魂の文学的良心

感想とかレポとか日記

ケント先生の舞台DVDを観たよ

 

 

 

2018年2月、東京キネマ倶楽部にて 九瓏家と九瓏家の使用人たちによって開演された舞台、『KENTO KUROU in “Dark Retribution”』

チケットは即日完売で、追加公演もプラチナチケットに。さらには翌年の4月、ファンからの熱い要望により再演が行われたあの伝説の舞台が…、

2019.7.12にDVDとなってファンの元へと届きました~~~~~!!!!

物語の主人公は、アルスのメンバー&ダンス部顧問&学園の化学教諭である、九瓏ケント先生。ケント先生と言えばクロノス学園の理事長の次男坊で、豪華絢爛な一族のお生まれ。そしてその生い立ちや家族関係などで謎が多いことで有名。それがやっと明るみに出るっていう、ファンにとっては待ちに待った舞台。

 

ちなみにワタクシは公演期間中一度も会場に足を運べていないし、内容もほとんど知らないので、DVDでやっと全容を知ることになる。

で、このDVDを観るにあたって不安だったのが、物語についていけないんじゃないかっていう部分。これまで公式がちょこちょこと小出しにしてきた九瓏家の事前情報で、なにかひとつでも取りこぼしてたりすると、内容を隅々まで理解できないんじゃないかっていう。

…結論からいうと、大丈夫でした。ケント先生の基礎知識(家系図とか)だけなんとな~く分かってれば十分楽しめた。ちなみにタイトルの『ダークレトリビューション』がどうしても覚えられないので、ケントレボリューションって呼んでる。

 

 

 

以下、物語の感想!核心的なネタバレにも触れてるから注意!

 

 

 

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舞台は、九瓏家の屋敷で開かれる 九瓏家当主の九瓏ヒロシの功労賞受賞を祝うパーティー。そして物語は、その前夜に九瓏家の使用人たちがせっせとパーティーの準備をしているところから始まる。

 

物語冒頭は、8名の九瓏家専属使用人とケントが、わいわいがやがや楽しく戯れてるだけのシーンなんですよ。チャプターメニュー観ながら、「ここは別に感想書かなくていいや…」などと思っていたけど、観おわった後どうしても書きたくなったから語らせてくれ。というか本編よりもこっちを重点的に語りたい。使用人最高。

 

観る前は、みんな似たようなものでしょくらいに思ってた。しかしこんなに一人一人キャラがしっかりしてるとは。カチッとモーニングコートや燕尾服に身を包んだ堅苦しそうな兄ちゃんたちが、ステージ上を駆けまわってキャッキャわいわいしてるんですよ。みんなめちゃくちゃかわいい普通の中年男性。

この九瓏家使用人の面々、池袋にある執事喫茶スワロウテイルに勤務してる執事たちで結成された『執事歌劇団』の方々が扮しておられる。男性使用人界の役職序列とかの知識が皆無だったので、軽く調べた。ずっと『男性使用人=執事』なんだと思ってたけど、執事っていうのは数いる男性使用人を司るトップの使用人たちだけを指す言葉らしい。それより下の者はフットマンなどの呼び名らしいよ。

 

 ここで、使用人たちのメンバー紹介。DVDジャケットのキャスト欄に記載があった順に紹介していく。多分この順番がキャリア順になってるんじゃないかな。

 

・椎名(しいな)…佇まいから貫禄のにじみ出る、恰幅の良いベテラン使用人。抜群の安定感。メガネが似合いすぎる。

・香川(かがわ)…椎名の次にベテランっぽい。スタイルが良い。すごく人のよさそうな笑顔。椎名よりちょっとくだけた感じ。こんな叔父さんが欲しい。

 

この2人だけモーニングコート着てて、他から「〇〇執事」って呼ばれてる。なんかもうこの2人の安心感と言うか安定感と言うか、ハンパねえ。大地のような存在。

そして以下6人は燕尾服着てて、恐らくこの人たちがフットマンなのかな?

