キャ。絶対某チャラ男芸人のオマージュだろ。こんな彼だが腕は確かなようで、宣伝用のフライヤーやホームページデザインを担当してくれることに。さらには人脈も幅広く、彼のおかげで地元テレビ局の番組にMANKAIカンパニー全員で出演することに!宣伝部門で大部分を担ってくれる、かなり頼れる存在。

そんな彼なのに、綴にめちゃくちゃないがしろに扱われている(笑)。

 

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鉄郎さんのファッションがあまりにシンプルすぎて3度見くらいした。ユキは自分に似合うファッションがちゃんとわかってるお洒落さん。三好はチャラそう。どうでもいいんだけど、三好一成(カズナリ)をどうしてもイッセイって呼んでしまうんですが。

 

 

カントクというオアシス

 

 そして再び登場の、鬼コーチ雄三さんの前で通し稽古。こないだボロクソに説教されて以来の演技指導ですが、今回は心の成長や技術面の努力のかいあり「悪くねえ。この短期間でよくここまで伸ばしたじゃねえか!」と褒めていただきました。こないだあんだけボロクソに言ってた雄三さんが認めてくれたんだから、確実にみんなの自信につながった。

 

 ここで雄三さんの提案で「クライマックスが盛り上がりに欠けるから、殺陣を入れたらどうだ?」とのことで、ラストシーンに咲也と真澄の殺陣のシーンを急遽取り入れることに。さらに、春組の熱気にあてられて、雄三さんが直々に殺陣仕込んでくださることに!いいぞ…!強い味方が増えました!ひたむきに取り組んでる人の周りには、自然と応援したい人たちが集まってくるものです。

しかしこれがまた一波乱の幕開けなのであった。

 

 さて団員たちが稽古に精を出している中、カントクは悩める劇団員達の心の救済を懸命に行っていました。みんな各々演技なり生い立ちなり、人には言いづらい葛藤を抱えているのだ。そんなみんなの心を優しく解きほぐすカントク…。読みながら何度もナイチンゲールじゃんって思った。そんな様子を軽くご紹介。

 

カルテ① 咲也

重み    ★★★★★

心の闇★★☆☆☆

改善度★★★★★

殺陣の練習を続けている咲也と真澄。相変わらずセンスの光る真澄は、カントクに褒められたのもあってより意気込んでいた。けど一方相方の咲也はなかなか上達せず、さらに無理な自主練のせいでふらふら状態に。カントク、苦渋の決断で「殺陣を演出から外します」と告げると、認められない真澄が「ロミオ役を変えればいい」などと口走ってしまう。

真澄ーーー!!廊下に立ってろ!!

そしてこの真澄の発言に咲也は顔色を変え、「絶対に嫌だ!ロミオは俺の役なんだ!」と別人のように取り乱してしまうのだった。

 

両親を亡くして、これまで親戚の家を転々としていた咲也。どこにいっても馴染めず、「俺がなにをやってもダメだから…」と自分を責めて続けていた。その矢先見つけた、MANKAIカンパニーとロミオ役という自分の居場所。それが無くなりそうになり、焦って取り乱してしまったみたい。(普段の咲也からは想像もつかない重さ)

そんな咲也に、カントクは「ロミオ役は咲也くん以外いない。みんな認めてるし、これは咲也くんの努力の賜物だよ」と諭す。持ち前の明るさですぐに元気を取り戻す咲也。この明るさに春組みんな引っ張られてるんだよね多分。話し合って、無理をしないという条件付きで殺陣は継続することに。

咲也は、子供の頃観た舞台で『役者が舞台から降りても物語は終わらない』瞬間を目の当たりにし、舞台役者に強い憧れを抱いたそう。このエピソードが春組第1幕のタイトルになってる『The show must go on』の所以なんですね。

 

そんな咲也とカントクの会話を盗み聞きしていた真澄。咲也の知らなかった一面を知って考えを改めたのか、以降の練習では咲也にアドバイスをしたりテンポを合わせたりするように。あの真澄に協調性が芽生えただと!?と一同驚愕。今までがどんだけ協調性なかったんだ(笑)。

そのおかげでだんだん息も合うようになってきて、この調子なら完成度高い殺陣を本番で披露できそう!春組の名物コンビ誕生の瞬間です!

