魂の文学的良心

感想とかレポとか日記 

ロストジャッジメント 11章~最終章感想

こないだ木村さん主演の教場0観てたら、『目を抉る』に『海藤さん』に『復讐』ってワードが出てきて、ジャッジアイズじゃんって思った。

今回はロストジャッジメントの怒涛の終盤を語らっていく!前回がこちら↓↓↓

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以下からガッツリネタバレ有り

 

 

↓↓↓↓↓↓↓

 

 

<前回までのあらすじ>

便利屋・桑名は、高校教師時代に受け持ちクラスで起こったイジメをきっかけに、全国のイジメ加害者を殺害して回る、私刑執行人となっていた。一方、厚労省事務次官楠本玲子は、息子をイジメ自殺に追いやった主犯格を、桑名と共に殺害した過去があった。そんな楠本玲子の弱みを握りたい黒幕によって、桑名は澤陽子殺害の罪を被せられ、公安に追われる立場となってしまう。澤陽子の死の真相を明らかにするため、ター坊は黒幕を追うことに。

…という感じで、まさかの国家の汚職が絡んできてみんなびっくり。公安が敵となると、さすがの桑名も弱気になってた。それほどの組織を操れるなんて、黒幕は一体何者…?

 

<黒幕の目的とは?>

厚労省事務次官楠本玲子に自首を勧めるため、いきなり凸ることにしたター坊。安心と信頼の行動力。ター坊の目論見としては、『楠本玲子が川井殺しを自首する→楠本玲子は失脚し利用価値がなくなることで、黒幕は今回の件から手を引く→警察は真犯人の相馬を逮捕できる』という感じで、こうなればやっと澤先生の死の真相が暴けるってワケ。なるほど、それに楠本玲子が自首すれば、芋ズル式に桑名や江原の犯行も立証できるわけだ。

桑名に「お前はそれ(澤先生のこと)ばかりだ」って言われましたけど、

え、そうだが!!??

ター坊は絵美ちゃんの出来事があってから、真実から目を背けることは絶対できないんですが!?澤先生の死の真相を白日の下にさらし、罰せられるべき人間を正しく罰する。それがター坊の掲げる正義なんです!

そんな澤先生にも落ち度があったと桑名は言いたいようだけど、それなら100歩譲って、敏郎くんイジメを法廷で証言しなかった報復として、江原明弘に殺されるならまだわかる。でもそんなんじゃなくて全くの第三者の介入によるとばっちりだからね?

おっと…( ◠‿◠ ) ド級のイマドキ美男子・杉浦くんご登場で、場がちょっと和みました。前作の警備員に引き続き、今回もカチッとスーツに変装。普段着のスポーツカジュアルとのギャップが良いね。

ター坊の追及の末、川井信也の殺害を認めた楠本玲子。でもやったことが罪だとは思えないとハッキリ言い放つ。「私が殺したのは本当に人だったの?」っていう問いが心にずしっとくる。川井を殺すまでの何年間か、目覚めない充くんを待ちながら、どんな思いで感情を制してきのか想像もつかない…。この話聞くと、川井は殺されるべくして殺されたんじゃないかって思っちゃうわ。

ここの迫真のやり取り、楠本玲子にめちゃくちゃ感情移入しちゃう。

楠本玲子曰く、黒幕である坂東秀美の目的は厚労省の管理する年金』らしい。年金で博打を打ち、日本経済の再生を目標としているんだとか。そのために事務次官の楠本玲子を操れるだけの特大級な弱みが欲しいんだね。これもまた底の見えない闘いになりそうだな。

 

話は変わり…。江原の公訴審にあたって、事前に検察側と打ち合わせすることになったター坊&さおりさん。控訴審で闘うことになる、東京地検尾上松也こと鷹野検事

検察側は公訴に対して焦りがあるだろうから、おそらく鷹野検事にはものすごいプレッシャーがかけられてる。苛立ちを隠さなかったり、プライドばり高で嫌な印象が強いけど、検事としての正義感は強そうな人。

選択肢を間違えると片眉を釣り上げてめちゃくちゃ煽ってくる。ここ本来ならプレイヤーはくっそムカツク(#^ω^)てなるべき場面なんだろうけど、ワタクシこの人の顔がかなり好きなので、お、良い面構えしてるじゃん(^^)で終わる。

で、打ち合わせしてたら、ぬるっと黒幕・坂東秀美登場!まさかこんなに早く相いまみえるとは。ター坊もすぐにこいつがRKを動かす黒幕だと察知し、すかさず詰める!この鋭い観察眼と勘の鋭さがター坊の強み!

ここまで表立ってデカいことやるんだから、敵側にも信念があって、話し合いにもある程度応じてくれるかとばかりと思ってました。しかし実際はター坊の追及をへらへらとかわすし、終いには「踏みつぶす」だとか言われちゃって、こ、こいつ…!あまりのゴリッゴリの悪役っぷりにむしろ気持ちが良いな。

 

<相馬を探れ!>

まったく居所の掴めない相馬に変わって、RKのナンバー2である阿久津の潜入先を暴くことに。てなわけで、さおり姫をメイクアップ!

ここで再びメイクアップできるチャンスだったんだけど、さおりさんの意志を尊重して、結局前回と同様のソンヒメイクでいくことにした。ここのくだり、ター坊が凄くさおりさんの顔色を伺っててめちゃくちゃ面白い。本編でここまでタジタジになるター坊が見られるのはここだけ!

というわけで、ソンヒメイクでキャバクラに潜入!まあまあ危険だけど、一度やると言ったらぜってー曲げないのが我らがさおりさん。賢くて責任感が強くて度胸があって、一生ついていきたくなる。

夜の蝶・さおりさん見参ッ!他のキャバ嬢とバチバチになり、さおりさんも思わずテンションが上がる。さおりさんって実はエキサイティングな展開好きだよね。キャバクラでの頑張りの結果、身分を偽って阿久津の元に潜入できたさおりさん。しかし、さおりさんの正体は既に阿久津に知られていて、空気は一変かなりまずい状況に!でもさおりさんは取り乱さない。

「まずい状況なのは…あなたたちみたいですよ?」

キャーーーッさおりさーーーん!!

宣言通り、颯爽と現れるター坊とヒガシ!そして、俺たちの海藤さん復活!!待ってましたぁーーー!!!

さおりさんの「やっておしまい!」のゴングで勇ましく戦闘開始!この3人組めちゃくちゃノリノリで楽しい。

…てなわけで阿久津をボッコボコにして、RKの目的について尋問。しかし、公安との繋がりなどの肝心な部分はすべて相馬が仕切っていて、阿久津は一切把握していないことが判明。阿久津は本当にただの駒だったってことじゃん。阿久津いわく、相馬はどんな相手の嘘も見抜き、成り行きの先を読む特殊なチカラがあるらしい。いやいやそんな超能力みたいなこと出来るわけがないじゃん…、ね、海藤さん?^^;

と、ここで海藤さんがごくまれに見せる勘の鋭さを発揮。

「相馬は、公安自身じゃないか?」

公安は、極道組織へのスパイに警官を送り込むことがあるそう。そうすると、警察の情報にやたら詳しく、嘘をかぎ分けるのがうまい極道が誕生するらしい。これまでの先読みの能力は、全て事の成り行きを事前に知っていたからでは?そしてRKを作った目的は、自身の下で元極道やチンピラを管理し、治安維持に努めるという公安の仕事だったのでは?

相馬の正体は、公安から送り込まれた潜入捜査官!!

その真実が明かされた途端、潜り込んでいた相馬の手駒によって、阿久津が射殺されてしまう!!お前っ、えええーー!?そんなあっけなく殺されるのかお前ーー!?極悪人だけど付け入る隙のありそうな奴だと思ってたのに!最後には共闘してくれそうって思ってたのにー!

ヒガシ曰く、阿久津は極道時代にかなり気合を入れて頑張ってたけど、結局報われることは無く、しかもその当時からつるんでた相馬は実は裏切り者ときた。なんだかこの最期がめちゃくちゃ可哀想に思えてきた。

その後、相馬の元上司(極道)に会うんだけど、その人から語られる松金の親父の話、心にしみる。義理人情に熱く、身を削って大切な人を守った姿が蘇ってくる。金儲けが下手だったって話も、今となっては親父の不器用な人柄が思い出されて、シブくて良いシーン。そして海藤さんの哀愁たっぷりの背中に、今は亡き親父や松金組への愛が感じられて、少し悲しくなった。

 

<楠本玲子の裏切り>

澤先生の死を知って心が動いたのか、楠本玲子が川井殺害の件で自首を決意!!楠本玲子にとって、澤先生は充くんのお見舞いに最後まで来てくれた、とても思い入れのある人だったよう。澤先生の過去の行いが、こんな形で人の心を動かすことになるなんて!

