魂の文学的良心

感想とかレポとか日記

ゾッとする本に出会いたい冬

 

 

 

 ここ数年、ミステリー小説にドハマりしていまして。今までファンタジーやコメディしか読んでこなかったけど、気分転換に買ってみたら、もうすっかりミステリーしか読めない体になってしまった。特に叙述ものが好きで、いつ騙されるのかハラハラドキドキしながら読み進めるのが最高。

てなわけで、最近読んだ本でおもろかったやつの感想を書く。こだわりとか全くないので、わりとなんでも軽率に面白いと感じます。ちなみに本棚に並んでる順に書いていくので、発行年とか作者とかめちゃくちゃだよ。(整理しろ)

核心的なネタバレには触れないようするけど、中には何書いてもネタバレになっちゃうようなのもあるから、配慮しきれんかったらスマン。

 

 

 

  

 

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マリオネットの罠 / 赤川次郎

 

<あらすじ>とある屋敷の住人から、家庭教師として雇われた修一。通っているうちに、屋敷の地下に少女が幽閉されていることに気付く。ここから出してほしいと少女に懇願され、動き出す修一。この少女が幽閉されるに至ったわけは何なのか。この屋敷の住人達は一体何者なのか。

 

ねぇ、これどこまであらすじ書いていいの!?この本ネタバレとするボーダーライン決めるのムズッ!!紹介したあらすじは全体の1/5にも満たないので、全然面白さ伝えられてないんじゃと不安。ここから怒涛の展開が待ってます。どんどんデカくなるスケールと、次々と襲い掛かる悪夢に、読みながら心臓バックバクになる。そして美奈子ハンパねえ。こんな女に私もなりたい。約350ページと厚めだけど、場面がガンガン変わるので、飽きずにサクサク読める。そんで最後まで読んでやっとタイトルの意味を理解できて、いたたまれない気持ちになった。

 

マリオネットの罠 (文春文庫)

マリオネットの罠 (文春文庫)

 

 

 

十字屋敷のピエロ / 東野圭吾

 

<あらすじ>とある屋敷で、関係者が次々と殺される事件が起こる。その現場には必ず、『悲劇を呼ぶ人形』とささやかれるピエロ人形が飾られていた。殺人現場の不審な点にいち早く気付いた主人公は、事件の犯人を暴くために捜査を始める。

 

裏表紙のあらすじ読んだときは、てっきりピエロが巻き起こすパニックホラー系かと思っちゃった。多分ペニーワイズとかのせい。実際はそんなことなく、王道な推理小説でした。でもこの本の面白いところは、主人公の捜査の合間合間に、ピエロ人形が現場で見た光景が独白形式で入るというところ。主人公の推理とピエロの証言、ふたつの視点から展開される物語が熱い。読み応え抜群でした。

あと、探偵側に回るキャラたちがみんな鋭くてエネルギッシュで、あまりの頼もしさにこちらも胸アツ。で、作中でまさかまさかの人物に危機が訪れる瞬間は、ヤメテーーーーー!!!って叫びそうになった。 

 

十字屋敷のピエロ (講談社文庫)

十字屋敷のピエロ (講談社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 1992/02/04
  • メディア: 文庫
 

 

 

太陽の坐る場所 / 辻村深月

 

<あらすじ>高校卒業から10年経ち、元同級生たちは、毎年恒例のクラス会に参加していた。話題の中心は、クラス会欠席を続ける人気女優キョウコだった。出席しない理由は過去のわだかまりか、また別の理由なのか。クラス会の中心メンバーたちは、彼女を出席させようと、様々な思惑を胸にキョウコにアプローチを仕掛け出す。

 

 あらすじから分かるように、どろっどろです。昼ドラの倍はどろってる。作中のクラス会が『都内に出てきた組』と『地元に残った組』で分かれてお互い敬遠してるくだりとか、もう共感性羞恥が大爆発してしまいました。ギンギンに見栄を張り、未だスクールカーストを引きずり、マウンティングしてないと自分を見出せないような30手前。こちらまで気恥ずかしさを感じてしまう、臨場感たっぷりの描写に感服しました。女優キョウコに近づくにつれ、より露わになる人間模様に、胃がひりひりする作品。伏線の回収や、色々なことの清算などで、読後は爽快感あった。