ネットで調べたら、「フットマンは『使う』よりも『見せる』ための存在でもあり、見てくれが良くて背が高いことが優遇された」らしい。何その役目ーーー!?人生で一度でもいいからそんな役割担ってみてぇ~~。確かに見た目良い人多いもん。

 

・伊織(いおり)…フットマンの中で一番トップと言ったところかな?上からの信頼度めちゃくちゃ高そう。凛としたお顔立ち。メガネが似合いすぎる。

・環(たまき)…メガネの良く似あう、破天荒大型犬男子!元気いっぱいな20代後半!趣味はスポーツ!(全て憶測)。背が高い。

・百合野(ゆりの)…小柄で愛嬌のあるかわいい笑顔がチャームポイント。一番とっつきやすそう。かわいすぎる顔をメガネで中和しているようにお見受けした。

・隈川(くまかわ)…落ち着きがありそうな雰囲気。背が高く姿勢が良い。お顔の二次元っぽさが秀でている。メガネをかけることによってより浮世離れしたご尊顔に。

 ・瑞沢(みずさわ)…おそらく最年少。人懐こそうな中性的なお顔。笑った顔がちょっとキリショーに似てる。

・影山(かげやま)…渋めな見た目だけど、意外にもお茶目な印象。いじられキャラっぽくもある。

 

魅力が詰まり過ぎている。ちょっと言い方は悪いけど、この舞台大々的な執事歌劇団の宣伝じゃね!?ってくらい使用人団に持っていかれる。完全に好きになるやつじゃん。執事歌劇団のインスタとツイッターとブログ速攻ブックマークした。そしてみなさん、名前と見た目が異常なほどマッチしている。あなたのために誕生した苗字ですって言いたい。芸名なんだろうけど、それにしても見事一致。

  

使用人たちの楽しそうな様子見てるととても想像つかないけど、九瓏家の長男カイトと次男ケントには、ただならぬ確執があるようで…。かねてから仲が悪いとされてきたふたりだけど、今回の功労賞祝賀パーティーに二人とも招待されたことにより、ついに顔を合わせる機会が訪れる。兄のカイトは23年もの間屋敷を開けているらしく、これまで兄カイトの話になると不穏な空気を醸し出していたケント。物語はいったいどのような方向に向かっていくのか…。

 

さていよいよケントの登場。久しぶりのご帰宅です。

 

 

ケント「たぁだいまぁ~~~~~~~~!!!\(^O^)/」

 

…えっ??ちょっと待っていつも通りの元気いっぱい5歳児ケンティー!?もっと重たい空気だと思ってたので完全に拍子抜けした。いやこれでこそケンティーだけど!

とにかくめっちゃ元気に実家に帰ってきたケント。待ってましたとばかりに群がる執事たち。もうとにかく何かお世話をしたくてしょうがない。こんなに愛されてるケントお坊ちゃまだけど、普段はこの豪邸住まいでは無いんだよね。使用人たちも寂しいんだろうな~。

 

使用人たちがケントの世話を焼きながらみんなでワイワイ談笑してるのが良かった。仲良し。

椎名執事に「ケント様、最近はどのようにお過ごしですか?」って近況を聞かれて嬉しそうに近況報告するケントだけど、自分が話し終わったら「で、椎名はどうよ?」って聞き返す。対等に友達みたいに「最近どう?」って聞いてくる主。主と従者の関係性とは思えないほどくだけててみんな楽しそうで、いい関係性だな~と思った。

 

ケント「みんなは毎日を楽しく過ごそうとか思わないの?」

香川「我々自身が楽しむというより、九瓏家の皆さんに楽しく過ごしていただくよう努めるのがワタクシどもの仕事ですから…(^^;)」

全員「…HAHAHAHAHAHAHA (^▽^)」

なにこのシュールな笑いの起こり方。

 

 

ケント坊ちゃまからの無茶ぶりダンスのコーナーは、もうひたすら使用人たちの魅力が開放されっぱなし。

まずポイント① ぎこちないながらもダンスを頑張る。

踊り出した時の第一印象、「ぎこちなっ!!」。生徒総会で伊織と瑞沢が超軽快に踊ってたところは見てるんで、この二人は良しとしよう。もう香川と影山の一生懸命ダンスがツボに入り過ぎてどうしようかと思った。なんて例えたらいいんだろう…。『小学生の子供の運動会で、父兄参加型のフォークダンスを子と一緒に踊る休日のお父さん』。