さすがにこうなったら坂東も手を引くしかないか…と思ったら、なんとここで13年間寝たきりだった充くんが目を覚ます!!

うええええええ―――ッ!!?なんという展開~~~~~~!!!???

楠本玲子に守るものができて、これはかなり状況が変わってくるぞー!とんとん拍子に行きそうな気配だったのに、さすがにそうは問屋が卸さねえ!

 

一方その頃ター坊は、桑名とサシで話すため、浜北公演の港にやってくる。ここに来ると、龍が如く7の親父のシーンとか、ナベさんに負けまくった苦い思い出が蘇ってくる。今回も嫌な予感がするなぁ。

久しぶりに面と向かって桑名と対話。桑名のイジメ加害者に対する持論が語られ、この思いにはター坊もハッキリと共感を口にする。でも、そんな暴走した正義の行き着く先を、ター坊は痛いほど知っている!説得を試みるター坊だけど、桑名の方はすでに逃げ続ける人生に覚悟を決めてる。桑名は過去の過ちから、自分を呪い続けて生きてきたんだね。そしてそんな桑名も、ター坊の過去に自身と似たものを感じていたのか、ついター坊には色々と話しすぎてしまったらしい。同じ十字架を背負いながら、こんなにも正反対な正義を掲げる2人…。

ター坊も桑名の悲痛な叫びが身に染みて分かるから、そんな桑名を「救いたい」んだってさ。うおおおおお!タ〜〜坊~~!!ここまで粘り強く桑名を追う理由が、澤先生のこともあるけど、桑名を救済することでもあったんだ!

これには桑名も、「今後俺をどう説得してくれるのか楽しみだ」ってちょっと嬉しそうだった。あなたの行く末を案じてくれる人がここにいますよー!

そしてそんなタイミングで訪れる、予期せぬ相馬の登場!!船上でRKに追い詰められて、為す術ナシか!?と思ったけど、桑名は事前に仕掛けておいた爆弾を使い、颯爽と逃亡!

おいおいこんなんター坊も死ぬかもしれんやんけ!前作に引き続き、ター坊なにかと爆発に巻き込まれがち。まあ何はともあれ、桑名とター坊は無事に相馬の魔の手から逃げおおせることに成功。相馬ってこういう場面でわりとあっさり引きあげるよね。そこまで手柄に固執してないのか、勝ちを確信してるからゆとりがあるのか…。

そして、相馬に居場所がバレた=楠本玲子が桑名の情報を公安に売った!!

充くんが目を覚ました今、楠本玲子はなにがなんでも捕まるわけにはいかないもんな。するとやっぱり川井殺しの共犯者である桑名を消すしかなくなるんだよな。すなわち、保身のため公安の言いなりになる道を選んだということ…。楠本さんにはそうであってほしくなかった!タクシーで会った時に感じた実直さは、どんな状況下でも失ってほしくなかったよ。

そんな絶望的な状況だけど、チームター坊大集結!

ター坊が熱い仲間たちに背中を預けるシーンが立て続けで、全プレイヤーが痺れたに違いない。鉄爪もすっかりこっち側に馴染んでて癒される。さっきハンピンリューマンがRKに襲撃されてしょぼん(´・ω・`)してた鉄爪、大型犬が凹んでるみたいでかわいかった。NPC要因としてうちにおいでよ!

予想通り、海藤さんとすっかり打ち解けてる鉄爪。この2人、多分魂のカタチが一緒。そんでヒガシが物語中盤から、特に自分に利益があるわけでもないのにずっと手助けしてくれてる。さっきなんて「別にお前のためじゃねーよ///」とか古典的なツンデレしてきて、思わずにっこり笑顔になった。

 

そんな穏やかな時間はそう長くは続かない…。RKの襲撃は止まらず、次は香田さんとあかねが誘拐される。これで2人に何かあったら、澤先生に続くとばっちりの被害者になっちゃう。物語の序盤で学校イジメ問題に触れたけど、そういえばこの2人の関係はまだ解決してなかったので、何が何でも救出して和解させなくては!

久しぶりにNPC4人揃っての共闘!!胸が躍る~~!!今回は+ツクモの援護射撃が加わり、あまりの頼もしさに感涙しかけた。このたま~に揃うのがジャッジシリーズの熱いところ!

そしてここでの戦闘は、仲間の旨みがたっぷり詰まったシーンが目白押しでした!まず、戦闘が始まったら真っ先に女子二人を安全な場所に誘導する海藤さん!流石の男前っぷりに沸きました。そして戦闘後に、めちゃくちゃ優しい笑顔で女子たちの無事を見守るヒガシ!ヒガシのいいとこ全部出てる。 あかねに「イケメン!」と騒がれて、ちょっと気まずそうに佇んでる杉浦くん!女子との絡みをあんま見たことなかったけど、ぐいぐい来る系にはそんな感じなん?

とにかくここの仲間たち、改めて好きだな~と思った。普段は全然気ぃ合わなさそうだしベタベタ仲良くしない4人だけど、共闘となるとこんなにも一致団結できるんだね!ター坊もこの雰囲気が居心地よさそうで嬉しい。

救出後はあかねが香田さんに謝り、一旦この二人の関係性は収まったのかな?その後どうするかは香田さん次第だね。

さて一件落着…と思ったら、まさかの相馬登場!こんな不利な状況にひとりで?毎回予期せぬ場面でぬるっと登場してきて、玉木さんの不気味な演技と相まってめちゃくちゃ怖い。

実は相馬含め黒幕側が、桑名から「川井の死体を暴露する」と脅されているらしい。そうなったらせっかく楠本玲子を駒として手に入れた苦労が、全て水の泡になる。桑名いったいどういうつもり?楠本玲子に裏切られた仕返しか?

相馬は自分の極悪非道な行いを『必要悪』と評して、秩序のために手を汚してやってるんだと自らの行いに酔いしれてた。相馬にとってそれは紛れもない正義で、これはどんな話し合いも通じないぞ…!こういうタイプの人が一番こええ~!

ここのター坊が判断ミスするシーンは結構ヒヤッとした。 澤先生殺しを喜々として語られて、堪忍袋の緒が切れたのかな。ペイント弾で良かったけど、もしかしたらあかね死んでたかもしれんな。これにはあかねへの贖罪の意味も込められてたりするんだろうか。結果的にピンチを乗り越えたことで、香田さんとあかねの距離がちょっとだけ縮まったように見えた。

相馬を叩きのめすのに遠慮は一切いらないことが今回でよ~く分かった。もう千秋先輩の面影は1ミリも残されてないからな?

 

<江原の公訴審開廷!>

公訴審を前にして、ずっと調査員として同行してきたター坊に、さおりさんから正式に依頼が。

「江原の公訴に、八神さんも弁護人としていらしてください」

ター坊、再び法廷に立つ!!

キタこの展開!!前作でもそうだったけど、この法廷復帰シーンは何度見ても胸が躍る!!さおりさんに尋ねられて、ちょっと恥ずかしそうに弁護士バッジを取り出すター坊のシーン、こっちまでむず痒くなっちゃうじゃん!拘置所でター坊とさおりさんがちょっと和むシーン、2人の関係性が良いな~!ター坊の失敗や成長を弁護士という立場で見てきた、ふたりはまさに戦友!

さて迎えた江原の公訴審!

対するは、一筋縄ではいかなさそうな頑固さとプライドの高さを持ち合わせている鷹野検事!これまで長きにわたる調査で得た、さまざまな事実を証言していくター坊&さおりさん。しかし、どれも証拠として不十分なモノばかり。確かにどれも説得力はあるんだけど、事実確認が取れてない。

しかしター坊は、「立証責任は検察の仕事」だと強く主張。…これは熱すぎる。

ター坊のお父さんの遺した言葉で、『検察が人を裁くに足る証拠を揃えたのか、それを見極めるのが弁護士の仕事だ』ってあったんよ。そのスピリットを受け継いで自身の弁護の基盤としている!!!これには源田先生もめちゃくちゃ感激してると思う。

つまり、検察は江原を裁くだけの材料を揃えていない! その後も激しい舌戦が繰り広げられ、引き出しの多さで巧みに相手を追い詰めていくター坊。

ジャッジアイズの時にも言ってるけど、形勢逆転の時に流れるこのBGMが最高。

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ありとあらゆる証拠が通じないので、ター坊は江原の『魂』に揺さぶりをかける。ター坊が満を持して提出したのが、以前桑名に聴かされた『澤先生が敏郎くんイジメの事実を証言した音声』!!