 

カントクの劇団員骨抜き無双はまだまだ止まらない。

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カルテ② シトロン

重み    ★★★★☆

心の闇  ?

改善度★☆☆☆☆

基本おちゃらけてるんだけど、実はスマートで紳士的なシトロン。そんなシトロンとカントクが和やかに路地を歩いていると、急に雰囲気が一変。何者かから身を隠すように、監督を引っ張って路地裏へ逃げたシトロン。

「もう追っ手がここまで…」

えーーー!?そんなセリフSFでしか聞いたことありませんが!

「隠していたけど、ワタシは実は国から逃げている身。みんなに迷惑をかけるかもしれないから劇団を抜けた方が…」って申し訳なさそうにするシトロン。

悪いことをして逃げてきたわけじゃなくて、なにやらシトロンは母国にとって目障りな存在らしい。…つまりどういうこと!?目障りだからって消されそうになったところを逃げてきたってこと?これってシトロンの国の法律で蔵匿罪にあたったりしないよね!?

で、そんなシトロンに、カントクは「シトロン君は大事な団員だよ。努力してるの知ってるし、なにより楽しんでやってくれてるよね。みんなこれからもずっとシトロンくんと一緒にやっていきたいって思ってるよ」とのお言葉を授ける。シトロンの表情から強張りが消え、いつもの笑みが戻ってくる。そして優しく微笑みながら、

シトロン「……#@★◎※(ありがとう)…」

何語だ!?そしてカントクの手の甲に忠誠のキッス!カントクびっくりだけど、シトロンの国では普通のことらしいです。どういった経緯で日本にやってきて今までどう過ごしていたとか一切不明ですが、多分これまで相当窮屈な日々だったんじゃないかな?そこで出会った芝居や仲間たち。シトロンが人一倍楽しそうなのって、多分マジで楽しんでるんだと思う。

でも結局シトロン問題根本的には解決してないんだよな。多分またなんかあるぞ。

 

カルテ③

重み    ★★☆☆☆

心の闇 ★★☆☆☆

改善度 ★★★★★

新生春組全員で、雄三さんが演技指導する劇団の舞台を観に行くことに。プロの演劇を見て、圧倒的格の違いを目の当たりにする。ダメージを受けるか危惧されたけど、逆に演出や演技の良かった点をたくさん出し合って、自分たちの舞台に取り入れようとする団員達!自分たちの糧に出来るほど前向きになっている!いいぞ!

 

その日の晩、綴から正直な胸の内を明かされるカントク。

「本音を言えば、ビビったし凹みました」

もっと早く演劇始めてればよかったな…、とぽろっと呟く綴。

高校時代に演劇部に仮入部したけど、家庭の事情(弟たちの面倒をみないといけない)で続けられなかった過去のある綴。自分の覚悟が足りなかっただけなのに、大好きな家族を理由にしてしまったことがずっと引っかかっていた。

「あの時続けていれば、基礎も出来てたしもっといろんなことに挑戦していたのにな…」

するとカントクは、「その時辞めていた過去があるから、今綴くんはMANKAIカンパニーに入ってくれたし、みんなと出会えたんだよ。そのおかげでロミジュリの台本も生まれたんだし」と説くと、綴氏に「あの経験は無駄じゃなかったんだ…」と自然な笑みが戻ってきたのだった。

この綴のエピソードは共感度めちゃくちゃ高い。あの時ああしていればこうしていればっていう引っかかりは、誰しもありますよね。綴は等身大の男子大学生って感じでリアリティあって良いね!

