魂の文学的良心

感想とかレポとか日記 

金色のコルダ3フルボイスverであの夏を取り戻したよ

2023年で金色のコルダシリーズが20周年なんだって〜!!めでてえ〜〜!!!

私のコルダシリーズプレイ遍歴が、10年以上前に友人におすすめされたのがきっかけで『2』、『3』、『3アナザースカイ神南』をクリア済み。で、20周年の記念広告とか見てるうちに久々にやりたくなって、『金色のコルダ3』のフルボイスverを買ってプレイしてみたらめちゃくちゃ再燃した。

だいぶ久々だったので、ほぼ初見みたいな感覚でプレイできて楽し〜〜!というわけで、ゲームの感想を綴っていく。ストーリーのネタバレあり。

 

 

 

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簡単なゲーム紹介

金色のコルダ3とは、2010年に発売された恋愛シミュレーションゲーム。コルダ1.2からキャラが一新されてるから途中参入しやすいよ!

ゲームの主な流れは、学内の仲間とアンサンブルを組んでひたすら練習し、夏の全国学生音楽コンクールで優勝を目指すという、クラシックの高貴な爽やかさが加わったひと夏の青春群像劇。頼もしいチームメイト以外にも、強力なライバルたちと切磋琢磨し合い、音楽家として成長しながらも恋愛関係を結ぶことができる。攻略対象は総勢12名!

ワタクシ恋愛シミュレーションゲームがあんま得意でないんやけど、コルダ3は友情・努力・勝利と熱いスポ根モノさながらなストーリーで、計画的にステータスを伸ばす育成要素や、簡単なリズムゲームもあり。そして何よりもありがたいのが、エグいBAD ENDがない。おかげでそんな私でも最後まで楽しくプレイできました。

ちなみに横浜が舞台なんやけど、私ついこないだ『龍が如く』の聖地巡礼で横浜観光してきたばかりなので、知ってる場所が出てくる度にドキンッ///としました。ここ中華マフィアに絡まれた場所やん///
 

メインストーリーの感想

 というわけで、久々に星奏学院へ帰還!おーーいみんな~~~!元気か~~~~!?

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明るくてお人好しで一生懸命で芯が強く、たまに(結構)抜けてる高校2年生の小日向かなでちゃん。基本はおっとり系なんだけど、たまに武士みたいな漢前の選択肢が出てきて面白い。攻略キャラ各々の事情にしっかり介入しながら、互いの音楽の質を高め合う様が逞しい!プレイしててかなでちゃんの行動ひとつひとつにわくわくした。

で、そんなかなでちゃんは、ヴァイオリニストとして己を成長させるために、地元を離れ横浜の星奏学院高校に転入してくる。さっそくアンサンブルを組む流れになるんだけど、青春群像劇によくある『仲間内でのギスギス』が例外なくやってくる。特に序盤なんかは実力も信頼も不足してるので、かなでちゃんを巡って部内で議論が起こったりするのが本当にキツイ。周囲のイライラが伝わってくる空気感、脆弱メンタルの私には耐えられん。

ストーリーや個別ルートを進めると、メンバーたちの熱意や人間性を深く知れて、アンサンブルがどんどん好きになっていく。特に大会のステージ脇での会話シーンは、仲間の存在の頼もしさを再確認できる大好きなイベント!さらに仲間たちもかなでちゃんの賢明な姿に胸打たれて、少しずつ信頼を得ていく流れが最高。自分自身も成長し、周囲にいる人々にもいい影響をガンガン及ぼしていくかなでちゃん!こうやって少しずつチームが出来上がっていく展開は、王道だけどやっぱり心に響くね。ぜってぇこのメンバーで優勝してやろうぜって気持ちが強くなる!

そして、大会で勝ち進んでいく嬉しさの反面、敗北したライバルチームにも感情移入してしまい、素直に喜べない苦さもこれまた『青春』だなぁ~。どの学校も魅力的で、各学校ごとの熱いドラマに、スポーツ観戦後みたいなさわやかな後味が残る!