ポイント② 振り付けの絶妙なダサさ。

最高としか言いようのない絶妙なラインのダサい振り。最後ケントのソロダンスの時に、左右に縦に並んでなんかやってるやつ、爆笑しすぎた。

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ポイント③ 香川がとにかく良い。

ケントに「表情硬いよ~!」って言われた直後の香川執事の変な笑顔に注目してほしい。ちなみに椎名は、「笑顔で!楽しそうに!」ってケントに言われても、少しも口角を上げることなく終始しかめっ面で踊りきっていた。全然楽しそうじゃない(笑)。全神経を振付間違えないことに注いでるみたいな真顔。

ポイント④ 自分の殻を破った使用人。

ケントから無茶ぶりなお題が出て、指名された使用人がお題に沿ったギャグを体を張って表現するんだけど、フツーにめっちゃくちゃおもろい人達。この人たちこんなオモローなの!?って驚愕した。まず初っ端の香川執事で全部持っていかれる。ハードルを上げすぎる香川。しかし後に続くメンバーもみんな外さない。みんな自分に合ったハメを外しすぎない程度にボケてくる(香川執事がハメ外しすぎた)。しかしここまで面白い面々なんだけど、皆さんなにをやってても品を崩さない良さがあるなぁ~。基本ずっと上品。

 

その後、無茶ぶりダンスされた仕返しとばかりに、ケントの子供の頃の面白い話暴露しまくって大盛り上がりする使用人たち。ちょちょちょ、あなたたち一応仕えてる身(笑)。

この暴露大会でも香川が面白すぎる。すまんね香川執事の話ばっかりして。もうみんな気づいてるっしょ?わたしが香川沼に陥ってることに。

環とか伊織が暴露話に積極的に講じている中、「ハイハイハーーイ!聞いて聞いてーー!?私こんなエピ持ってまーす!」みたいな感じで輪に加わりに行く香川。めちゃくちゃ楽しそう。

 それより気になったのが、youたち何歳!?ケントが38歳だから、その幼少期には使用人として働いてたってことでしょ?

…ちょっとここら辺は考えるのやめとこうか。

 

もうね、こんなに慕ってくれる使用人たちとお屋敷で過ごす毎日、ほんと楽しいだろうな~…。ケント…実家帰ってきちゃえばいいのにっ☆

 

 

ここまでわいわい楽しかったけど、ここから先は内容がガラッと変わって、家庭のことや兄弟間の確執を描いた物語になってくるよ〜。

薄っぺら〜い感想とか個人の解釈をひたすら語っていきます。

 

 

 

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祝賀パーティーの前日の夜遅く。ケントの部屋にて、椎名とケントが明日の予定の打ち合わせ。カイトが来ることを気にしてどこか不穏な空気のケント。

と、ここで若手の瑞沢が、

「お風呂上りにっ、冷たいお水をっ、お持ちしましたっ!!」

めっちゃ気ぃ利くしありがとうやけど今はやめといたほうがいいって!ケンティー危険なオーラまとってるから!で、そんな心ボロボロケントに酒を持ってくるよう命じられ、渋ったところを胸ぐらつかまる瑞沢。ここ不憫すぎて笑った。タイミング悪ッ!

 

そしてカイト兄さんは cv.安本ぴろき!安本ヴォイスに全人類の下っ腹が打ち震える!!しかしバリトンボイスすぎて低音難聴気味の私にはところどころ聞き取れないのだ!!