 

とりあえずここまでがカントクの春組治療歴。みんな心が明るいのでカントクの説法がスッと入ってくるのですが、春組にはまだ問題児真澄の存在があります。彼の治療はまたあとで。

 

 

 三好一成によって改装された公式HPや、至さんの作った劇団員ブログのおかげでだんだんチケットははけていってるけど、それでも売れ行きはまだまだ。

(ちなみに改装前の支配人作公式ホームページがこちら)

3rd-anniv.a3-liber.jp

(懐かしすぎる仕様)

なので、ストリートアクトで今回の舞台のさわりだけやって、集客率高めようという作戦に!!路上でロミジュリの目玉シーンを演じていると、そこそこの注目度!

しかしここで、GOD座っていうビロードウェイでは有名な劇団の劇団員がやってきて、晴翔とかいうクソチビが水を差してくる。

晴翔「下手すぎて見てらんねーな。あんた監督さん?ならこの大根たちを束ねる演技力あるんでしょ?やってみてよ」

なにこいつ?

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はぁ…、こういう時に左京さんがいてくれれば…。


しかし監督は、「この子らにかまってる暇はない。はやく宣伝活動に戻らなきゃ」って、恥やプライドも捨てて、GOD座のやつらの前で劇中のセリフ読むんですよ。こいつらにどう思われようとかじゃなくて、はやくこの場を切り抜けなきゃっていう一心で。劇団のみんなのために。

カ、カントク~~~~~~~!!!(男泣き)

クソチビに「うわ大根www」って煽られて、宗教団体の幹部 真澄、ガチギレ。クソチビの相方が窘めてくれてとりあえずその場は収まったけど、GOD座の連中の印象は最悪になりました。

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相方の服はしまむらで買ったんか?

 

そしてこの一件で私までカントクに骨抜きにされました。つよい主人公大好き。もう一生あんたについていきます。 

 

 

真澄とカントクの魂のぶつかり合い


 カントク一筋すぎて、初対面の子からもヤバイやつ認定されてた真澄ですが(ヤバイやつなのは事実)、ついに事件発生。

「カントクのために芝居をやってる」っていう真澄に、「それじゃダメだよ、」となだめようとするカントク。その一言でなぜか落ち込む真澄。以降真澄がカントクを避けるようになってしまい、これはまずいぞってことで綴兄貴が気ぃ使ってくれて2人きりで買い物に行く機会を作ってくれます。

ふたりで街に出て買い物中、真澄ファンの女子学生に遭遇。真澄って学校ではファンクラブできるほどモテモテらしいです。黙ってたらアンニュイイケメンなので。で、女子学生がカントクのことを馬鹿にしたことに真澄ガチギレ。うっかり手が出てしまうんだけど、それをカントクが身を呈してかばう!!

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暴力は絶対ダメ!結果カントクが真澄にぶたれちゃうんですが。よって真澄余計へこんで絶望の淵に。何やってんだよ!

 
その日の晩、しょんぼりモードの真澄を見かねて、劇団員みんなで輪になって話聞いてあげるんだけど、

真澄「生きていけない…失恋した…死にたい…」

めんどくせえな!!!お前が惚れた女はそんな小さくねえんだよ!!カントクなめんな!

なんかそこで、みんなのちょっとした恋愛談議が聞けるんだけど、

「わかる。片思いしてると、色々悪い方に考えちゃうよな」

シトロン「片思いしたことないネ。いつも向こうから寄ってくるヨ(真偽不明)」

イタル「片思いの時が一番楽しいかもね、付きあうとゲームしづらくなるし」

男子の恋愛トーク!こうやって腹割って話するの楽しいね!演劇全く関係ないトークしてると、みんな普通の青年たちでカーワイッ♡

 

 その日の夜、真澄がカントクの部屋を訪ねてきて、和解するんですよ。(和解も何も最初から真澄が一方的に拗ねてるだけですが)

その会話の中で、カントクから真澄への自主課題、「好きな芝居を見つける」を与えた訳を話すんだけど、「演劇を続けるのに、私以外の理由を見つけてほしいの。答えは見つかった?」の問い対しての真澄の返事が、

「好きな芝居ならもともとある。…あんたの芝居」

私、迂闊にもめちゃくちゃ感動してしまう。たしかに真澄との最初の出会いって監督のストリートアクトの観客だったんですよ。

完全に一目惚れっぽかったけど、なんかもうもはやリスペクトっぽい感じもあったし、カントクの何にそこまで惹かれてるのか正直疑問だったけど、なるほどカントクの演技に魅せられたわけね~~!!!