そしてストイックに練習する合間に、プールやスイカ割りやBBQやお祭りや花火など、夏の楽しいイベントを思いっきり楽しめる。こういう「ただただ楽しい!」みたいなのってホント10代の頃しか味わえないから、眩しいな~って思った。アラサーとなった現在では、遊ぶにしても体力とか明日の仕事とか立ち回りとか対人関係とか色々と気ぃ使っちゃって、こうやって無邪気に遊ぶことなんてできないもんな。

余談なんだけど、ワタクシかなでちゃんや響也と生まれ年が同じの同級生でして、なのでかなでちゃんが部活に打ち込んだり友達と遊んだりする姿が自分の学生時代と重なって、より親近感を持ってゲームを楽しめたな~って思った。地味に共感したのが、みんなが使ってる携帯電話の型。高2.3の頃に一気にスマホが入ってきたから、かなでちゃんたちが使ってるのは本当に「最後のガラケー」って感じなんだよね。わかるよこの色味とかスマートな感じ。

 

攻略キャラ感想

とりあえず3周プレイして、攻略できたのが10名!キャラ別に感想を語っていくよ~。

如月律

星奏学院オーケストラ部の部長。かなでちゃんの幼少期に影響を与えた数少ないキャラの1人で、正直『運命の人』感は否めない。厳格で堅物な人…かと思いきや結構抜けててド天然。物語の途中で手を怪我したり、かなでちゃんに部の未来を託したりと、『ザ・部活動』な青春体験をたくさん提供してくれてワクワクが止まらん。

かなでちゃんの憧れの人で、選択肢に律を意識してそうなやつが多くてかわいい。内心律のこと好きだよね…!?しかし相手が超鈍感なためそんなアプローチがことごとく空振りし、かなでちゃんの胸中SE「ガーーーン(迫真)」がしょっちゅう入ってきてめちゃくちゃ笑った。こんなにかなでちゃんが空回りする相手ってそうそういないので、何が何でも恋を実らせてあげなくなる。ふとした時に「おいで」とか「~してごらん」みたいな優しい物言いするのでニヤニヤしてしまう。他にも、律からかなでちゃんへの信頼の高さが伺えるイベントがたくさんあって、こっちまで嬉しくなるね!終盤にはあの律からまさかの指輪のプレゼントが!こんなん好きになるやろ…。

だがしかし、そこまでしといて、結局最後まで律の口からはっきりと「好き」みたいなの聞けなかったので、言ってあげて~~~!!?って思った(条件が揃えれば告白シーンが見られるらしい)

 

水嶋悠人

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星奏オケ部の1年生。生真面目で自己研鑽を怠らないタイプ。曲がったことが嫌いで、上級生相手にも容赦なく意見する。こやつが序盤かなでちゃんへの反発心が強く、認められるまでが厄介であった…。でも一度認めたらとことん味方してくれるし、融通が利かない面はあるものの、自分の失態は素直に反省して謝罪する柔軟さを持ち合わせている。やや視野が狭く未熟な部分はあるけど、成長したら強力な部の要になってくれると思う。

恋愛面では逞しさが前面に出されていた。キュートな外見の後輩キャラだから油断しがちだけど、正直星奏メンバーで一番頼もしい。損得感情なしに慕ってくれる感じが安心感がある。ハルくんイベントの序盤で「部室の扉の立て付けが悪い」ってやつがあって、そのフラグが最後の最後に回収される展開は、思わずスタンディングオベーション

ただ終盤のデブネコイベントでめちゃくちゃ怒られるやつ、あれは悲しくなりました。良いだろうが嬉しさを共有したってよーーー!!おめぇのこと好きなんだよ~~~!!!かなでちゃんのこと「落ち着きがない!」って怒るけど、あなたもなにかと早とちりで慌てがちだからね!?好きな人にはそうなるでしょ?んんっ?