 

太陽の坐る場所 (文春文庫)

太陽の坐る場所 (文春文庫)

 

 

 

 連続殺人鬼カエル男 / 中山七里

 

<あらすじ>残虐な殺人事件の現場に、稚拙な文字の犯行声明文が残されていた。声明文に書かれたカエルの実験を、実際の殺人になぞらえていることから、犯人は『カエル男』と呼ばれるように。警察の捜査が進展しない中、次々と起こる第二、第三の殺人事件。町の人々の混乱は頂点に達し、未曽有の事態が巻きおこる。果たしてカエル男の正体とは?

 

可愛い表紙に騙されて読んでみたら、めっちゃくちゃグロテスク。殺人や死体の描写がリアルすぎる。ただグロいだけではなく、司法制度の闇や、混乱する人々の心理も描かれてて、殺人と相まってより一層ゾッとさせられる。さらに、めちゃくちゃ激しい格闘シーンや、衝撃の展開もあり、一冊で腹いっぱい。

そしてなによりキャラが良い!!脳筋若手刑事の古手川と、ゲキマブベテラン刑事の渡瀬のタッグが最高に熱い。古手川が若さゆえに突っ走っちゃうんだけど、それを牽制してくれたり、助けてくれるベテラン渡瀬。逆に古手川の猪突猛進が事態を大きく動かすこともあり、激熱すぎてこの二人一生推す。ちなみにカエル男の実写で、古手川を演じてるのが工藤亜須加さんで、私の中の古手川像にドンピシャなので結構嬉しい。

 

ここから先、結構なネタバレ含む余談です。

 

 

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作中の『50音順殺人』で、『え』の人が殺された時、私の苗字が『お』なのでめちゃくちゃ怖かったです。苗字あ行の読者たち震えてたと思う(笑)。 

連続殺人鬼カエル男 (宝島社文庫)

連続殺人鬼カエル男 (宝島社文庫)

 

 

 

連続殺人鬼カエル男ふたたび / 中山七里

 

<あらすじ>世を震撼させた『カエル男』の事件解決から10か月後。凄惨な殺人事件と共に、ふたたびカエル男の稚拙な声明文が発見される。カエル男の犯行は、ふたたび繰り返されようとしているのか?

 

『連続殺人鬼カエル男』の続編です。前作読んでないと内容全然分かんないから、2作続けて読みたい作品。こっちの感想は何書いてもネタバレになっちゃうから、なんも書けません!グロさはバリバリ健在だよ!!

前回まあまあな頻度で大怪我してたけど、こっちでも相変わらずボッコボコの古手川と、かっこよすぎると話題の渡瀬のタッグもふたたび。このふたり埼玉県警所属なので、中山七里さんの他作品で埼玉が舞台のものには、大概このコンビも登場しているもよう。なんか「埼玉住んでるな~」って思えてかわいいね。

前作もそうだったけど、この作品って章タイトルが『刺す』とか『捻る』みたいに、その章の被害者の殺害方法なんだよね。目次の時点でもう疲れるんですよね。 

連続殺人鬼カエル男ふたたび (宝島社文庫)

連続殺人鬼カエル男ふたたび (宝島社文庫)

 

 

 

慟哭 / 貫井徳郎

 

<あらすじ>

幼女連続殺人事件の犯人を追う、捜査一課長の佐伯。捜査は難航し、さらに世論と警察内部の批判を受け、佐伯は悩乱することに。その一方、黒魔術を狂信する新興宗教にのめり込み、心の穴を埋めようとする男がいた。佐伯は事件の犯人にたどり着くことが出来るのか?