途端に江原が動揺を見せる。この音声が江原にとってどれだけ重要な物か。澤先生も桑名もいない今、敏郎くんイジメを証明できるたったひとつの証拠がこれだ!澤先生も生前、この証言を法廷で出来なかったことをずっと悔いてきたけど、ここでター坊を介してこの事実を世に出すことが出来たんだね。

この音声データの出現で、ついに江原が御子柴殺害を認める。ずっと探していた『凶器』の隠し場所も自供し、これで遂に江原の御子柴殺害が証明できる。ここからの江原の魂の叫びは、悲しくて涙が出てくる。法がいかに無能か語るシーンは過去にもあったけど、法の番人を前にしてぶつける感情は断トツで重たい。江原の行いは罪だし、天国の敏郎くんがこれで喜んでくれるのかはわからないけど、自分を呪ってここまでやってきた江原にはこうするしか道はなかったのかもしれない。その悲痛な胸の内はター坊の心にも届いている。

法もそれを扱う人間も不完全で、それによって救われなかった被害者を浮き彫りにした裁判だった…、最後ター坊が江原の思いに寄り添ってそう発言し、江原の目にも涙が…。ター坊という理解者を得られて、江原の背負った十字架も少し軽くなったんじゃないかと思いたい。

そしてここまで敵対心剥き出しだった鷹野は、途中からは自分達の至らなさを認め、犯罪者だと決めつけていた江原に真正面から向き合っていた。やっぱり真面目で正義感の強い人だった。ター坊の執念が、敵側である検事の心も変えたんだね。

 

<最後の闘い>

ター坊たちの行く手を阻むRKを、異人町の仲間たちが妨害してくれるシーン!ナベさん、ハンピンリューマン、まっつんたち異人町のみんなが集まって、ター坊たちの味方に!「ここは俺たちに任せて早く行け!」のやつやん!!うおおおおおおおお!!!ここめちゃくちゃテンション上がりました!!

仲間の協力で無事にピンチを脱したので、いざ最終決戦の場へ!!桑名によって、楠本玲子の最大の弱みとなる「川井信也の死体」の写真が公開される!!桑名・相馬・ター坊の3勢力が、死体の隠し場所である大倉庫に集合!

そして、相馬率いるRKに立ち向かうのは、前作同様この4人です!!

キタキタキタキタ~!!!!

ひょお~~~~~~~~~~!!!!(☝ ՞ਊ ՞)☝↑↑↑(大興奮)(大歓喜)(大熱狂)

激アツすぎてプレイヤー総立ちのシーンです。

ここからはひたすら敵を倒したりアスレチックしながら、どんどん倉庫の奥へ進んでいく。途中で仲間たちがひとりずつ離脱していっちゃって、「このままター坊ひとりで最終決戦まで行っちゃうんだろうな…(*_*)」と一瞬さみしい思いするんだけど、途中で離脱した3人がちゃんと合流してくれる。しかもフォークリフトぶっ飛ばしながら。

ここめちゃくちゃ嬉しくて発狂した。仲間たちがあまりにも頼もしくて、出来たらハグとかハイタッチとかしたい。でもこのメンバーはそういうの絶対やってくれないから、そこがまた良いッ!

倉庫の最奥で冷凍保存された川井の死体を発見。そして相馬と対峙!さ~ていよいよやってきたぞ~、ター坊がずっとずっと言っていた、澤先生の無念を晴らす時が来た!

相馬戦、開幕!

今回もバッキバキにナイフを使用してくるし、攻撃がめちゃくちゃシャープなので動きが予想しづらい!激しく切り刻まれて、油断してたらあっという間に瀕死の重傷に追い込まれる。結局いつもの弁当ドカ食い戦法で、まあまあな時間をかけてどうにかこうにか勝利しました。戦闘後も見苦しく足掻く相馬だけど、最後はター坊に締め落とされて終了。

相馬を倒し、桑名も合流。ここで桑名の目的が明らかに。川井の死体写真を公開したのは、死体を餌に相馬を引きずり出してとッ捕まえる!そして芋づる式に黒幕も引きずり出し、楠本玲子から手を引かせることあとは川井の死体を抹消してしまえば、楠本玲子が殺しをした証拠は消えてなくなる。

すべては、楠本玲子と充くんを守るためだった。自分がどんなに裏切られようが危険に晒されようが、楠本玲子と充くんをこれ以上苦しめないようにと行動していた…。桑名―――――ッあああああ(T_T)

海藤さんのセリフ「お前ら2人、どっちが正しいかこたえなんてあるのか?」

桑名は大切な人を守るための正義、ター坊は真実から目を逸らさない正義。人の数だけ正義があり、必ずしも幸福や善ではない。話し合いで結論が出ないなら、もう拳でやりあうしかねぇ!!

最終決戦は桑名!!最後は正義vs正義のこたえのない闘い。くぅ~!タイトルの『ロストジャッジメント(失われた審判)』がここにきて響く~!

さて最終決戦に意気込んで挑んだはいいものの、桑名、激強い。

ラスボスだし当然なんだけど、あまりに攻撃がヒットしなくて途中何度も心が折れかけた。弁当を相馬戦でかなり消費してしまってたので、途中回復が間に合わなさそうで焦った。今までで一番長い時間かけて勝利しました。勝てて嬉しいけど、ちょっと複雑。勝っちゃってよかったのかな…。

ボロボロになりながらも攻撃の手を止めない桑名に、涙が止まらん。ここまで味方になったり敵になったりで、ずっと桑名と共に闘ってきたター坊。この2人なら分かち合えることがたくさんあるはずなのに、共に歩むことはこの先決してない。

13年前に充くんを守れなかった時から、ずっと自分を呪い続けて贖罪の日々をおくってきた桑名。最後の楠本玲子の言葉を受けて慟哭したシーン、桑名が背負ったあまりに重たい十字架から、ほんの少し解き放たれた瞬間だったんだろうな…。

闘いが終わった後、「再び闇に潜り、これからも手を汚し続ける」と去っていく桑名。そんな桑名にター坊が言った「桑名とは違うやり方で守りに行く」光と闇、全く違うやり方だけど、救いたいものは2人とも同じ。結局桑名の説得は出来なかったけど、過去に自分が出来なかったことを、ター坊が代わりにやってくれるって聞けて、桑名は頼もしく思ったはず。

最後桑名は逮捕されなかったけど、私個人的にはこれで良かったと思う。桑名は「証拠が残っていないから俺は捕まえられない」って『法の不完全さ』を最後に主張してて、それは殺人を犯したに等しいイジメ加害者が、証拠がないから裁かれない作中の現状と同じで、その歯がゆさを身をもって証明した形になったな…って。今作で色んな正義があったように、ター坊や法の正義が絶対ではないよって示されたような形だね。

もちろん人殺しをした報いとして二度と喜多方悠には戻れないし、これからも重たい十字架を背負い続ける事にはなる。桑名のその後は明言されなかったけど、章タイトルが『夜明け前が一番暗い』だから、今は真っ暗だけど夜明けに向かって歩いていくと信じたい…。

や〜桑名……好きだ〜〜…。飄々とした立ち振る舞いとかポリシーとか生き様とか、素晴らしい良キャラ。ター坊と仲良くなれた未来があるんじゃないかってそればかり考えちゃうな〜。

 

そして、楠本玲子は川井信也殺害を自首。最後は大切な人のため、真実をに向き合う選択をした。「誰にとっても公平」な真実だけど、それを知る権利を奪われてしまった澤先生のためにも、すべてを明るみにする必要がある。ター坊の突き詰めた正義は、これで無事に果たされることができそう!