 

大地・響也

残りの星奏オケ部である大地と響也は、3周やっても攻略できんかった。スマン2人。

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響也は攻略の途中で「レベル上げ&落ち込みモード」が入ってくるおかげで、毎回余裕の期限切れ。大地に関しては、最初から友好的なのもあって攻略に対する焦りがなく、油断してたら期限切れみたいな感じだった。特に響也はコルダ3の裏主人公と言われる人物だから、見ておくべきイベントがたくさんあるんだと思う。4周目やる気が出たらこの2人に挑みたいと思います。

 

八木沢雪広

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至誠館高校の部長で、品行方正な3年生のトランペット奏者。温厚で物腰柔らかく、誰に対しても丁寧に接してくれる。しかし内には熱いチーム愛と音楽愛を秘めてるというキャラクター。

第一印象に突出したものがないため、昔プレイした時は全く惹かれず、今回も最初から攻略を考えてなかった。しかしイベントが起これば起こるほど、あれっ……この人めちゃくちゃ良いぞ!?となって、あれよあれよという間に大本命になってしまった人。昔は派手派手でおもしれーヤツに行きがちだったけど、時が経った現在ではこういう穏やかさや安心感を求めてしまう。

八木沢部長とのイベントは、基本的にほのぼのとお茶したり、休憩しながらおしゃべりみたいな感じが多く、穏やか~に時が流れていく。こういう人に限って裏の顔があるのでは?と勘ぐってしまうけど、そういうことは一切なく、マジで清潔感に溢れ、聖人君子で、穢れを知らない真っ白な人。だからこそ恋愛に発展するのがなかなか苦労する。ニアにそそのかされてようやく八木沢部長が恋心を意識し出した時には、もうプレイヤーは楽しくってしょうがない。思った通りに赤面するし、近づくと慌てるし、揶揄われるとめちゃくちゃ狼狽えてるし、かと思ったら急に平静を保とうとして変に堅苦しくなってるし、この人めちゃくちゃオモロいやん!!からかうのが楽しくて、かなでちゃんの内なるSっ気が芽生えそうになっている!しかしかなでちゃんに押されてばかりではなく、最後には漢気を見せる八木沢部長。なんと決勝戦の前に、プロポーズか?みたいな告白をバシッと決めてくれます。結局恥ずかしさに耐えられんくなってて、かんわいいなおめぇ!!!

エンディング後のスペシャルドルチェは、八木沢部長っぽさ全開で痺れました。久々の再会で、気合い入れてドデカいリュックで登場する八木沢部長。元気いっぱいで面白い。いきなりのお泊まりデートでビックリしたけど、当の八木沢部長は全く意識しておらず、周囲のキッズにからかわれて急に恥ずかしくなってんの。めちゃくちゃ愛いやつじゃん!「かなでちゃんを傷つけない」って誓ってくれたけど、こっちから傷つけるのはアリですか?

 

火積司郎

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至誠館高校の2年生で、ぶっきらぼうでコワモテのトランペット奏者。大会優勝に対して執念に近い熱意を持っていて、毎日ストイックに練習に励んでいる。友好度が上がらない限りかなでちゃんには一切心を開かないため、他の至誠館メンバーとの差が凄すぎて心が折れそうになる。特に序盤のランニングスルー。しかし一度心を開いたらめちゃくちゃ優しくて、こっちが恥ずかしくなってくるくらい甘い。純情で思い通りに照れてくれるので、攻めがいがあるね!外見だけで避けられることが多く、そんな火積に物おじせず接してくれるかなでちゃんに惚れたらしい。かなでちゃんに威嚇とかそういうのは通じませんが?