 

捜査一課長の佐伯と、宗教にのめり込む男、2人のパートが交互に語られる物語。なかなか進まない捜査に苦心する佐伯だけど、こっちは男の動きが分かってるので、どうにかして教えてあげたくてムズムズする。そして主人公の佐伯が、生い立ちから現状から何から何までかわいそうすぎる。なんでここまでひどい仕打ち受けなきゃダメなの!?て気持ちになりました。丘本みたいな部下がもっとたくさんいてくれたらなぁ。

この本は終始ほんっとうに救いようがなくて、特にラスト1文には愕然とさせられました。読後こんな感じになる。

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ほんとに悲しい物語なので、後記の『フィクションです』を何度も読み返しました。この部分が唯一の救い。 

慟哭 (創元推理文庫)

慟哭 (創元推理文庫)

 

 

 

悪意 / 東野圭吾

 

<あらすじ>

人気作家が、仕事場で殺される事件が起こる。犯人はすぐ逮捕されるが、決して動機を語ろうとしなかった。犯人の手記と、次々出てくる動機となり得る証拠。隠された真実とは一体。

 

大人気、刑事加賀恭一郎シリーズ!!加賀刑事が安心と信頼の切れ味で、あまりの頼もしさに笑っちゃう作品。鋭いし行動力あるし剣道六段だし、さらに情に厚く人間味まである。さらにさらにイケメン。今作では加賀刑事の過去の苦い話も語られ、よりファンになっちゃう。

『とある人物の手記』と『加賀刑事の記録』で構成される物語。東野圭吾さんの作品いくつか読んでるけど、同じ作者が書いたとは思えないくらい全く新しい形で、夢中になって読みました。早い段階で犯人は逮捕されるんだけど、そこからの展開で心がぐちゃぐちゃにかき回されます。もう何を信じていいのか分からん。まさに『悪意』に満ちた物語だった。 

悪意 (講談社文庫)

悪意 (講談社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 2001/01/17
  • メディア: 文庫
 

 

 

赤い指 / 東野圭吾

 

<あらすじ>公園のトイレで、少女の遺体が発見される。警察による捜査の末、ある平凡な一家が捜査線上に上がる。この至って平凡な家族に、一体何があったのか?

 

ふたたび登場、加賀恭一郎シリーズ。登場人物たちの有り得ない行動に はらわたが煮えくり返りながらも、認知症介護、嫁姑問題、引きこもりなど、決して他人事ではない重たいテーマに心が沈む。家族のあり方ってなんだろう…。初期の段階で犯人が明らかになっているので、加賀刑事がそれらをどのように崩していくのかが見もの。タイトルが一見恐ろしいけど、終盤でその意味を理解した時、切なさに胸が締め付けられた。

加賀刑事の父親やいとこも登場し、こちらの家族にもスポットライトが当てられる。切なくも温かい展開もあるので、最終的には救われました。 

赤い指 (講談社文庫)

赤い指 (講談社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 2009/08/12
  • メディア: 文庫
 

 

 

殺しの双曲線 / 西村京太郎

 

<あらすじ>差出人不詳の招待状を受け取り、東北の山荘へとやってきた男女6人。深い雪に囲まれた山荘は、到着後まもなく、交通も通信手段も途絶えてしまう。救助を待つ間に、次々巻き起こる連続殺人。平然と紛れ込んでいる犯人の正体とは…?

 

王道の、クローズド・サークル系!このシチュエーションだけでワクワクが止まらねえ!さらに、本の冒頭に『この物語は双生児トリックだ』と作者自ら宣言してある。それでも解けるならどうぞ?w と言わんばかりの煽り顔が浮かんできます。読みながらわりと最初の方で犯人の目星はついてたんだけど、途中でそいつ死んじゃって驚きました。最後の最後まで分からない展開に、ページをめくる手が止まらん。事前に宣言されてた双子トリックも華麗。双子であることの真骨頂をフルに使ったトリックに、刑事と一緒になって「ぐぬぬ…」て言ってしまった。

新装版 殺しの双曲線 (講談社文庫)

新装版 殺しの双曲線 (講談社文庫)

 

 

 

仮面山荘殺人事件 / 東野圭吾

 