 

 で、ここで読み上げられるカイト兄さんの手紙がビックリするくらい嫌味たっぷりなんですね。「狭く暗い所が好きだったお前が、明るい場所に立つとはな」とか「お前のような奔放なやつに教師をやらせるなんて、お父様も人が変わったらしい。僕もその柔軟性を見習わないとな☆」とか。

ちょっとあまりのねちねちっぷりにビックリした。アラフォー兄弟のやり取りじゃないでしょ。これはもう想像以上にこじれてる様子。

 

ずっと語られてきた「ケントがカイトに大けがをさせた事件」。

 使用人たちやパーティーの招待客らが認識している「兄弟げんかの末の事故」の内容が、「子犬を生き返らせようとして黒魔術に没頭するケント。そこにカイトが止めに入り、もみ合いのけんかになった挙句、ケントがカイトに大けがをさせてしまった。」「ガラス戸棚の下敷きになったカイトの足は、杖が必要になり、顔と右目にガラスが突き刺さった」

とのことで。この話だけ聞いたら、ケントは加害者で、怪我を負わせた側のケントが被害者のカイトの事を怖がるのはなんかおかしくない?などと思ってしまう。これだけの事件があればそりゃこじれても仕方ない…。

 

パーティー当日、ケントとカイトがついに顔を合わせるシーン。1人で秘密基地で遊んでるケントの背後に、急にカイトが出現。このシーンBGM急に止まったりして完全にホラーだろ。カイト兄さんは霊じゃないぞ。

 

そこで23年ぶりに再会した二人のやり取りが、

「完璧主義の優等生で、常に父の期待に応えてきたカイトに劣等感を抱くケント」vs「完璧でなくても皆から愛され、自由奔放にしているケントに嫌悪感を抱くカイト」の口喧嘩だった。

このやりとりがとにかく不毛!延々と着地点の見えない「お前のせいで俺が!」みたいな口喧嘩。ここまで大人げないと、事故を起こした幼少期で2人の時が止まってるんじゃないかと心配になります。

 ずっと『仲が悪い』とされてきたカイトとケント。物語の流れ的にも「事故が原因で仲たがいした」って思わせるような運びだったけど、もう事故とかそれ以前にお互い不満だらけ。ここまでこじらせる前に誰か何とかできなかったのかな。

 

そしてしばらくの口喧嘩ののち、気が狂ったように叫んで逃げ出すケント。そしてその後をひきずった足でゆっくり追いかけていくカイト兄さん。そこにたまたま通りかかった環に、「僕のかわりに追いかけてやってくれないか?走るのは苦手なものでね」って言う。カイト自ら追いかけようとしてたわけだけど、さっきあれだけケントを追い詰めるようなこと言ってたのに?

 

 

ケントが逃げてって、カイトが「弱くても抱いてもらえるのが愛玩犬だ…、走れなくなったショードックこそ要らないんだよ」って独り言でつぶやくシーンが印象的。自分の事をそういう風に思ってたんだな。誰かカイトの心を救済したってくれや。

 

その後、取り乱したケントを平手でぶッ叩く椎名。

「一人になろうとしないで!あなたには我々がついています!!」

1人殻に閉じこもって苦しむケント。そんなケントの目を覚ましてくれる椎名。もう途中からずっとこれ言いたかったけど、「ケンちゃん、あんたには味方めっちいるで!?冷静になって!」

そして、走ることさえできればカイトもここに来れてたはずではあるんだよね。仮に来てたとしたらケントに何をしてやったんだろう。ケントの事を突き放したかと思ったら、急に兄っぽく後を追ったり。カイトの思いはまだブレブレです。

 

 

そして、屋敷内でカイトに遭遇する香川。香川の心からの「おかえりなさいませ…!」に目頭熱くなった。23年ぶりの帰宅だったから、本当に本当に待ちわびていたんだと思う。きっとこの二人の関係も、23年前で止まってるんだろうなって思ってしまう節が多々あった。

この後の香川とカイトの会話のシーンが、私がこの舞台の中で一番好きなシーン!!香川推しとかそういうの抜きにして一番グッと来たシーン。

杖を突きながら階段上るんだけど、よろけてしまったカイト。咄嗟に香川が支える。

カイト「もうお前の世話になる子供ではない」

香川「いつになっても、どこにいらしても、私のお世話する坊ちゃまに変わりはありません…」

カイト「せめて坊ちゃまはよせ」

で、立ち去るカイトの後ろ姿に向かって、弱弱しい声で

香川「…かしこまりました…カイト…坊ちゃま…」

 

熱っつ!!大興奮!!!あまりの胸熱に体温100℃上昇!!