至誠館メンバーでサブキャラの狩野先輩と伊織が友情出演することが多くて、男子校っぽいガヤガヤした雰囲気が楽しくて好き。スペシャルドルチェでも、火積の家族や近所の人の大歓迎ムードに嬉しくなった。ただ決勝前の応援団シーンは、アレどんな顔して見届けるのが正解だった?度を越した男子校ムーヴが味わえる火積ルートです。

火積は去年 暴力事件を起こしていて、罪の意識に捕らわれながらここまでストイックに練習してきた。火積ルートを進めると事件の真相が明かされるんだけど、これに関してはカツアゲ犯や顧問がクソッタレなのはそうだとして、火積・伊織・八木沢部長の対応もあまり良いものではなかったのでは…。もう少し部全体への影響を考えられるほど視野が広かったら、今ほどの状況にはならなかったんじゃないかな。この件に関してはそこまで掘り下げられないので、あんま憶測でモノ言えないけど、なんだかモヤモヤする事件だなぁ。でも過ぎてしまったことはもう仕方ないし、その過去を乗り越えたからこその至誠館の団結力だし、そのきっかけがあったから、火積がここまで人間的にも演奏者としても成長できたんだろうし。火積が次期部長を引き継ぐって流れはジーンとした。もうそろそろ胸を張ってもいいと思う。

 

水嶋新

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至誠館高校の1年生で、陽気なトロンボーン奏者。楽しいことが大好きで、大型犬みたいな激しめのスキンシップと愛情表現が持ち味の年下男子。昔プレイしてた時は馴れ馴れしすぎて正直あまり得意じゃなかったんだけど、自分が年を重ねてだんだんわかってくる、新の凄さ。こういういノリのやつが1人いるだけで、どれだけ場が救われるか。楽しいイベントを持ち込んでくることが多く、シリアスになりがちな場面でも空気をぶち壊してくれる。ただ破天荒なだけじゃなくて、騒ぎに乗じてちゃっかり良いポジションを陣取ってたりして、実は結構ずる賢い一面もあってめちゃくちゃ世渡り上手。かなでちゃんと出会った当初は「夏休みと音楽を楽しむ!ついでにかなでちゃんを落とせたらラッキー!」くらいの軽いノリだったそう(露骨でイイネ)だけど、だんだん恋に本気になってきて、色々と考え込んで勝手に落ち込み状態になるという、やや面倒くさい展開が待っている。1年生だから大目に見てやるけどさぁ、ホント自由奔放が過ぎるよ!そんな後先考えない無邪気さが新の魅力。なんか、それの良し悪しどうこうは一旦置いといて、こういうのびのびとした性格がマジで羨ましい時あるわ。

決勝の前日に電話かけてきて、「せーので切ろうね」つってなかなか切らないやつ、あれ悶えた。かわいすぎるやろ。あと、スペシャルドルチェのスーツ&ヘアセットの新にギャップ萌えしたので、こういうちょっと本気出した姿が本編でもっと見たかったな。新は人を好きになるのに具体的なきっかけとかはない直感タイプなんだろうけど、誰に対してもそんな感じだろうから、かなでちゃんが色々とやきもきさせられそうで心配。

 

東金千秋

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神戸から来た神南高校の部長で、派手で尊大な態度のヴァイオリニスト。実力に裏付けされた自信家で、技術・パフォーマンス力・指導力・審美眼と、色々と備わった超カリスマ的存在。それだけじゃなく、金持ちで若干感覚がズレてたり、意外にもすぐ照れたりと、可愛げのある一面も兼ね備えてる。ちょっとキャラクターとしての魅力が有り余ってませんか?攻略するにつれて、人間力の高さに尊敬の念がガンガン深まる。

千秋との恋愛イベントは、他キャラよりさらに爽やか。自分の成長を大きく手助けしてくれた千秋に、今度はかなでちゃんが恩返しで色々頑張るっていう、熱く真っ直ぐなピュアネス青春物語。千秋はかなでちゃんの応援を力に変えてソロ部門を優勝するし、この夏お互い無くてはならない存在になったね!

強引な千秋なので、かなでちゃんが逆に押されててスゲーかわいい。かなでちゃんを神戸に連れて帰るみたいなこと言い出して、そんなに求められると嬉しくなっちゃうよね〜!