充くんの希望にあふれた言葉に、涙する楠本玲子…。憎む相手だったとはいえ、殺人という重たいものを抱えて生きてきて、それから解き放たれた安心感もどこかにあるんだろうなぁ。多分この先なにがあろうが、充くんは楠本玲子を支えてくれると思う。

 

相馬が捕まり、黒幕の坂東秀美の元にも検察の手が。鷹野ーッ!!まだ出番は終わっていなかった!組織のしがらみなどを出して脅してくる坂東に、毅然とした態度で応じる鷹野と真冬。楠本玲子の失脚を望むやつらがいたように、坂東サイドの失脚を望む声もたくさんあるってことなんだな。ここでもまた『異物の排除』が絡んでくるのか。

世の秩序を守るため、「自分は必要悪だ」と正義を振りかざす坂東。前作から取り扱われていた『身勝手な正義』が、ここでもいかんなく発揮される。しかし、ター坊たちがあれだけ頑張ったんだから、今度は自分たちが根性を見せる番だ!と決して引かない鷹野。源田先生が言ってたけど、鷹野は「上司だろうが噛みついて成し遂げる」という正義感の持ち主らしい。鷹野検事はこの先まだまだ成長しそう。

 

一方異人町では、まっつんやあかね、香田さんが、街でイジメられていた女の子を救い出していた。香田さんの言った「もっと早く助けてあげられれば良かった」は、ここまで出てきたイジメ被害者たちに、誰しもが一番かけてあげたかった言葉。

かつて加害者側だったまっつんやあかね達、イジメた過去を謝って終わるんじゃなく、次の被害者を生まないために行動に移した!今度は救う側として、成長した生徒たちを見届けられて嬉しい!ター坊が示した「桑名とは違うやり方で守る」という意志は、すでに子供たちの中で生きているんだね!

終わりーーーーーーーーーー!!!!!!

あ〜終わった。めちゃくちゃヘビーな内容だった。ター坊も「スッキリしない」って言ってたし、公式が意図的に白黒つけない終わりにしたんだね。最後までこたえの出せないテーマで色々考えさせられたけど、エンディングのチームター坊のお寿司じゃんけんで心が洗われた!ジャッジシリーズのメンバーやっぱりイイネ!ツクモは寿司たくさん食べろ!今作のMVPは間違いなくツクモだ!準MVPはさおりさんなので、ター坊あとでおいしいお菓子を差し入れしておいてね〜!

今作もジャッジアイズに引き続き、メインストーリー、サブストーリー、ミニゲーム、キャラ、ゲーム性と、めちゃくちゃ質が高くて大大大満足でした!!そしてレギュラーキャラの木村拓哉さんと中尾彬さんはもちろんのこと、他の俳優陣の演技も圧巻だった!

本編に熱中しすぎてユースドラマが全然進んでないので、今度はそっちを楽しんできます〜!

 

結婚ラッシュと新しい命の誕生!〜ミネなかガールプレイ日記〜

 

ミネラルタウンのなかまたちforガールを楽しくプレイ中!前回、プレイ開始時より目標としていた『カイと結婚』を見事達成し、夢の新婚生活をスタートさせました。

そんなハッピー牧場ライフも、ついに4年目に突入。4年目以降は、条件を揃えれば街の若者が続々と結婚してくれます。わたくし街のカップル推しでもあるので、それはぜひとも見届けなくては!

というわけで、4年目に起こった新たな出来事をつづっていきます〜。前回はこちら↓↓↓

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<牧場での出来事>

競争系の大会で、唯一優勝できていないのが「フリスビー大会」。去年はまあまあ特訓して挑んだけど優勝できずで、悔しくて悶絶しました。あれだけやってもまだダメだって言うのか!ということで悔しさをバネに来る日も来る日も練習を続け、迎えた大会当日。さて今年の記録は…!?

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80メートル以上を叩き出して、ついに悲願の優勝です!やっと犬に優勝トロフィーを飾ってやることができました!これで大会全制覇!

 

そしてさすがに4年目に入ると、飼ってる動物たちが亡くなっていく。いずれこうなるのは分かっていたし、まぁ所詮ゲーム内の出来事やしと気楽に構えていたけど、いざ訪れるとちょっとショック。牧場開拓の初期から一緒に過ごした思い出がよみがえってくる。

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リックやカーターさんが一緒に悲しんでくれたので、ダメージが少し軽減された。

 

<新たなイベント>

新たな住民イベントもちょいちょい起こってます。

養鶏場の主人ロッドは、妻リリアの病気を治す薬を探しに旅に出たっきり、ここまでまったく音沙汰なかった人物。そんなロッドから、突然近況報告の手紙が届いたらしい。それを受けてリリアさんはゴキゲンでいらっしゃるけど、リックはやや不満げ。いやホントに早く帰ってこい。リックは色々と悩みが尽きないようだし、ポプリは自分だけが頼りにされなかった悲しみをずっと抱えてるし…。子供たちに多大な迷惑がかかっています!

リリアさん…横のリックの真顔を見てやってほしい。ちなみに出荷業のザクは、ロッドにものすごいお世話になった過去があるらしいんだけど、その妻のリリアさんに淡い恋心を抱いています。脈ナシすぎてツラい…。

 

住民イベントの中で、ここまでなかなか発生しなかった「女の子に手料理を振るまうイベント」がついに発生!!みんながテーブルを占領する姿、かわいいいいいいい!!!何のために椅子が4つも5つもあるんだろうと思ってましたが、このためか!?

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癒されるんだけど、それ以上に緊張感がすごい。ベントの内容は『抜き打ち料理テスト』みたいな感じで、女の子たちがそれぞれリクエストする料理を、その場で作って振る舞うというもの。

別に大会でも何でもないので気楽に挑めばいいんだけど、とにかく女の子たちを失望させたくないのでミスは許されない。このイベントの存在を知ってから、いつその時が来るのか常に緊張して待ち構えていました。事前にみんなの好きな料理をある程度把握して、本番では何を注文されても大丈夫なように食材のストックを抜かりなく用意しておく。どうか無難な料理をリクエストしてくれ〜〜!!!

で、迎えた本番では刺身やサラダなどが出てきて、よしよし…ここらはあまり多くの食材や手順を必要としないからね…と安心しかけたら、チーズフォンデュにピザって複雑なの来られて、ハッ!チーズを1つしか準備してなかった!!!まさかWチーズ来られるとは!!うわあああああああああああ!!!!

てなわけで、凡ミスでコンプリートならず。悔しすぎたのでロードしてリトライしました。一発クリアして自分の腕を確固たるものにしたかったのに。くっそ~。「無理そうだったら諦める?」って言われた時の悔しさは、鶏祭りで負けた時に匹敵する。

これと同じようなイベントで、町長のリクエストした物をその日のうちに調達するイベントもあって、これもまあまあ緊張する。抜き打ち系は心臓に悪いからやめてくれ~~~!

 

<ラン&クリフ結婚>

ここからは街のカップル結婚ラッシュを一挙に語らっていく。

クリフは控えめで奥手な印象。一方ランちゃんは気さくで明るくていつでも元気いっぱい!ランちゃんの明るさにクリフもぐいぐい引っ張られているのでは!?…と思いきや、案外そうでもなかった。ランちゃんって恋愛の話ふられると一気に消極的になる。クリフとランちゃんがふたりしてあと一歩踏み込めてない感じで、もうひと押しなのに!で、そんな2人の背中を押したのは、果樹園のちょい悪酒飲みオヤジのデューク。この程よくデリカシーが無くてあえて空気ぶち破ってくる感じ、適任すぎる。

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そしてめでたく結婚です!!おめでと~~~~~~!お互いの家庭環境を想うと、嬉しさもひとしおです。

結婚後は、仕事中のクリフに差し入れを持って行ったり、部屋の掃除をしながらクリフの帰りを待ちわびていたりと、ラブラブな模様。ランちゃんは毎朝「はぁ~幸せ♡」って惚気てるし、クリフも現状にかなり満足なご様子で、教会で懺悔することもなくなったよう。

いや危ない危ない。その顔やめろ。これ病んでる時のやつじゃん。

順風満帆なふたりだと思ってたんだけど、偶然にも夫婦喧嘩を目撃。まったく新婚早々なにを揉めてるんだ。どうせそれも惚気でしょ?(^^)
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…は??

「どうしてもっと女らしく出来ないんだよ」だと????

しかも「妹はこうだった」って自分の妹と比べる始末。いやそれは致命的な失言だろ…。あまりの器ちっちゃ発言に、思わず固まってしまった。さすがにこれにはランちゃんも怒り心頭で、「ありのままの私を見て!」と激怒。

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最終的にクリフが謝って、ランちゃんも「女らしく出来るよう頑張ってみるよ」つって解決したようですが、何だろうこの胸のもやもやは。てっきりクリフはランちゃんの明るさや優しさに惹かれたとばかり思ってたのに、まさかここに来て女性らしさ(そもそも曖昧な言葉)を求めるなんて。なんだろう…この2人大丈夫かな?