なんて熱い主従関係なの!?綺麗で純粋な忠誠心がここにあり!もう功労賞とかなんとか賞とか香川執事にあげようぜ!MVP獲得です!

カイトと香川のやり取りで、カイトの「お前がモーニングとは…似合わないぞ」って言葉を受けて、香川がちょっと嬉しそうに「褒め言葉と取っておきます」って返すんだけど、多分カイト兄さん昔から変わらず口下手で不器用なんだろうな~って思った。

 

 

そして、この舞台一番の見どころがNAzNAだと思う。

 

使用人をバックに従えて、苦しそうにもがいたり何かに縋りつくように手を伸ばして踊るケント。天井から垂れる何かを手繰り寄せるような動きがあるんだけど、小説『蜘蛛の糸』みたいな地獄から逃れようとする心情を表してるのかな。

1番のサビ前に急にスンッて真顔になるよね。もう目力と顔力が強すぎて圧を受ける。それ以降はもはや怖いくらいの凶器の笑みを浮かべて、まさに「踊り狂う」って感じ。バックダンサーをなぎ倒す振付もなんだか無邪気に楽しんで意地悪してるみたいに見える。何かヤベー悪魔に憑依されたんか?

そして女性ダンサー、着替え大変そうだなぁ…。

 

 NAzNAの1番Bメロで、椎名だけが執事の群れの中から1人離れていっちゃう振りがあって、踊り狂うケントを一人遠くで見つめてるんですね。舞台序盤で、椎名が父ヒロシの国外研究に同行することが決まったって報告があったんだけど、椎名行かないでーーーーーー!!!って訴えたい。今一番必要なのが椎名。君が好きだと叫びたい。

 

 話変わって、パーティー会場の女性客2人組が、近くを通ったカイトをじろじろ見ながら怪我についての噂話に花を咲かせる。その様子を見た百合野が、白手袋をギチチ…ってはめながら、「…ワタシ、噂話って嫌いなんですよねぇ…(暗黒微笑)」女性客を会場の外に連れ出してった。

ちょちょちょ、百合野さん!まさか殺る気じゃないでしょうね!?九瓏家のマスコットキャラだと思ってたのに、まさかそんな裏の顔が!?…………好きになりました。

 

 

父ヒロシの部屋に呼ばれたカイト。そこで、「カイト、お前は私だ」って言葉があったんだけど、これはヒロシ語で遠回しに「お前のことは認めている」ってことが言いたいのだろうか?ヒロシもめちゃくちゃ不器用だな。親子そっくりだ。「落ちろカイト。空はまだまだ高いぞ」って言葉もイマイチわからないのですが(私はヒロシ語の読解は出来ないので)要するに頑張れやって事でいいのでしょうか?

そして、父のヒロシから家族相続のことについて2人に言い渡されたのが、二人を後継者候補として考えている。精進していけよ」とのことでした。

 

ケントは「カイト兄さんが適任だ」って主張するんだけど、父からは「カイトに甘えてるんじゃないか?」と一喝。ちなみにこのシーン、父ヒロシに喝入れられてるケントを横目で見てるカイト兄さんかわいい。

このシーンで、父に自分の意思をはっきり主張するケントが良かった。ずっとおどおどしてたのに、自分の教鞭の執り方や生徒のこととなると急に芯が通った。結果として父からお褒めの言葉ももらうことになって良かった。

でもさっき香川が「旦那様が後継者に求めたのは『常に100点満点で一位であり続ける事だった』」って話してたんだけど、これが条件なら二人とも該当しないよね。椎名と香川が夢見ているって言ってた、「並んで立つ2つの龍が重なって見える」話。これは光と影って意味ととったんだけど、前後じゃなくて横並びは難しいのかな?カイトとケントが2人で並んで何か成し遂げられたらいいのにな。でもそんなぬるい考えがまかり通る九瓏家じゃなさそう(^_−)−☆

 

 

しかし父ヒロシ、ケントの教育方法を褒めたけど、隣にはどれだけ努力しても褒められたことのないカイト兄さんがいるわけで。さらには「カイトは長男で優秀だ、だがそれが全てではない」などとおっしゃられていましたが…あの…横にカイト兄さんいるの気付いてますか…?