スペシャルドルチェは一緒にホラーを見る王道展開なんだけど、まさかのニアと千秋の絡みが見られて楽しい。ニアの策士っぷりには誰も敵わない。

 

土岐蓬生
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神南の副部長。気だるげで妖艶なオーラを振りまく、ちょっと胡散臭い人物。享楽的で、何かとかなでちゃんにちょっかいをかけて楽しんでいる。本気かサービスなのかが分からなくて、どこまで真に受けていいのかわからん。でもこういう食えないタイプの人には好奇心がわくので、腹の内暴いたろって気持ちで猛アピールしました。

イベントは流星群やホタルを観に行ったり、寮をこっそり抜け出したりと、蓬生らしいしっとりと大人っぽいものが多くて不覚にもときめいた。多分過剰に構われるのが苦手なんだろうけど、かなでちゃんのことを「あんたはいてもいなくても一緒でええな(^^)」って言ってくれるの、蓬生なりのまあまあな褒め言葉っぽいな。かなでちゃんと接するうちに、心地よい空気感に自然と惹かれていったような様子。どさくさに紛れて甘え倒してくるし、気軽に冗談も言い合ったりと、結構ありのままでリラックスしてるよね。

お別れの際には神戸行の新幹線切符をプレゼントしてくれるという、非常に誠実で現実的な贈り物。そのうえでサプライズ的に会いに来てくれるという、あの蓬生が遠路はるばる来てくれたっていうだけで嬉しいですよこっちは。

よくしんどそうにしてるんだけど、マジの病気がちで1年ダブっているという真相。どこか寂しげで退廃的だったのにも納得がいく。体のことを心配すると取り繕ってくるので、病弱なのがコンプレックスなのかもなぁ。そのことを知るとさらに深みの増すキャラクターだな〜。

 

七海宗介

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ライバル校の中で決勝でぶつかる、横浜天音学園の1年生。本来は明るく前向きな性格だそうだけど、天音学園のレベルの高さにすっかり自信をなくし、気弱で内気になってしまった。音楽家として諦めようとしていた矢先にかなでちゃんと出会い、チェロを続ける決心をする。そんな出会いはもう惚れるしかないやん。かなでちゃんのことを子犬みたいにコロコロと慕ってくれて、「俺も小日向さんみたいになりたいです!」みたいな感じで、ライバル校だけど懸命にチェロを頑張ってくれる。そんなかわいい後輩が出来たもんだから、かなでちゃんも甘い甘い。七海に対する選択肢が、他のキャラに比べて俄然優しい気がする。七海がしょぼくれてる顔があまりにもかわいそうで、私もつい世話を焼きたくなってしまう。これ↓そんな眉下げなくても。

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七海ルートは、恋愛っていうよりも演奏者としての成長を描いている印象。七海も発展途上だから、泣いたり凹んだりキレたりと色々未熟。でも良いよ、かなでお姉さんがドンと受け止めたるから!そしてかなでちゃんに後押しされて、最後はステージを目前にド根性を見せつけてくれます。最後には自分の腕を信じられるほどの自信を取りもどした!よくやった七海!!

七海の実家でご飯を食べるイベントが好き。料理を振る舞われるのってあったかくて良いね。コルダ3のイベントで上位3に入るほど好きかも。それに対してスペシャルドルチェは謎の延々鬼ごっこで、エンディング迎えたのにこの仕打ちはなんだ!?って思いました。

ハル、新、七海の1年生トリオがかわいい。この3人でワイワイしてるシーンもっと見てみたいな〜!