<あらすじ>とある山荘に集まった、男女8人。しかし、逃亡中の強盗2人が侵入し、8人は山荘に監禁されてしまう。何度も脱走を試みては失敗する中で、うち1人が死体となって発見される。状況から考えて強盗には不可能で、7人は疑心暗鬼にかられていく。この混乱の中、殺人を犯したのはいったい誰なのか。

 

 状況が二転三転の大忙し展開に、終始緊張しっぱなしの作品。中だるみせずガンガン物語が進展するので、一気に読んでしまいました。

何書いてもネタバレになるのでなんも言えんけど、マジでめちゃくちゃ面白かったです。途中ちょっと感じた違和感が、まさかまさかの展開に繋がり、めちゃくちゃ衝撃。読了後の爽快感がすさまじい。 

仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)

仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 1995/03/07
  • メディア: 文庫
 

 

白馬山荘殺人事件 / 東野圭吾

 

 <あらすじ>一年前に白馬のペンションで兄が自殺し、その死に疑問を抱いていたナオコは、兄の死の真相を突き留めようとペンションを訪れる。ペンションには、兄が死ん日と同じ顔触れの常連客が揃っていた。各部屋に飾られた『マザーグース』の唄と、兄が残した意味深な言葉。兄の死は本当に自殺だったのか。そして、ふたたびペンションに魔の手が迫ろうとしていた。

 

暗号、密室殺人などなど他にも王道要素が盛りだくさんで、ワクワクしながら読みました。ラストは、多くの謎や伏線が一気に解き明かされてって爽快です。トリックや暗号はめちゃくちゃ凝ってて、私には難解でいまだ解けた気がしません。主人公ナオコと親友マコトの2人組が、独特の雰囲気あってすごく好き。主人公たち以外にも、意外な人物が終盤になるにつれ強烈にかっこよくて、その人物の登場シーン何度も読み返しました。キャラクターたちに愛着湧いちゃって、この作品だけで終わりなのがさみしい。

白馬山荘殺人事件 (光文社文庫)

白馬山荘殺人事件 (光文社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 1990/04/01
  • メディア: 文庫
 

 

十角館の殺人 / 綾辻行人

 

<あらすじ>大学のミステリー研究会に所属する7人の学生は、とある孤島に執筆合宿にやってくる。そこには『十角館』という建物があり、半年前に奇妙な殺人事件が起きたといういわく付きだった。一方本島では、合宿に参加しなかった研究会メンバーの元に、奇妙な手紙が届く。本島組によって次々暴かれる十角館の真実。一方孤島のメンバーに、徐々に魔の手が忍び寄る…。

 

めちゃくちゃ衝撃を受けた作品ナンバーワン。この本でミステリーの面白さにのめり込んだ。まじでめちゃくちゃ面白かった。

ネタバレになっちゃうのであんま言えんが、とにかくあの1行の衝撃はすごいです。驚きすぎて思考停止した。この衝撃を一度しか味わえないのが残念でならん。散りばめられた伏線やトリックが一気に回収されてくのも気持ちいい~!で、この作品まさかの漫画化してるらしく、絶対無理だろ…っていうシーンをどう絵に起こすのかが見もの。

綾辻行人さんの他の館シリーズも面白かったです。

あとめちゃくちゃ余談なんだけど、作中の若者の喫煙率で、大体の発行年予想つくよね。

 

 

 

火車 / 宮部みゆき

 

<あらすじ>休職中の刑事の元に、人探しの依頼が舞い込んでくる。依頼人の婚約者『関根彰子』は、依頼人とのある出来事をキッカケに、自ら徹底的に足取りを消して消息を絶っていた。なぜ彰子はそこまで自分の痕跡を消す必要があったのか。わずかな手がかりを元に彼女の足取りを探ると、やがて信じがたい真相へとたどり着く。

 

読みながら鳥肌が止まらなかった。得体の知れない恐怖に、ページをめくる手が止まらなくなる。雲を掴むような地道な捜査の末、じわじわと明らかになる真実に、一気に引き込まれる。宮部みゆきさんの文章力えぐい。消費者金融の闇なども物語に大きくかかわってきて、読み進めるにつれ恐怖が徐々に悲しみや同情心に変わり、やるせない気持ちでいっぱいになった。ラスト数ページの展開は圧巻でした。後世に語り継ぎたい締めくくり。

www.amazon.co.jp

 