不安要素は他にも、ランちゃんが「クリフって幸せかな?なんだかこの街に縛り付けてる気がしちゃって」みたいなこと言ってて、クリフのそこらへんの事情をほじくり返したら一気に面倒くさくなりそうだから、あんま気にしない方が…って心配。どうかこじれることなく末永く幸せでいてくれ。

 

<エリィ&ドクター結婚>

ここは恐ろしく激甘でした。まさかこんな熱いラブストーリーが拝めるとは。これまでエリィが一方的にゾッコンで、ドクターは恋愛関係すげーニブイと思われてたけど、まさかのドクターからハッキリと言葉にしてのプロポーズ。

いつも通りちょっとズレてて格好つかないけど、そこがまた良い!って感じになるのかなと勝手に思ってたんだけど、まさかこんなかっこいいプロポーズだとは。これはかなりドクターのイメージ変わる。

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くぅ~~~~~痺れる~~~~~~!!!エリィの強さにドクターも惹かれていたんだね。看護師見習いに加えて婆ちゃんや弟の世話まで、ここまで頑張って来て本当によかった。人生最高の瞬間じゃんこんなの!!

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おめでと~~~~~!!!!結婚式では、ドクター側にまさかのハリスさんがいて嬉しかった。ドクターもこの街に身内がいないから、カイの時みたいに誰も参列してくれないんじゃないかと心配になっちゃった。ドクター、カーターさん、ハリスさんの年上お兄さんトリオ推せるな。

その後の夫婦エピソードでも、婆ちゃんの足を良くするために一生懸命勉強するエリィをドクターがサポートしてあげてて、なんていい関係性なんだ!もう私の付け入るスキは1ミリたりとも無いので、未来永年お幸せにな!

 

<ポプリ&カイ結婚>

私がカイと結婚しちゃったから、この世界線では二人が結婚することはありません…。でも過去にやってたボーイ版では二人の結婚を見届けたことがあるので、その頃のうろ覚えの記憶と、動画配信者のプレイ動画で見た感想を織り交ぜて語る。

このカップルは前にもブログで書いたけど、カイが結婚後あんまり幸せそうじゃなくて、全カップル中No. 1で結婚失敗した感が漂ってる。最初の頃の恋愛イベントでは、お母さん想いなポプリにカイも応えてあげるような感じで、心温まるエピソードが多かったんですよ。でも途中から、あれ…ポプリの身勝手にカイが振り回されてない?そんでカイ側からハッキリ結婚したい意思を示さないまま、ポプリが周りから固めてそのまま強引に結婚する形にこじつけちゃった。他のカップルみたいにちゃんとプロポーズがあったり、両思いで周囲が焚き付けたり、そういうのじゃない。これが2人らしいっちゃらしいけど。

いや、まあまあまあ…経過がこんな感じでも、その後の2人がちゃんと幸せならそれで良いんですよ。でも残念ながらそうでもなさそうで、ポプリと結婚した後のカイが「結婚って良いことばかりでもないな…お互い頑張ろうぜ…」って完全に後悔してる!!

その後のエピソードも強烈で、ポプリがカイにアクセサリーか何かをねだって、断られると「カイのために大人っぽくなりたかったのに…」みたいに泣き落としてた。もう完全に弱み握られてるじゃん。さらに大変なのはポプリだけにとどまらず、結婚後にカイが宿屋で休んでると、酔ったリックがウザ絡みしてくるらしいです。…なんかかわいそうになってきた。

ポプリは見た目に反して牧場との相性は抜群だと思うので、主人公と結婚するのが正規ルートなんじゃないかって思えてきた。

 

<カレン&リックの結婚>

このカップルが結婚するには、「ポプリ&カイが結婚していること」が条件なので、ここも残念ながら拝むことが出来ません。なのでこちらもうろ覚えの記憶とプレイ動画を見ての感想。

この2人は幼馴染で、お互いの良いところも悪いところも知り尽くした仲。互いの家族とも仲が良く、もう実質熟年夫婦みたいな間柄。でも仲良しだからこそ結婚に踏み込むにはもうひと押し足りない感じで、どう進展させるのかなって思ってたら、まさかのリリアさんが100万馬力くらいの勢いで押してました。リックは親の手前恥ずかしいのか慌てふためいてたけど、カレンの方は待ってましたその言葉みたいに赤面してたね!?あらあらあら~~(^^)

このお二人さんは言わずもがな円満幸せな夫婦生活を送っているようです。力関係は昔から変わらんやろうしな。仕事や父親のことで不安になるリックに、「私がついてるでしょ!」って励ますカレン。二人三脚の良い関係性だな~。全カップルで一番安定してると思う。

 

<マリー&グレイの結婚>

私の大本命、マリー&グレイです。本来ならマリーは俺の嫁なのですが、グレイとの関係性もかわいくて激推し。

〜ここまでの2人のヒストリー〜

鍛冶屋見習いとしてサイバラ爺ちゃんの元で修行していたグレイだが、なかなか思うようにいかず反抗的な態度ばかり。そんな最中、穏やかさと芯の強さを持つマリーと出会う。マリーと過ごすうちに、仕事に対する想いが大きく変わり、徐々に態度を柔らかくしていくグレイ。仕事で爺ちゃんに認められることも増え、公私共に充実していくのであった…。

と、こんな感じでほぼグレイの成長譚みたいな二人の物語。夢見る少女ちっくなマリーが案外さっぱりしてて、堅物っぽいグレイがデレデレになってて非常にほほえましいお二人さん。早く結婚しないかなと見守り続けておりました。

そんなこんなで、ついに一歩踏み出したグレイ。爺ちゃんがグレイの腕を試すテストをしてくれるみたいで、それに合格したらプロポーズするつもりらしい!

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ここまで言っても、鈍感なマリーは「私に言う事ってなんだろ~?(^^)」って感じで、グレイも気ぃ抜けてた。ロマンチストなのに自分へ向けられた愛には鈍いのねマリー。

はい、おめでとうございます。言うまでもなくめちゃくちゃお似合いです。メガネ無しマリー…ティアラのせてるマリー…かわいい…。

結婚後はグレイがマリーの家に入り、みんなと良い関係を築いている様子。マリーの家族イベントにグレイも参加してるのを見かけると、思わず顔が綻ぶ。挨拶に行くと、「グレイがいつもお世話になってます」だってさ。

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妻じゃん!!くっそ~~見せつけてきやがってよ~~~!!

結婚後のイベントもアッツアツで胸焼けしそう。マリーの著書が住人から大人気で、かねてから図書館の利用率の低さを憂いていたマリーは大喜び!しかしそんな報告を受けるもどこか面白くなさそうなグレイに、「嬉しくないの?言いたいことがあるならハッキリ言って!」と詰めるマリー。それに対してグレイ、「毎晩寝ずに書いて、俺はマリーの体が心配なんだよ!」と。

おい…ただののろけかよ…。
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結果ふたりのBIG LOVEを再確認した激甘イベントでした。幸せを見せつけられて歯ぎしりが止まりません。

ふたりの関係は不安要素0の順風満帆カップル♡なわけだけど、それ以外の人間関係ではやや心配なことが。

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サイバラさん…!!こんな悲しい顔したサイバラさん見たくないよ!グレイがサイバラさんと毎週やってた山登り、結婚後は一緒にやらなくなっちゃったんだって…。

その代わりにマリーと山登りするようになって、「前は無理やり登らされてた感じ」だってさ。そんな言い方ないよグレイ!爺さんと過ごす時間もちゃんと大切にした方が良いって!喧嘩しつつも良い師弟関係を築いてるなって思ってたんだけど、結婚した途端にバッサリいくじゃん。グレイも最近爺さんに元気がないことに気づいている様子で、気づいてるなら気にかけてやってくれ~!マリーとかその辺ピシッと注意してやってくれないかな?

爺さん、グレイとこれまで口喧嘩ばかりだったけど、いざ自分のを手を離れていくと寂しいもんだよね。いや~このサイバラさんとグレイの関係性の変化がまあまあショックで、知っちゃってからというもの毎週私がサイバラさんに同行して山登りしてます。

でもね、大丈夫…サイバラさんにはエレンさんとの至福の時間あって、それが密かな楽しみだもんね! ミネなかでは、青年・中年・熟年と、幅広い年齢層のラブストーリーを楽しむことが出来ます。

 

<カイとの新婚生活>

夏は結婚記念日やカイの誕生日など、お祝い事が目白押し。しかしこういう記念日に「今日は何の日でしょうか?♡」って3択出してくるミネなかの仕様をすっかり忘れてて、出されるたびに毎回ちょっと焦る。これは絶対なにが何でも外せないやつじゃん。

カイと結婚してから、ぶっ倒れる直前まで仕事して寝坊三昧みたいなことはなくなりました。もう一人だけの体じゃないからさ!あとシンプルに呆れられそうだし。カイって主人公があんまりムチャしたら「自己管理しようよ…」とか言いそう。言ってほしい。そういえば結婚前にそういうのでちょっと怒られるイベントあったな。

カイって基本は優しいんだけど、無尽蔵に甘いわけではなく、結構冷静だしちゃんと叱ってくれそう。

そして、妊娠していた主人公、無事女の子を出産!!