 

雨宮静

出ました、金色のコルダ3史上最もオモシレー男。この人は過去プレイした時もあまりの面白さに攻略した。今回も相変わらず面白すぎて、手が無意識に天宮を追っている。天井突破の面白さはこの世を幸せにする。

天宮は天音学園の3年生で、元々凄腕ピアニストなんだけど、自身のピアノに感情を灯すために、かなでちゃんに恋愛ごっこを持ちかけてくる。知的で穏やかだけど、言動に掴みどころがなくて、浮世離れしたミステリアスな人。

この手の話は「ごっこ遊びのつもりが気づいたら本当で好きになってたよ」みたいな感じだってなんとなく展開の予想はついてたけど、それでも感激した。最後にかなでちゃんと離れ離れになっちゃうんだけど、そこであのラストシーン!!かなでちゃんが天宮との思い出の曲を演奏し、それが遠く離れた天宮に届いて、走ってかなでちゃんの元に向かうという…!これってあの伝説のヴァイオリンロマンスってやつですか!?

最初は「なにこいつ?」で始まったけど、最後にはコルダシリーズの花形枠になるとは。その飛躍っぷりにめちゃくちゃ感動した。すごくロマンチックなストーリーだったけど、シュールなイベントはとことんシュールで、そのバランスが抜群に良い。

スペシャルドルチェで、お料理中のかなでちゃん放置でエプロンを買いに行くやつ、安心と信頼の天宮でめちゃくちゃ面白い。最後までとことん私を楽しませてくれるな…。

あと、序盤は天宮のこと何も知らず一緒に練習してたかなでちゃんだけど、のちのち強豪校天音の生徒だったって発覚する展開が良い。「あいつ実はスゲー奴だった」みたいなやつ大好き。

 

冥加玲士

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横浜天音学園の3年生で、大会で随一のヴァイオリニストにして本作のラスボスポジション。冷徹な性格で、幼少期の出来事からかなでちゃんへ因縁を持ち、現在に至るまで憎しみを抱き続けている、捕らわれの男。それはもう『恋』じゃんって全プレイヤーが思った。コルダ3の物語が動き出すきっかけを作った人なので、マジのマジでかなでちゃんの『運命の人』。というか、かなでちゃんが冥加にとっての『運命の女』。

最初はとにかく冷たく突き放してくるので、ひたすらプレゼント攻撃。冥加さんは唯一プレゼントのお返しをくれる人なので、贈りがいがあって楽しい。かなでちゃんのためにわざわざ選んでくれたのか!?しかも「不要なら処分しろ」って、するわけないじゃん!この人はツンデレ系なのか冷酷系なのか囚われ系なのか、既存のジャンルどこにも属さないので、『冥加玲士属性』っていう唯一無二の存在だわ。

かなでちゃんのことを『自らの心臓』と呼ぶほど大切に思っており、自分でもこれが憎しみなのか何なのか分からなくなっているんだって。最初から最後までかなりロマンチックで、攻略に苦労するけどめちゃくちゃ胸打たれるお話。

勝戦でかなでちゃんに敗れた冥加の心象風景が現れ、ドレスをまとったファム・ファタル(注:かなでちゃん)に「俺の全てを支配してくれ」と熱い眼差しを向けるマントの騎士(注:冥加)。

えっ、と…。

戸惑うな私。コルダシリーズってそもそもこうだったじゃん。

冥加はかなでちゃんに打ち勝つことに尽力してきた反面、こうやって敗北を期すことを内心望んでたんじゃないかな。なんだかもう私では計り知れないほど、凄まじく拗れた愛情。人生でここまで誰かに執着できるのってすごいよ。

そして決勝が終わり、誰もいないステージでひとり『愛のあいさつ』を奏でる冥加。そしてその音に導かれるかなでちゃん。これってヴァイオリンロマンスじゃないですか!?(本日2回目)

コルダ無印を彷彿とさせる展開!冥加ルートってもしかして正史なのか!?

ヴァイオリンで出会った二人が、最後はヴァイオリンによって結ばれるという、ラスボスに相応しい締めくくりでした!

スペシャルドルチェのおうちデート&お姫様抱っこめちゃくちゃ萌えた。改めて見るとこの2人の体格差がすごくてかわいい。冥加はかなでちゃんに対しての想いを、これからも音色で紡いでいくんだね!?愛を乗せた音色とかすげーロマンチックじゃん…!!