もうちょっとプライドとか尊厳して、人間らしく接してあげてもいいんじゃ…。 家を継がなければならない重圧と、努力しても褒めてもらえない苦しみと、努めてきた完璧さを絶たれた事故。そして自ら家を出て23年経って帰ってきたら相続の問題。カイトの人生の不幸さを、ヒロシならどこかで防ぐことができたんじゃないの?こんなになってまでまだ認めてもらおうと父の元にやってきたカイトを、なおも突き放すなんてよぉ…。もしこれが父ヒロシなりのカイトに対する愛なのだとしたら、今のカイト兄さんにそれを受け止めれるだけの心の余裕はないと思います!

まあでも異常な厳格さとか親子らしさが全く感じられない関係も、由緒正しき九瓏家に生まれてきた者たちの宿命なんだろうから仕方ないんだけどね!

 

 

父の部屋を後にして、家に帰ろうとするカイトに、「待って!話をしよう!」と声をかけるケント。でもカイトの目を見る事が出来ずにすぐ顔を伏せるんだけど、

鼻、高っ…!!

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カイトの前に勢いよく立ちふさがったところ、勢い余って近くの棚にぶつかって、飾ってあったティーカップが落ちてくる。ケントに直撃しそうになるのを、カイトが身を呈してかばう。杖を放り投げて、走れなかったはずの足で全力で走ってた。

 身を呈して庇ってくれた兄に対し、兄の膝元に崩れ土下座して何度も何度も「怪我をさせてごめんなさい、あの時もかばってくれてありがとう」を繰り返すケント。

 

皆の間で語られていた兄弟の幼少期の事故。真実は『ケントに倒れてきたガラス戸棚を、カイトが身を挺してかばった結果の大けが』なんですね。

ケントがずっと「兄さんに会ったらごめんなさいとありがとうを言わなきゃ」って言ってて、ここに来てやっと理解できた。

本当に不慮の事故なんだと思う。カイトも「救ってやった」って言ってたけど、本当にそのまんま、それだけの出来事。この事実知ってるのは多分カイトとケントだけなんだろうな。ケントがカイトに大怪我負わせたなんてデマ流したの一体誰だ!?

これによりケントも面と向かって謝る事が出来たし、カイトも兄としてケントを守ったあの頃の自分を思い出すことが出来た。

本当によかったね…!!!

ケントがカイトに謝るまでに23年もの年月を要してしまいましたが…!

 

きっと幼少期の二人は、ケントがカイトにべったりだったんだろうな。ケントが泣いたらカイトが飛んできて助けてくれてっていう、しっかり者の兄と甘えん坊の弟っていうかわいい兄弟だったんだと思う。きっと本当は取っ組み合いの喧嘩すらもしてないんじゃないかな。さっきカイトが逃げ出したケントの事を追いかけたのも、昔の自分の行動を本能的にとったからなのかな~。

でも事故後、ケントは「自分のせいで兄に大怪我を負わせた」っていう自責の念と、事故後にカイトが自暴自棄に陥ったのを見て、謝りたくても謝れずずっとここまで来たんだと思う。

カイトも、言ってしまえば自ら負った大怪我になるんだけど、それまでが完璧人間だった故に現状が受け入れられず自暴自棄に陥って、泣き虫の弱虫で自由奔放な弟が恨めしくなっていったのかな?何も言ってこないケントを見て見ぬふりの気づかんふりって思ったのかもしれない。回想のシーンで、怪我して間もなくのカイトが「なんで僕だけこんな目に合わなくちゃいけないんだ」って言ってて、まさかこんな大怪我になるなんて思いもしなかったのかな。

 