おめでと~~~~~~~~~!!!!

主人公のお腹が大きくなるにつれ、父になる自覚がより芽生えていった様子のカイ。自分の価値観が変わるくらい、ワクワクの毎日だったようです。子どもが生まれてからは、案の定デレデレぱぱになってくれてます。「手がちっちゃいな~」とか毎日言っててほっこりする。赤ちゃんのちいちゃいおててをさわさわしながら夫婦でニヤニヤしてるのカナ?

連れ回して住民たちに自慢したいところなのですが、残念ながら家の外には出られないみたい。余談なんだけど、子供が出来た後で唯一ちょっとさみしいのが、主人公もカイも街に家族がいないので、喜んでくれる身内がいないことね…。昔ランちゃんとの間に子供が出来た時は、ラン父のダッドさんが喜んでくれたり可愛がってくれたりしたんですよ。まぁ…じいばあがいない分、父と母がめちゃくちゃ愛するだけなんですがね。

あと同じような話で、住民が誰もカイと結婚したことに言及してくれない。「旦那さん」とかは言うけど、カイの名前が出てこないんだよな。ホアンさんと結婚した時はザクがホアンさんの名前を出すから、「ホアンさんとの結婚がちゃんと認知されてる...!」て嬉しかったんだよね。でもカイはなぁ…元々孤高だったからなぁ…。なんならリックなんて未だにカイの悪口言ってくるし。いやワシ妻なんだが。

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しばらく経つと、子供が成長してハイハイするようになった。上裸でかわいい。カイも我が子の成長を喜んでた。「世界一幸せになってほしい」のだそう。さすがワールドワイドな男なだけあって、スケールのデカいことをサラッと言うね。両親の仕事柄、海に山に動物にとたくさんの自然に触れるだろうから、感受性豊かな子に育ちそう。

新たな家族イベントに出会えるのは嬉しいんだけど、終わりが近づいている寂しさがある。牧場ライフはこの先何十年って続けることができるけど、新規のイベントやセリフを回収する楽しみはどんどんなくなっちゃうんだよな。子供の成長がまだあと数段階残されてるので、それを楽しみに、日々を噛み締めながら生活しよう。

というわけで、4年目の牧場ライフ報告会でした~。

 

で、プレイ日記を開始した時に「カイと結婚&町民の結婚を見届けること」を一応最終目標とします~みたいに書いたんだけど、今回であらかた達成できたので、これにてミネなか日記は終了~~!これからもほのぼの牧場ライフは続いていくので、引き続き楽しくプレイしていきたいと思います。ボーイ版に比べて別荘が破格のお値段になったから、次は別荘購入を目標にしようかな。そうなると先はまだまだなげぇ~!

 

最近読んだミステリ小説の感想を語らうの段 その4

 

読後感情羅列録です!相変わらずミステリーしか読んでないよ!ここ最近は特に東野圭吾さんの本ばかり読んでたので、今回は東野圭吾さん登場率が高め。

以下から最近読んでおもろかったミステリー小説の大雑把なあらすじと感想を書いていく。核心的なネタバレには触れないようするけど、中には何書いてもネタバレになっちゃうようなのもあるから、配慮しきれんかったらスマン。

前回がこれ↓

ciiiars.hatenablog.com

 

 

 

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アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

<あらすじ>大学生の椎名は、引っ越し先のアパートで出会った河崎に、本屋襲撃の共犯を持ち掛けられる。河崎の目的は、「同じアパートに住む外国人への贈り物に」と、一冊の広辞苑のみ。その真意は一体何なのか?

 

『椎名』が語る現在の出来事と、『琴美』が語る2年前の出来事、二つの時系列が交互に語られていくスタイル。2年前の河崎、琴美、ドルジ3人の絡みが青春群像劇みたいな爽やかさアリ、ペット殺しに怯える緊張感もあり…、この本ってジャンルで言ったら何に入るんだろう?と考えながら読み進めて行ったら、終盤は正真正銘ミステリーだった。ブータン人のドルジや、プレイボーイの河崎など、キャラたちがそれぞれ独自の宗教観や考えを持ってて、それが不思議と説得力と魅力にあふれてて良かった。ハッピーエンドではないんだけど、読後は爽やか。ただし動物虐待の描写があるので、苦手な方は気をつけてね。

 

パーフェクトブルー/宮部みゆき

<あらすじ>高校野球界のスーパースターである諸岡克彦が、放火殺人の被害者となった。蓮見探偵事務所の加代子・元警察犬のマサ・克彦の弟の進也の3人は、事件の真相究明に乗り出す。

 

元警察犬のマサが語り手の、一風変わった視点から読み進めるミステリー!設定が少々特殊なので、物語自体は軽く読めるのかな?と思いきや、社会問題を題材にしたかなりヘビーな内容だった。初っ端からいきなり宮部作品の洗礼を受けることになるから、可愛い設定だからと油断してはいけない。かなり初期の作品みたいだけど、安心と信頼の超ビッグスケールで、ワクワクが止まらん。そんで終盤のマサにしか出来ない活躍の数々に、拍手喝采を送りたい。

被害者の諸岡克彦の弟、諸岡進也がすごく魅力的なキャラ。颯爽と現れて加代子のピンチを救い、ヤンチャで掴みどころがないように見えて繊細な心を持ち、勇敢で大胆かつ頭もキレる。おまけにえくぼが可愛い。なにそのスペック……諸岡進也のオタクになりそう。続編の『マサの事件簿』にも進也が登場するらしいので、そちらも読まないと。

 

長い長い殺人/宮部みゆき

轢き逃げは、実は惨殺事件だった。しかし被害者の妻は、犯人のことを一度も聞こうとしない。さらに被害者には多額の保険金が掛けられていて、妻には完ぺきなアリバイがあった。様々な関係者の『財布』が語る事件の裏側から、やがて驚愕の真相が明らかになる。

 

今度は各関係者の財布が語り手となり、持ち主の言動や事件との関わりから真相を暴いていく。設定が斬新でおもしれぇ~~!!それぞれの財布たちは、視覚・聴覚・思考力を有しているけど、持ち主に干渉する力は持ってなくて、伝えたいのに伝えられない歯がゆくてハラハラドキドキな展開が目白押し!

財布の持ち主についての人物像や出会いの経緯が毎章語られるんだけど、さりげないエピソードのなかにその人の人柄や人生がぎゅっと詰まってるようで、どの財布も愛情たっぷりに語ってくれるのでちょっと泣きそうになっちゃった。この本を読んでから自分の財布を慈しむようになりました。(トイストーリー鑑賞後の子ども?)

ちょっとネタバレかもしれないけど、宮部作品の『模倣犯』に似たものを感じて、おぞましい悪意に鳥肌止まらんかった。

どんどん橋おちた/綾辻行人

<あらすじ>ミステリ作家の綾辻行人の元に、とある青年から自作のミステリ短編が持ち込まれた。彼の挑戦を受け、様々な難事件の『犯人当て』に挑む短編集。

 

綾辻行人さんの元に様々な事件が舞い込んでくる…というシチュエーションの、遊び心満載の短編集。謎解き自体はシンプルなのに、巧みな文章で真相が隠され、どの作品も一筋縄ではいかない。読み返すとヒントもしっかりと散りばめられてて、綾辻さんのしたり顔が浮かんでくる。中でも『伊園家の崩壊』がめちゃくちゃ不気味でブラックで面白かった。一時期Flash倉庫で流行ったやりすぎパロディーを軽く超えてる。そして各作品に出てくるキャラに、タケマル(我孫子武丸)とかリンタロー(法月綸太郎)とかいて、高校生の身内ノリみたいなことをしていてほっこりしちゃった。

 

そして扉が閉ざされた/岡嶋二人

<あらすじ>富豪の一人娘が、旅行先で不審な事故死を遂げる。事故からしばらくし、当時彼女と一緒にいた男女4人が集められ、彼女の母親によって地下の核シェルターに閉じ込められてしまう。あれは本当に事故だったのか?脱出を試みるうちに、彼女の死の真相が明らかになっていく。