しかし冥加さん、かなでちゃんからのラブコールに対しては基本的に半信半疑なの、何故!?こんなに愛しているのに!?片思い期間が長すぎていまいち現実味がないのかな。そういうのはこれからゆっくりと慣れていけばいいと思うよ!

 

ノーマルエンド&アフターイベント

ある条件下で解放される、フルボイスverで追加されたスペシャルイベント!ほのぼの穏やかなイベントから、あのキャラの気になるその後、さらにはとんでもねえ爆弾投下まで様々。

〇ニアアフター

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かなでちゃんの友人枠ニアだけど、神出鬼没でミステリアスで、友人と言うにはニアのことをあまり知らない。しかしノーマルエンドの選択肢で「ニアは親友だ」を選ぶと、ちょっとびっくりした後喜んでくれんの!あなたはまごうことなき親友でございますよ!ここぞと言うときにかなでちゃんを後押ししてくれて、ニアの優しさにどれだけ救われたか。アフターでニアにヴァイオリンをゆだねるかなでちゃん、どでかい信頼関係が結ばれてて嬉しい。最初は好奇心から近づいてきたはずだけど、懸命に駆け回る姿にいつの間にか惹かれてたんだね!かなでちゃんの音色を愛してくれてありがとう!

〇狩野&伊織アフター

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至誠館のサブキャラで、友人枠とも言いがたい絶妙な距離感の2人。本編では絡みが少なくて寂しかったけど、スペシャルイベントでついに交流できました!彼女がいるって嘘ついちゃった狩野先輩の名誉を守るために、かなでちゃんが一肌脱ぐというドタバタコメディ。狩野先輩のお調子者加減と、伊織の優しさが全開で、賑やか楽しいイベントだった!至誠館5人でいる時の雰囲気も好きなので、彼らのこともっと知りたくなった。

〇氷渡アフター

天音学園の元レギュラーメンバーで、本編では誘拐事件を巻き起こす。元々陰気でひねくれた人。そもそもの性格も良くないし、犯罪行為も絶対ダメだし、擁護できる要素がない!…と言うわけではなく、この人が道を間違えない方法は絶対あったはずなんだよなぁ〜。自分が凡人なのを理解してて懸命に努力できる力があるんだから、根は真面目でいい奴なんよ。

氷渡アフターでは、自分の過ちを反省し、音楽の持つ本来の力を思い出すっていう話なんだけど、その心をもっと早く取り戻せていたら!ある意味冥加部長の独裁政権の被害者でもあるのかな。いやそこで犯罪行為に走っちゃう自制心なさは氷渡自身のせいだけど。かなでちゃんなら救ってあげられるのにな〜って思ったエピソードでした。(教祖様?)

〇芹沢アフター

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神南アンサンブルのピアノ担当。アクの強い千秋&蓬生に振り回されがちな苦労人。執事的な振る舞いで、サブなのに攻略キャラばりに魅力的。一見控えめかと思いきや、実は結構負けず嫌いでしたたかでしっかりクセのある人物でした。とんでもない伏兵だった。神南、クセがすごい。

この芹沢のアフターイベントがまぁ~~すごかった。本編では徹底して丁寧な態度で、必要以上にかなでちゃんに絡んでこなかったけど、最後は本気になってくれて『手の甲にキス&関西弁で告白もどき』をぶちかましてきて、こいつ…出来る男!!あまりの豹変っぷりにみんな大慌てで面白かった。まさに虎の威を借る狐。

 

…というわけで、コルダ3の感想でした!めちゃくちゃ面白かった〜〜!!かなでちゃんの成長譚としてシンプルに面白いし、部活に恋に遊びに一生懸命な姿に、自分も同じ体験してるみたいな気持ちで楽しかったな〜。

キャラによってシナリオの濃い薄いはあるけど、それはきっとifストーリーのアナザースカイで補完されてるはずだから、そっちで楽しもっと!