くぅーーーーーっ!!!かつて演技力不足で役者の道を諦めたカントクだったけど、誰かの心を動かす演技ができたのならそれは素晴らしいことじゃないかな!カントクの、役者として開花しなかったという心残りは、真澄によって昇華されました。カントクもひとつ吹っ切れたね!

このくだり、春組1幕で3本の指に入るほど好きなエピソードです。まさかあの真澄にやられるとは。

 

 

舞台本番

 

 そしてついに舞台初日がやってきた。

心のしこりや団員間のギスギスも溶け、直前までみっちり練習し、初日を楽しむ準備は万全!客席には、雄三さん、幸くん、それに左京さんまで!な~んだ左京さんなんだかんだ言って観に来てんじゃん♪

そして5人はカントクに背中を押され、ステージへ。いざ開幕!

 

舞台のシーンでは、カントクの大まかな流れの説明と、ところどころ抜粋された劇中のセリフとで進んでいくよ。

ロミオがジュリアスに「一緒に旅に出よう!こんな窮屈な町は飛び出して、世界中を回るんだ」ってセリフが、咲也の生い立ちや家庭環境とリンクする。お互いの家が仇敵だとわかってからのあの有名シーンや、ティボルト(イタルさん)とマキューシオ(綴)の見せ場もしっかりある。ロレンス神父(シトロン)のセリフは、綴の巧みなアレンジで言いやすくなってて、カタコト感あまり感じなかった。見せ場の殺陣のシーンも、ちょっと危ういロミオの剣使いが逆に臨場感あってリアリティ満載らしい。

 

劇が最後まで終わって拍手喝さいを受け、まだこの高揚感を受け止めきれてない様子の5人。立ち絵だからあんまわかんないけど、みんな口角とか震えてそうやで!アドレナリンどばどば出てそうですね。

と、そんな感じで無事に初日の公演終了!最初のプロローグの時からここに来るまでどうなるかと思ったけど、とりあえず間に合って良かった~。

 

 そして絶好調だった初日を皮切りに、平日は夜公演のみ、休日は一日に何公演もこなす毎日。結構体力使いそうだな~。みんな学校とか仕事終わりなのによく頑張ってる。毎公演ごとにアドリブや日替わり要素を入れて、お客さんを楽しませる工夫をしたり、引き続きの宣伝活動のかいもあり、なんと無事千秋楽のチケットも完売!

目標達成!これでとりあえずは劇団は存続できます。みんなで抱きしめ合ったりして喜びを分かち合います。よかった~~!

シトロンがイタルさんに抱き着いた時、ちょっと表情を歪めたイタルさん。その様子にすぐ気づいたシトロン。シトロンってボーっとしてるように見えて意外と細かくみんなの様子とか見てるんだよな。

実は公演中にちょっと足をひねっていたイタルさん。「あと二日だしシップで誤魔化すから、みんなには言わないでほしい」とシトロンに念押し。なんかあの無気力っぽかったイタルさんがさ、痛みこらえて隠し通そうとするほどまでに舞台に打ち込んでんのすごない?おばさん泣いちゃう…!

 

 

そして迎えた千秋楽。客席は満員!!

公演前に左京さんが楽屋にやってくる。「約束通り観に来てやったぞ」って、素直じゃないな~!初日から来てたじゃ~~ん(*^-^*)

とりあえずは第一関門クリアと告げられる。で、そこから今後も続けていくための劇団経営のノウハウうんぬんかんぬんを具体的に垂れる左京さん。ちょ、それ今聞きたくない!