レベル7 / 宮部みゆき

 

 <あらすじ>あるマンションの一室で目覚めた、記憶喪失の男女。腕には『Level7』の文字が記されていた。2人は失われた記憶を取り戻そうと調査を始める。一方、「レベル7まで行ったら戻れない」という謎の言葉を残し、突如失踪した女子高生。彼女の行方を捜す主婦と、記憶喪失の2人、2組の捜査はやがて交錯し、凶悪な事件へとたどり着く。

 

めっちゃくちゃ面白かった。序盤はとにかく謎が多くて、「?」浮かべながら淡々と呼んでたんだけど、途中から一気に点と点が繋がってって、スリル満点でページめくる手止まらん。色んな伏線や謎が一気に回収されてくのがめちゃくちゃ気持ちいいです。そして、お助けキャラなのか敵なのか、最後までわからないあのキャラが超カッコいいです。

 

レベル7(セブン) (新潮文庫)

レベル7(セブン) (新潮文庫)

 

 

 

ハサミ男 / 殊能将之

 

 <あらすじ>美少女を殺害し、首にハサミを突き立てる猟奇殺人犯、『ハサミ男』。ハサミ男は3番目の犠牲者を決め、決行の日まで緻密に下調べをしていたが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間が、なぜ彼女を殺す必要があったのか。ハサミ男は調査を始める。

 

連続殺人鬼が自分の模倣犯を追うという、面白い構造!!警察の動きとハサミ男の動きが交互に展開されてくんだけど、思いがけないすれ違いに、「志村ー!後ろー!!」みたいな感情になる。何書いてもネタバレになるのであんま言えんけど、めちゃくちゃ面白かったです。ヒヤリとするラストに、読後は落ち着かなくなった。

 

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

 

 

ロートレック荘事件 / 筒井康隆

 

 <あらすじ>郊外の洋館に招待された青年たち。優雅な休日を過ごす中、同じく招待されていた美女たちが、次々と殺害されていく。捜査中の警察の目を欺き、次々と美女を殺す殺人鬼はいったい誰なのか。

 

序盤の優雅なひと時から一転、突然の地獄に「もうやめて…」と言いたくなる作品。警察がどれほど警戒していても起こってしまう殺人に、緊張で手に汗握る。

トリックは巧みで、序盤からかなりの伏線が散りばめられているので、もう一度注意深く読み返したくなる。伏線の回収や謎の説明も、ラストで丁寧にしてくれて、非常に親切な作品でもある。

事件解決後に明かされる小さな事実に、悲しくてどうしようもなくなる。読後は虚無感に襲われました。 

ロートレック荘事件(新潮文庫)

ロートレック荘事件(新潮文庫)

 

 

 

むかし僕が死んだ家 / 東野圭吾

 

 <あらすじ>「幼い頃の記憶がない」と話す、元恋人。彼女の記憶を取り戻すため、彼女の父が残した謎の地図と鍵を頼りに、とある山中の小さな家にやってくる。家の中を捜索していく中で、彼らは恐ろしい真実にたどり着く。

 

廃墟や、長年手入れされてない場所恐怖症(?)なので、恐る恐るページめくってました。人の暮らしてた痕跡が生々しくて臨場感たっぷりで、恐怖症の私をとことんビビらせてくれた。

徐々に明かされる真相に、怒りやら悲しみやらで心がめちゃくちゃになります。東野圭吾さんに心乱されがち。こうなってしまう前に打つ手はたくさんあったのに…。

登場人物の後日談に、心にぽっかり穴が空いたような感情に陥る。救済を…、心の救済をしてください…。

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 1997/05/14
  • メディア: 文庫
 

 

 

以  上 !!!

どれもこれも、もう一度読み返したい作品ばかり!だけど爆買いした未読本ストックが溜まりすぎてて、そっちも消化してかないかん。買うだけ買って手付けない読書通ぶってるやつみたいになってる…。ツラ…。