 

閉じ込められた4人の誰かが殺人犯で、回想を交えて推理しつつ、地下シェルターからの脱出も試みるお話。閉鎖感のある展開が続くけど、次々出てくる脱出のヒントとか死の真相に近づくキーワードにワクワク。脱出ゲーム好きにはたまらん。事件のトリック自体は結構シンプルで分かりやすいけど、そこに至るまで怪しい人物が次々と移り変わる。誰かが嘘をついているけど、そうはと思えない迫真の弁明とアリバイがみんなにあって、誰も信頼できなくなっていく。そして、被害者込みでキャラがみんな自分勝手で性格キツめで、なんていうか…絶対関わりたくない集団。発行が40年近く前なので、キャラ達の異様な恋愛至上主義の価値観にまったく寄り添えないけど、だからこそこういう事件が起きるんだろうな…。読後はイヤ~なモヤモヤが残るけど、最後の最後まで犯人が読めなくてワクワクできる作品。

少女/湊かなえ

<あらすじ>高校2年生の由紀と敦子は、転校生の紫織から「親友の自殺を目撃したことがある」と告白を受ける。そこから「人の死を見てみたい」と思うようになった二人は、お互い打ち明けずに、病院と老人ホームにそれぞれボランティアに出向く。そこで出会った人々からもたらされる、由紀や敦子の心境の変化。そして事態は衝撃の結末に向かうことに。

 

様々な経緯から仲たがいしてしまった少女たちが、ボランティア活動を通して成長し友情関係を取り戻す、青春ヒューマンドラマ…かと思いきや、ラストはちゃんと湊かなえさん色がガンと押し寄せてくる。他作品の『白雪姫殺人事件』や『夜行観覧車』とかに出てくる、湊かなえさんの描く「嫌な女」が凄くリアルで、毎度気分が悪くなる。(褒めている)

 

龍神の雨/道尾秀介

<あらすじ>義父の元で暮らす添木兄妹と、義母の元で暮らす溝田兄弟。添木兄は義父の殺害を企て、一方溝田兄は義母を試そうと軽犯罪を計画する。二組の兄弟の運命は交差し、ついに第一の犠牲者が…。

 

最初は二組のきょうだいの生活が描かれてて、ここからどうやって物語が交差するんだろう?て思ってたら、後半怒涛の急展開で、一気読みさせられました。トリックがめちゃくちゃ巧妙でおもしれ〜〜〜!!あちこちに散りばめられた謎の全てを、最後一気に掻っ攫っていく答え合わせ、気持ち良すぎ。ミステリー部分もすごく濃いけど、メインの人間ドラマがめちゃくちゃ熱い。向けられる愛情を信頼するのって、こんなにも難しいんだなぁ。

 

聯愁殺/西澤保彦

<あらすじ>連続殺人事件の唯一の生き残りである梢絵は、元刑事やミステリ作家などで構成された推理集団『恋謎会』の集会に呼ばれていた。犯人未逮捕の連続殺人事件の真相や犯人の行方などについて、熱く議論が交えられるが…。

 

同作者の『神のロジック』みたいな感じで、序盤は推理合戦が繰り広げられる。キャラたちが独自の目線で辿り着いた推理を披露するくだりが、会話劇みたいで楽しい。どの推理も面白い所を突いてるんだけど どれも小さな穴があって不完全で、でも着々と真犯人には近づいていってる緊張感。ラストの衝撃波は安心と信頼の西澤保彦。そして全体にそこはかとなく漂う厨二感に、心がくすぐられっぱなしだった。

 

仮面病棟/知念実希人

<あらすじ>療養型病院にコンビニ強盗犯が籠城し、自ら撃った女の治療を要求してきた。事件に巻き込まれた外科医の速水は、女の治療をしながら、病院からの脱出を試みる。しかしそんな中、病院に隠された重大な秘密を知ってしまう事に。

 

脱出の糸口を探しながら 病院に隠された秘密も暴くという、アドベンチャーみたいなワクワク感あり、パニックサスペンスの緊張感もありで、話のテンポも良くてグイグイ読まされました。初の知念実希人さん作品だったけど、満足感がすごい。映画化もされてるらしくて、主人公の速水を演じたのは坂口健太郎さん。私の想像と違ってめちゃくちゃイケメンだった。この速水なら多少キモくても許す。

 

葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午

<あらすじ>元私立探偵の将虎は、友人から 悪質な保険金詐欺の調査を依頼される。同じ頃、将虎は自殺未遂をした謎の女『さくら』を救い、ふたりはデートを重ねる仲となる。保険金詐欺の真相究明と、将虎の恋の行方がやがて交錯し、事件は意外な方向に。

 

主人公の将虎がとにかく活力の鬼で爽快。将虎は公的な力とか一切ないので、ガンガン危険な違法捜査に乗り切ってて、泥臭いハードボイルドみもあって読み応えがすごい。性にだらしなかったり見栄っ張りだったり、人間臭さが全開で、将虎のこと一気に好きになっちゃった。本の帯やポップでさんざん書かれてるので言っちゃうけど、後半は凄まじいどんでん返しの応酬で、口がポカーンになります。記憶を消してもう一度読みたい。実はワタクシこの本を読む前に、知り合いからこの物語の根幹にかかわる特大ネタバレ喰らってしまいまして。(許さん…) でもそれ知った上でもかなり衝撃の展開が目白押しで、ものすごい充実感でした。美しいタイトルだけど、最後に意味を知るとより美しく感じる。

 

パレード/吉田修一

<あらすじ>都内の2LDKマンションでルームシェアをする、男女4人の若者。それぞれが事情を抱えながらも、上辺だけの付き合いだからこそ成り立つ共同生活だった。そこに自称『男娼』の若い青年が転がり込み、徐々に小さな波紋が広がり始める。

 

男女5人がルームシェアをしていて、全5章でそれぞれのキャラの視点でルームシェアの様子などが語られていく物語。序盤は和やかでクスッと笑える日常が描かれる青春群像劇。でも絶妙なバランスで成り立っていた関係性が、途中から一気にきな臭くなってきて、そこからが怒涛に面白かった。私も登場人物の事を勝手に分かったつもりになっていたけど、決してそんなことはなかった。自分も多分無意識のうちに他人にも家族にすらも見えない壁を張ってて、でもそこに悪意や騙す意図は微塵もなく、その公の自分も、ちゃんと私の自分の一部なんだよな。物語は背筋が凍るような方向に進み、嫌な読後感が残る。

 

どちらかが彼女を殺した/東野圭吾

「信じていた人に裏切られた」と電話で話したのを最後に、妹が自殺を遂げる。第一発見者となった兄の康正は、現場の不審な点から、自殺を装った殺人事件だと勘付き、独自の捜査から殺人を絞り込む。復讐心に燃える康正に、加賀恭一郎が立ちはだかる。

 

俺たちの加賀恭一郎シリーズ第3作目!安心と信頼の洞察力と勘の鋭さで、事件の真相にガンガン迫っていく加賀恭一郎と、そんな加賀の魔の手(魔の手ではない)から逃れて復讐を実行させたい被害者遺族による心理戦!加賀恭一郎と康正が2人とも部署は違えど警察の人間ということで、お互いにリスペクトを以って接しているのが上品で良い。容疑者と康正の命を懸けた闘いの緊迫感がすさまじく、手に汗握る展開の連続。そして加賀恭一郎はどこまでも真っすぐで芯が強くて優しい男。加賀恭一郎の事をますます好きになってしまう一冊。この本は作中で語られるヒントを元に、真犯人を読者が推理する形をとってて、なので真犯人が誰なのかは最後まで明かされないまま終わる。あの…お恥ずかしながら全く分からなかったので、解説サイト見ちゃいました。

 

麒麟の翼/東野圭吾

日本橋麒麟の像の下で、サラリーマンの男性が息絶えていた。男性はナイフで腹を刺された後、瀕死の状態で像の下まで移動した痕跡があった。さらに現場付近で、不審な若い男がトラックに轢かれ昏睡状態となっていた。その男の持ち物から被害男性の財布や書類が発見され、警察は不審な男を犯人と断定し捜査を始める。なぜ被害男性は、麒麟の像まで移動する必要があったのか?若い男は本当に犯人なのか?加賀恭一郎と松宮がその真相に挑む。

 