事故の真実を2人が知っていたっていうのが明らかになって、ふたりがこれまでどんな心境で23年間も顔を合わせず過ごしてきたんだろうかってのが気になる。この23年間の二人を追うスピンオフもやってほしいい。もっと早く和解できたんじゃないのかな~とも思ったりする。

 

 

 その後、椎名執事に支えられてカイトの元を去るケント。ケントのいなくなった空間を まるで幼い頃のケントの頭をなでるように、空を掻くカイト。寂しいな…。やっと弟の愛おしさを思い出したような、なんとも言えない空間だった。

 

カイトが香川になにか書くものを要求するんだけど、そこで香川が差し出したMy手帳に、カイトの幼少期の写真が閉じられていた。顔を怪我して自暴自棄に陥っていたころのカイトが、過去の写真全てをすべて処分するよう香川に命じていたんだけど、香川ったらこっそり一枚隠し持ってた♡

 

カイト「全て処分しろと言ったはずだろ」

香川「処分の仕方については伺ってなかったもので…」

カイト「……やっぱりお前にはモーニングは似合わないな」

香川「…褒め言葉、ととっておきます」

 

くぅーーーーーーーっっっっっっ!!!!!熱いわ〜〜〜〜〜この2人の主従関係!!カイト&香川コンビ最高!!

 

で、やっとここに来て父の功労賞受賞パーティーが開催されるんだけど、司会進行を百合野がやっていた。さっきの悪魔の笑みが脳裏をよぎってしゃーない。連れ出されてった女性客2人の行方を教えてください(笑)。

百合野さん………。次はシリアルサイコキラーの役なんてどうですか?

 

カイトがケントに残していった手紙が、 

「随分と寄り道してしまったが、兄としても完璧になりたいと思っていたあの頃の自分に立ち返れそうだ。今後顔を合わせる機会は多くなると思う。もう気付かないふり、知らんぷりは無しだぞ (#^^#) 」

 

超優しい安本ヴォイスに胸打たれる!読み終わって、手紙を握りしめ涙するケント。 「今後顔を合わせる機会は多くなる」のところでちょっと笑うケント!

よかった~~~~!!最後はお互いに歩み寄って、これからもよろしくね!みたいな感じで幕を閉じました!!カイトのすれてた心をちょっと救済してくれたのは、長年お互い遠ざけていた弟のケントでしたね!

 

 

今回の舞台では、いろんな人間の関係性が垣間見えたね。親と子、兄と弟、主人と従者など。親子、兄弟間っていう血のつながりのある関係って、望むとか望まないとか関係なくそうそう逃れられないですからね~。九瓏家という由緒正しきお家に生まれてしまった二人の兄弟が、己の宿命に目を背けたりしながらも最終的にはしっかり向き合ってたね。

そして主と従者の、自ら望んで一緒にいる関係。この人たちの主を思う熱い心は、血縁者とかそういう域をとうに超えてる。もはや美しい領域だった。

それにしても、物語としての課題(家族相続の話や兄弟間の確執など)は良い方向に進んだけけど、カイト兄さんの幼少期の救われなさはまだ解決していませんよ…。カイト兄さんが正式に九瓏家の屋敷に帰ってきて、毎日使用人たちとワイワイ楽しく過ごしているところまでプログラムに入れてください!!みんながカイトの背中流し係を取り合ってほしい。帰ってきたらお母さまに抱きしめられて欲しい。みんなから愛されるカイト兄さんを見るまでがケントレボリューション。

 

  

物語おわってのカーテンコールは、辛すぎて正直最後まで観れてません。だって椎名が…椎名が…。

椎名ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(血涙)

あ、ケントがスタンディングオベーション受けて目にいっぱい涙こらえてるシーンは見ものなんで、ここは何百回もリピしてる。最後は結局泣き虫ケントで終わるんだね (^^)

そして、これまでの九瓏家と執事歌劇団の歩みを全く知らなかった私だけれど、今回のDVDでそれがどれほど厚い信頼で形作られているかを知った。

 

とりあえず声を大にして言いたいことは、カイトと香川の関係性が熱いってことですね。