そんな左京さんに思わず笑っちゃうカントク。

カントク「思ってたよりずっと面倒見の言い方なんですね(*'▽')」

左京さん「ーーっ!」

思いがけない一言に、ちょっと困惑してる左京さん。あなた案外かわいいところあるじゃ~ん!最初から分かってたよ左京さん、実はこの劇団を応援してくれてるってこと☆

ボソッと「今日の劇場は、昔のことを思い出すな」って言ってた。左京さんMANKAIカンパニーに結構な思い入れありそうですね。左京さんの過去編楽しみ~。

  

そして千秋楽公演開幕!!

今日も何事もなく、これまでこなしてきた通りに演技するみんな。だけど、イタルさんの集中力がないことに途中で気づくカントク。様子がおかしい…。

そしてイタルさんの見せ場。倒れなきゃいけないシーンで、反射的に足をかばったから、倒れるのを忘れてしまったイタルさん!ここでイタルさんが倒れてくれないと次のセリフに行けない!変に間が空いちゃったせいで今更倒れても不自然だし。

緊迫感がステージに走る。観客もいつもと展開が違うのに気づく。

イタルサンも真っ白になっている様子。

 

やばい!やばいぞ!!どうすんの!?

 

無の時間が流れ、焦るカントク。慌てていったん幕を下ろすよう指示を出そうとした、その時…、

 

ロミオ『やめろティボルト!闘いはもう終わったんだ!』

イタル「ーー!」

ロミオ『剣を下せ』

 

咲也がアドリブのセリフでつなぎ、流れを作る!!

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ熱い!!!!!

咲也の心に刻まれた『The show must go on 』『何が起こってもステージは続く』の言葉通り、見事にショーをつなげた咲也!みんなも咲也のアドリブセリフに合わせて流れをつなぎます。

最初まともに台本を読むことさえ出来なかったのに、よくぞここまで成長したね…。

 そして見事に最後まで流れを持ってきて、千秋楽では今までで一番大きな拍手。スタンディングオベーションをいただく。最初の頃に先代春組の公演ビデオ観ながら「俺達もこうなりたい」って話し合ってたやつ、あれが現実になったね!

 

ステージ袖でイタルさんの脚を心配して駆け寄ると、なんとあのイタルさんが、腰抜かして目に涙を浮かべてた。痛いんすか?救急車!ってみんな慌てるけど、そうじゃなくって、

 

イタル「今までの人生でないくらい、自分が熱くなってて、笑えるだけ」

 

ちょ、泣いてんじゃ~~~~ん!!!

イタルさぁ~~~~~~~~~~~~ん!!!!

泣いてんじゃないすか~~~~~~~~!!!!

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今までにない感情に戸惑ってるんだねイタルさぁ~~~~~~~~~ん!!!

 

この公演は、一生忘れられない公演になるでしょう!

そして全員でカーテンコールに応え、これにて無事に『ロミオとジュリアス』の全公演終了です。

その後楽屋にやってきた雄三さんからは、「まあまあだな。まだまだこれからだ」と笑いながらの相変わらず厳しめ評価!果てしなく伸びしろがあるってことね。雄三さんの評価を受け、イタルさんも「先が長いな…」と。このMANKAIカンパニーという大船に乗ってくれることを決意したようです。

そしてみんなから「改めて、これからもよろしく、リーダー」と背中を押され、新生春組リーダーは今後も咲也が努めていくことに。あなたしかいないでしょ!咲也をリーダーに、これからも邁進していきましょう。

 

 

影で支えてくれた衣装、大道具、美術班からも好評!ユキと三好一成は演劇にも興味持ったみたいです。ぜひぜひ!カモーーンヌ!いやだってまだ次の組員誰も決まってないからね!喜びも束の間、すぐ次に動かなくては。

そして、ノーコミュニケーションの鉄郎さんが「…よかった」って舞台の感想おっしゃってくれました!口数少ない人の一言は心に響くね。

 

 

物語の最期の方には、次の団員なんだろうなってキャラもちょこっと顔出ししてたし、次の一波乱も楽しみですね。

ただ、春組の5人に愛着湧きすぎた。

次は出番少ないってのがさみしすぎるんだけど。