加賀恭一郎シリーズ第9弾!東京の景色に想いを馳せながら読みました。七福神巡りやってみてぇ~!加賀恭一郎と松宮が自分の足でコツコツと地道に証拠を集め、小さなきっかけから、被害者の行動の謎や、今まで不審だったキャラの言動が急に繋がってくる爽快感が凄い。真相が明かされた時、怒りやら虚しさやらで心にぽっかり穴が開いたような感情になった。家族愛の要素も強く、取り返しがつかなくなった後に思い知る愛情の深さに、心がずしんと重たくなる。心が揺さぶられっぱなしの一冊でした。

 

祈りの幕が下りる時/東野圭吾

<あらすじ>とある演出家の元を訪ねた女性が、遺体で発見された。さらに現場の近くで別の焼死体が発見され、刑事の松宮は二つの事件の関連性を疑う。一方刑事の加賀恭一郎は、焼死体の遺品から、孤独死した自身の母親との繋がりを発見する。加賀と松宮が事件の真相を探る。

 

加賀恭一郎シリーズ第10弾!正体不明の人物が何人も出てきて、謎が謎を呼ぶ複雑なトリック!そして明かされた真相は、あまりに重たすぎる。登場人物の心情が臨場感たっぷりに伝わってきて、途中何回も目頭が熱くなった。美しくも悲しすぎる愛情に、心臓をえぐられること間違いなし。東野圭吾さん、登場人物に試練与え過ぎでは?

そして加賀恭一郎と母親の関係が大きく進展する物語。シリーズを順に追っていくと、ここまでの加賀恭一郎の葛藤などいろんな場面が思い出される。ちなみにワタクシ、これまで加賀恭一郎シリーズを1から順に読むことをしてこなかった者なんですが(読んだ順は4→3→7→9→10)、でも特にレギュラーキャラがあやふやになることなく読めてる。でも7作目の『赤い指』は、松宮の初登場や、加賀恭一郎との関係性、加賀の父親の話も出てきて結構重要なので、私みたいな順番めちゃくちゃに読む勢は『赤い指』は先に読んどいたほうがいいかも。ちなみに法月綸太郎とか岬洋介も順番めちゃくちゃに読んでて、ここまで来るともう逆にそういうこだわりを持ってる人みたいになってる。

 

容疑者xの献身/東野圭吾

<あらすじ>天才数学者で高校教師の石神は、アパートの隣人の靖子とその1人娘が、前夫を殺害してしまったことを知る。靖子に密かを想いを寄せていた石神は、2人を救うために完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、この謎に挑むこととなり…。

 

ガリレオシリーズの長編!ガリレオらしい化学を使った謎解きの要素はないけど、ハンパねえ発想のトリックに圧倒される。そして何よりも、物語が素晴らしすぎる。私がこれまで読んだあらゆる小説すべての中で、この作品が一番心に残ったかも。たまにふと内容を思い出して、胸がいっぱいになる時がある。とにかく素晴らしい名作!読書ってほんと楽しいなって改めて思えた。この本に出会えてよかった~。

読んだ後映画も観たんだけど、堤真一さんが素晴らしかった。同時進行で龍が如く7をプレイしてたんですが、沢城のカシラとの温度差で風邪ひくかと思った。この堤真一さんなら前夫を自らやってるネ!

 

真夏の方程式/東野圭吾

<あらすじ>美しい海辺の街、玻璃ヶ浦。小学生の恭平は、叔母一家の経営する玻璃ヶ浦の旅館で、夏休みを過ごすことになる。一方で仕事で街を訪れた物理学者の湯川も、その宿に宿泊する。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕した過去があった。これは事故か殺人か?

 

再びガリレオ長編シリーズ。湯川と恭平の交流に心が温まり、海辺の田舎町の描写に癒される。自分も夏休みを体験したような、美しい情景の数々が心地よい。作中で様々な事件が起こるんだけど、ほとんどが善意や思いやりから引き起こされてしまったもので、優しさが相まって余計切ない結末に。たくさんの愛に溢れた物語。でも、あの人のその後の罪悪感を想うとやるせない。そこに愛はあるんか…?

 

マスカレードホテル/東野圭吾

<あらすじ>都内で起きた連続殺人事件。それぞれの事件現場には、次の殺人を示唆する暗号が残されていた。そして次の殺人現場とされたのは、一流ホテル・コルテシア東京。刑事の新田はホテルマンとして潜入捜査に就き、教育係の山岸と共に、怪しい客たちと対峙していく。

 

一流ホテルマンの業務が事細かに描かれていて、お仕事小説としても楽しい。最初はお互いのプロ意識がぶつかって噛み合わない新田と山岸だけど、仕事を通して絆を深めていく流れが王道だけど胸アツ。客との間に小さなトラブルが次々と起こるんだけど、テンポ良くて読みやすいし途中でだれないし、さすがの東野圭吾さん。ラストはギリギリまで二転三転する展開に、ページめくる手が止まらん。大興奮のまま一気読みしました。ミステリー要素も凄く良いんだけど、お仕事小説としての深さを推したい。山岸がこのホテルに就いた経緯も熱いし、山岸の上司がすばらしい人格者で、私もこういう人たちの元で働いてみたいなって思った。木村拓哉さん主演の映画も観たよ。全員ハマり役だけど、小日向さんがあまりもドンピシャだった。

 

白夜行/東野圭吾

<あらすじ>大阪の廃ビルで男が殺され、容疑者は次々と浮かぶが、結局事件は迷宮入りしてしまう。その後、被害者の息子・亮司と、容疑者の娘・雪穂は、それぞれが全く別の人生を歩むことになる。しかし2人の周囲に、いくつもの不穏な事故や事件が起き始める。

 

約850ページと鈍器並みの分厚さになかなか敬遠してたんやけど、いざ読み始めると手が止まらなくて一気読み。とにかくめちゃくちゃ壮大な物語。亮司と雪穂の約20年間分の生き様が、第3者視点で交互に語られながら物語が進んでいく。2人ともどこか得体が知れないのに、これだけ長い間人生を追ってるとだんだんと愛情が湧いてくる。そんな中で徐々に明かされていく真相に、心が蝕まれるような不快感が湧いてくる。読後感はあまりにも切ない。けどこうなるしか道はなかったのかも。

 

その女アレックス/P・ルメートル

<あらすじ>自他共に認める美人のアレックスは、突如見覚えのない男に誘拐され、地下室で檻に幽閉されてしまう。死を目前にしながらも、アレックスは決死の脱出を試みる。一方警察にも誘拐の目撃情報が入ったことで捜査が始まるが、不思議なことに家族や職場からの捜索願いが全く入らない。誘拐されたのはどこの誰なのか?

 

物語全体が常にジェットコースターのような緊張感。急上昇、急降下、急旋回を繰りかえすアトラクションみたいな感じで、怒涛の勢いで読まされました。圧迫感のある苦痛なシーンや残酷描写が続いて、途中ちょっとしんどくなるけど、たまにやってくる刑事トリオのおばかシーンで癒されるからヨシ。この本で一番語りたいのが、カミーユ、ルイ、アルマンの刑事トリオ。彼らがあまりにも良い。小柄だけど強面の警部カミーユ、イケメン富豪刑事のルイ、超ドケチしみったれ刑事アルマンと、キャラが立ちすぎててアレックスの事件よりも3人の動向ばかり気になってしまう。SNSでこの3人が『海外版こち亀』って言われてて大笑いした。特にアルマンのドケチムーブが毎回めちゃくちゃ面白くて、隙あらば後輩や一般市民にたかったり、盗み食いしたり、拾いタバコしたりと、いちいち笑かしてくれるんだよな。でも仲間との絆を感じる熱く小粋なエピソードもあったりで、惹きつけられてしょうがない。

『その女アレックス』を含めた、『カミーユ警部シリーズ』3部作だけど、後から知ったんだけどアレックスは2作目で、作中でしっかり1作目のネタバレが書かれてるんだよね。これは順番に読まなきゃダメなやつ。アレックスがあまりに有名なもんで、何も考えずアレックスから読んじゃった。シリーズの他作品も読んでみたいんだけど、アレックスがかなり胃に重たかったので、手を出すにはそれなりの覚悟がいるな。

 

今回は以上!!海外の作家さんの本も読んでるんだけど、バカあるあるだと思うけど人物名や地名が覚えられない!なので冒頭の登場人物紹介がかなり役立ってます。カタカナってなかなか入ってこないんだよな。ロックマンエグゼシリーズに出てくるプログラムくんがセリフ全部カタカナで、幼少期に読むのめちゃくちゃ苦労したもん。(なんの話?)